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■ ラ・ラ・ランド | 2017. 3.10 |
2017年アカデミー賞でノミネートされ作品賞を取り損ねたものの各部門賞を獲得した米国のミュージカル映画だ。 同賞の授賞式でのドタバタ劇は話題になったが、筆者にとってはミュージカルアレルギーが「サウンド・オブ・ミュージック」でとれたせいか割と抵抗なく映画館に足を運ばせた。 個人的には傑作と思える。 歌と音楽、踊り、映像、ファッション、クルマ、女性・・・と結構楽しめる作品であった。 少なくとも退屈はしなかった。 エンディングがチョット・・・という風に少し感じたが、不朽の名作の「シェルブールの雨傘」のラストと真逆のシチュエーションで、ナルホドと思わせる終わり方であった。 欲を言えばもう少し「シェルブール・・・」のように音楽で盛り上げても良かったのではないかと思える。 主演のライアン・ゴズリング、エマ・ストーンの実際の歌唱であったけれど、お世辞にも上手とは言えなかった。 それでもダンスシーンは良かった。 素晴らしい夜景と星空の中を舞う二人きりのダンスシーンはナカナカの見応えがあった。 ミュージカルの本道というのはメインのメッセージを歌や音楽で表現するというものであろうけれど、これは観客を退屈させないという意味では的を得ていると思える。 ハッピーエンドともアンハッピーエンドとも受け取れるラストシーンにもう少しインパクトが欲しいと思いつつ思わず同時発売されたサウンドトラックCDを買ってしまった。 映画に酔い、ついでに帰りのクルマで音楽に酔い、久々に映画というものを堪能した夜であった。 ミュージカルかあ・・・なんて思わないで一度鑑賞されたらよろしいかと思います。 今どきの暴力とキタナイ残酷な映像をこれでもか、これでもかと見せつけられるよりは相当に良い映画ではなかったかと思える。 難を言えばタイトル「ラ・ラ・ランド」の意味がよくワカランかったところが少し気になる。 ありがとうございました M田朋玖 |