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■ 娘 | 2024.11.15 |
筆者には一人娘がいる。 青森の大学を出て東京で働いている。 30代前半だ。 我が娘ながらしっかりと自立していて親に頼ることも殆んどなく、他の兄弟達同様或る程度の貯えもあるようで親としては安心であるし誇らしい。 小学校6年の時には水泳(背泳)で県No1になったこともあり、学校の長距離走でも毎年上位に入るアスリートでもある。 現在の仕事もアスレティックジムのマネージャーで生計を立てている。 実母(筆者の妻)が体育大学を出てスイミングスクールのインストラクターをしていたので「カエルの子はカエル」と言うことか。 今も鍛え上げた肉体を誇っている・・・。 これは職業柄でもあるけれど。 幼い頃はとにかく可愛かった。 元々一人娘というのは可愛いものなのかも知れない。 素直に甘えられると「愛おしさ」で時に落涙するほどであった。 それでも思春期にはそれなりに心を病んで自分のクリニックに入院させたりもしたが「安心した」のか何の投薬もせず治ってしまった。 ただ時々1日1回だけHUGをしただけであるからこの行為(HUG)の心理的効果も侮れないなあと当時あらためて考えた次第であった。 娘とのHUGはやはり特別なモノで、勿論他の息子達とのHUGは気持ち悪くて成人してからは出来ない。 ただし彼らが幼い頃は無理矢理HUGをして大変嫌がられた(?!)。 同性というと父息子との関係を思えば「さもありなん」である。 昔、ジョージ秋山という漫画家の作品で「浮浪雲」というのがあった。 この中でしょっちゅう親子喧嘩をして取っ組み合いをする物語があったが、これの原因の主は親子でHUG・・・どちらかというと親から子供へのソレが動機であった。 分かるような気がする。 今の年齢で。 親子間のストロークは言葉でも充分だが時にHUG・・・抱きしめる・・・ということをお勧めしたい。 けれどもこれが娘と父親となると妖しい性的な匂いが微かにでも生じてしまうので結構ムズカシイ。 娘と会うとすぐにHUGをしたくなる・・・ということは無いが、世界中でたった一人の一人娘であるので存在の重さには絶大な質量がある・・・とは言え・・・親子の絆は遺伝子的に、生物的に永遠であるのでこの問題は相当にヤヤコシイ。 皇室の女系天皇、女性天皇の問題が取り沙汰されているが個人的には考えることはない。 「NO」だ。 何故なら皇室の血統、即ち「皇統」が途絶えてしまうからだ。 男はXY染色体、女はXX染色体。 遺伝情報の「特質特徴」「らしさ」「特異性」はY染色体で子孫に伝えられる。 やはり娘は娘なのである。 即ち自然の流れに従えば特定の男性の子を孕んでその相手の遺伝子を繋ぐ役目を負っているのである。 これは生命の宿願であり、遺伝子をいうモノ根源的な存在理由なのである。 そのような視点で娘を見ているので物凄く「可愛い」のであるが、自分の遺伝子を受けついてくれているのではあるけれど次の代、即ち孫には自分の「血筋」が伝わらないと自覚している・・・無意識的であるが・・・いくらかヨソヨソしくなるのは仕方の無いことだと半ば諦めている。 ありがとうございました M田朋玖 |