コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 掃除2025. 4.16

滅多にしないことを毎日するようになった。
急にだ。
どんな心境の変化が我が心に起こったか分からない。
きっかけは少しだけ理解できる。
長い間出来ていなかった診察室のデスクを片付けたことが始まりだった気がする。
毎朝の部屋の片づけと掃除、クルマやオートバイの掃除、トイレの掃除、水まわり(シンクや浴場)の掃除だ。
それらはすればするほど気持ちが良い。
この「気持ち良き」は味わうと癖になる気がする。

全自動洗濯機も買った。
新しい掃除機も欲しいと思う。
お掃除ロボット「ルンバ」とやらも購入を考えている。
こんな変化は人生初である。
かつては掃除とか片づけを年に1回すれば良いと思っていた。
勿論、掃除や洗濯をしてくれる人がいたというのもあるけれど・・・。
それでも今でも片づけ、整理整頓は苦手である。
結構アタマも使う。
この作業には段取りやらチョットした工夫という類が必要になるようだ。
天才的に掃除や整理整頓の上手な女性と10年近く暮らした45歳から55歳まで。
母親の死から不思議なことに関係性が不調になり、母親の住んでいた病院の3階部分・・・1階が診察室で2階が病室・・・に移り住んだ。

そうこうているウチに部屋の掃除や洗濯・・・これまた天才的に上手な女性が現れ10年以上愛情深く細やかに世話を焼いてくれた。
それもとうとう終焉を迎え71歳にしてやっとのことで学生時代のように「自分で」それらをするようになった。
そうして意外にもその「気持ち良さ」を毎日実感している。
ありがたいことだ。
最近それらの作業に使用される電気製品も進化して、さらにこの快適さが向上しているようだ。
全自動洗濯機なんて夢のようなシロモノだ。
朝たったの5分足らずで「洗濯」という行為と結果を手にすることが出来る。
大したものである。
「掃除の神様」と言えばイエローハットの創業社長で先年鬼籍に入られた鍵山秀三郎氏であるが全国にトイレ掃除、社内は勿論公共の場所・・・たとえば道路など・・・「掃除」そのものを「心の修業」の方法として取り入れ実践して来られた。
立派な方である。
一度直接お会いしてお話をしたことがあるがとても地味な方で、田舎の小学校の校長さんといった風趣の人物であったと記憶している。
この「掃除」にこだわって飲食店やホテルなど手広く事業をされていた知人の社長は自分だけでなく社員にも掃除を強要(?)し結局は倒産してしまったとか。
さもありなんである。

元々そういう社員教育的な側面はあるもののあくまで「自分の心の修養」のための類であるし、鍵山氏も最初の頃「ウチの社長は変だ」「無意味だ」と言われていたらしいが、自分だけコツコツと会社に真っ先に出て来てせっせとトイレ掃除をしておられたそうだ。

ところが「掃除」を極めるにしたがって会社も成長発展し、今や全国展開・チェーン展開もされ押しも押されぬ業界の堂々たる第2位の売り上げを誇っている。
勿論、お「掃除」のお陰だけではないだろうが会社の思想哲学の実践法としてかなり効果のあるモノと思える。

それはともかく掃除を始めてから筆者の精神状態は極めて良好である。
生活の全てが自然に整っていくのを感じる。
やはり日常生活や人生の・・・日本人の原点なのである。
お掃除は・・・。

ありがとうございました
M田朋玖



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