コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 夢セミナー2017. 6.30

幼い時から医者になることが周囲に決められたような強烈なプレッシャーがあって“勉強しなければ”という強い義務感があったように思い出される。
医者の家、それも開業医の長男に生まれた者の宿命と思って子供ながらそのことを従容と受け入れたようなところがあった。

その上、父親のことがとても好きで憧れていてカッコイイナアなんて思っていたので、周囲から与えられたものであるけれども子供の頃の夢と言えばやはり「医者になること」であった。

そういう意味では26才の時の6月にめでたく医師国家試験に合格して「医者になった」ので、子供の頃の夢はとりあえず達成したと言って良い。
夢や願望というものは強烈なストレスを抱えることにもなるので、医者になった時の解放感たるや長い長い監獄生活を強いられた囚人が20数年の刑期を終えて出所できたみたいな感覚であった。
それで「医者になっても良いことばかりでない」とか「これで全て解決できたワケではない」と先輩の医者が色々助言してくれて、確かにそれはそんなんであるけれどもそれらの言葉で「夢を果たした」と喜びが減じたことは一度もない。
即ちたいていの苦しみにはこれで耐えられるという絶対的な自信が生じた。
これは根拠のある自信だ。

たとえば野球のイチローとかサッカーの本田圭佑とかテニスの錦織圭とか小学校の時の夢を作文にしてその通りになった人物も多いのでもう少し遠大な夢、スケールの大きな夢でも描いておけば良かったとも思えるが、当時(子供の頃)普通の子供らしい遊び事に明け暮れて医者になるという夢でさえも押し潰されそうなプレッシャーであったのでとても先述した有名スポーツ選手たちのような高い目標を持てる状況というのか余裕は無かった。
まあ幼いというか幼稚というか自分としては普通の子供であったようである。
夢があるとは言っても特に学校の成績が良いワケでもなくまじめに勉強していたワケでもなかった。

ただ乗り物が好きで自転車とか子供用の自動車(何と当時遊園地にあった)とか乗った時には大感激で天にも昇るほどの快楽を得たが残念ながら自転車は買ってもらえず子供用に自動車なんて夢のまた夢であった。

小学校の時のテレビ番組でアメリカのドラマがあって、これは国中を小さなオートバイで巡りながら色々な事件や出来事を解決していくという物語であった。
これには相当に憧れたものだ。
絶対実行してやるぞと思ったけれども、それよりアラビアのロレンスとか月光仮面とか、とにかく子供のヒーローも大人のヒーローもオートバイにまたがるので、これは手に入れてやると思って28才で開業医になった時には免許証をとる前に純白とブルーのツートンカラーのホンダCBR400Fというのを近所のバイク屋で購入した。

それを数年後に新車のトヨタソアラ2800GTというのを買ったので子供の時の夢は完結してしまった。

それで2年くらい全く本も読まず勉強もせずひたすら毎晩々々クルマかオートバイで出かけたものだった。
これは結構良い思い出になった。
今のようなヤヤコシイ人間関係もなく仕事の苦労もそれほどでもなく(事業体として大きくなかったし、当時の医療経営環境はのどかで安楽であった・・・)小さな町医者として一生をこのまま平々凡々に生きる筈であった。
ところが30を過ぎた頃に急に結婚をしたくなりお見合いをして結婚した。
1ヶ月余りの付き合いでの電撃結婚で、子供もすぐに出来たが相性が悪く結婚当初から喧嘩が絶えず殺し合う寸前まで行くような結婚生活であったのでこれはしょうがないと離婚をして懲りずにしばらくして再婚をした。
「記憶力の欠如で再婚をする・・・」の諺どおりだ。

若い時の離婚というのは人生にただならぬ苦しみを与えるようで、真剣に自殺をしようと思うくらい辛かった。
その苦しみを少しでも緩和させようと再び読書を始めた。
心理学やら哲学、自己啓発の本を一生懸命読み耽った。

この苦しみが人生の転換点になった。
勉強ついでに友人から誘われて日本創造教育研究所という自己啓発セミナーに参加したところ「宝地図」というものをつくらされて、これは具体的には自分の夢を絵にして貼っておくというものである。
これには➀老人施設を建てるA息子を医学部に入学させる(ホントは自分の問題ではなかったのだけれども・・・)B母親を世界一周旅行に行かせる・・というもので、最初の➀、Aはそれぞれ45才、60才で達成した。
不思議なことである。
個人的には奇跡に近い出来事であった。
残念ながらB母親を・・・は実現できなかった。
このセミナー参加の影響で色々な心理学自己啓発セミナーに参加した。

イタリア系アメリカ人、チャック・スペザーノのビジョン心理学。
その関係でハワイに在住するネイティブインディアンの血筋を持つリオン・オーバベイ(ホーリーネーム、聖名ローリングサンダー)のスピリチュアルセミナー(ホワイトバッファローという聖名をもらった)、ローリーライダーのブリージングセミナー(強く大きな呼吸を通じて過去に戻る)等々、国際交流分析学会のセミナーでサンフランシスコまで出かけた。船井幸雄とかタナベ経営とか当たり前。松下幸之助さんの顧問でもあった志賀一雄先生のアルファー波セミナーにも参加した。月刊致知主催の各種セミナー・・・30代〜40代は数えきれないほどのセミナーにイソイソと出かけて行った。アドラー心理学セミナー。
経営合理化協会の主催する経営者セミナーにもいくつか参加した。
同社のCDやDVDも購入して視聴したりした。(書ききれないので割愛します)。

まさにセミナー三昧、勉強三昧。もちろん医師会主催、製薬メーカー主催の医学系講習会にも出席しなければならず、夜酒を飲んだり、ゴルフや麻雀をして遊んだり・・・所謂、大人の遊びをする時間は殆ど無かったが、これは興味も無かったし、勉強とセミナー三昧というのは、時間の使い方としては、良かったのではないかと思える。多少自己満足的ではあるかもしれないが・・・・。

なかでも結構印象的(全てのセミナーにそれなりにインパクトはあったが・・・)で実利的に効果があったのは宮崎県都城市の加藤浩一先生の夢セミナーであった。
この時の夢リスト上位3つは全て見事に実現した。
これには驚いて、スタッフも一緒に参加したが全員が夢目標を実現したようであった。

子供の頃の夢は実現する。そして、
大人になってからの夢も期日と具体的内容を紙に書いておくと実現するものであるようだ。60代で描いた夢も叶うのであろうか。試しに人生4度目の夢実現。革めて目指してみるのも豊かな実り多き人生の為に良いアイデアかも知れない。

ありがとうございました。
M田朋玖



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