コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 映画「Tokyo MER Nankai ミッション」2025. 9.19

移動できる救急救命室・・・即ちOpe室を備えた救急車とそのスタッフ達を主人公として映画である。
同タイトルのテレビドラマがあったらしい。
9月15日。
敬老の日に鹿児島市内の映画館で鑑賞した。
「ミッテ10」という名称のシネマコンプレックスだ。
鹿児島中央駅の7階にある。

物語は鹿児島県・沖縄県を受け持ちエリアにするTokyo MERの「支所・支店(?)」の役割を果たすべく結成されたNankai MERの活躍を描いてある。
舞台は鹿児島県諏訪之瀬島。
半年余り平穏に過ごしていた件の医療チームも突如として出現した火山の噴火という自然災害の為に被害に遭った負傷者と病者の救出に向かうことになる。
結果的に大活躍となった訳であるが、筆者が医者である上にハラハラドキドキの連続で暴力の無いアクション映画であり、それぞれの人間性を描くヒューマンドラマ仕立てにもなっている。
ドクターやナース達、政府担当責任者や自衛隊や人々の自己犠牲的行動にも心打たれる。
ナカナカ素晴らしい作品だ・・・と個人的には思った。

鈴木亮平演じる外科医の執念と腕の良さ、的確な判断やスキルが頼もしくカッコいい。
とにかく文句なしに楽しめる映画だった。
敬老の日に観る映画としては最高かも知れない。
オモシロカッタ。

昔「ER緊急救命室」というという米国の人気ドラマがあった。
大スター、ジョージ・クルーニーの出世作だ。
「MER」という言葉もMobile(移動の可能な)を冠に付けただけだ。
救急車ならぬ救急救命自動車。
つまり「移動救命室」である。
そりゃあやたら便利であろう。

時間短縮にもなるし「引継ぎ」のストレスも無い。
ダイレクトに患者さんを助けに行けるし、自動車という強みもある。
それが「Nankai」ではMERの搭載されたフェリー(船)としての強みもある。
クルマと船の組み合わせで人命救出能力が格段に上がる。
それがこの映画作品の「見どころ」でもあるのだ。
男は基本的に「乗り物」が好きである。
飛行機、自動車、電車、船舶、ロケット、なんでも良い。
それらのマシンとしての性能とか故障とか燃料切れなどのアクシデントも興味深い。

この作品ではこれら全ての「乗り物」が最新装備のジェット機から木造に近い漁船まで「出演」していて物凄く面白いと感じる。
また国の機関から一般市民まで総力を挙げて「人の生命を救う」ことに執念を燃やし、それを達成する物語。
謂うならば一日で起きる「サクセスストーリー」なのだ。
そう、噴火という災害が起きてその罹災した島民79名を完全に救出する一日の物語なのである。
そんなスピード感が素晴らしい。
退屈しない。
夜には全てが解決しているところがその言葉のとおり流石の「救急」であるのだ。

観終わった後の清涼感が心地良い。
映画って「こうでなくちゃ」みたいなハッピーな気分にも浸れる。
「考えさせられる」重苦しい映画も時には良いが、ひとつの日常のカタルシス・・・と言うかストレス解消効果を狙うなら邦画の「救命」モノは最高である。
ハラハラドキドキ。
涙と感動の人間ドラマ。

とにかくスカッとする映画であった。
個人的にはチョットしたスマッシュヒット。
良かった、良かった。

PS:この映画でも政治家が悪役だ。
人間性として「下等」に描いてある。
特に「経費削減」という方向性を持っているように見えた。
不要だから「MER Nankai」を解体しようと意図していたというエピソードあり。
ヤレヤレ。

ありがとうございました
M田朋玖



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