コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 白か黒か2024. 9.16

フランスの小説家、スタンダールの作品で「赤と黒」というのがある。
若い時に頑張って読了したが、殆んど記憶にも無く何の印象も残っていない。
何でこんな本が面白いか不明だったがとりあえず名作(?)ということで読んでみた。

全く関係ないが「白か黒か」。
まずはファッションの話である。
タレントの美輪明宏は「黒とか灰色とか着るな」と述べておられたが、筆者の場合は着るものと言えば白か黒かグレーかベージュである。
たまにブルージーンズを穿く。
「色」を着ると落ち着かない。
せいぜい着るとしたらダークブルー(濃紺)だ。

何故こうなったのか自分でも分からない。
筆者の九星学上の「星」が一「白」水星もしくは二「黒」土星だからだろうか?!
自然にしていてファッションの全てがモノトーンになってしまう。
何なのだろう。

洋服のショッピングに行くと最初は色物に目が行くが、結局購入するのは白か黒になる。
それが選択という意味では極めて楽である。
ファッションと芸術はあまり関係ないと思うが世界的巨匠パブロ・ピカソは黒や白の半ズボンを愛したとか。
どうも彼の人の色の印象というとやっぱり白か黒だ。
感覚が研ぎ澄まされると白か黒かになるのではないか・・・とさえ思う。
昔、それは10数年前のロンドン(イギリス)やドイツ旅行の時にもやたらに人々の着ているモノに黒が多かったように思い出される。
女性は無地のピンクのTシャツかセーターが不思議に目についた。
ヨーロッパに行くと人々のファッションが日本やアジア諸国のようにカラフルということが無い(無かった?)。
今はどうか知らない。
世界的に日本の文化課アニメとかで拡散した成果最近ではカラフルなファッションが多くなったと聞く。

筆者のファッションの目標として「エレガント」とか「モダン」とか「スタイリッシュ」とか「カッコいい」とか・・・とにかく格好をつけた言葉が自然的に多くなるのは恐らく映画やファッション雑誌の影響と思える。

人生がアート(芸術)と考えると自分の好みとか趣味嗜好を中心に据えて自分に問いかけながら「服を選ぶ」ということをするとやっぱりどうしても「白か黒か」になってしまうのだ。
個人的には自分の日常生活におけるファッションの重要性は日毎日毎に増すばかりで衣裳部屋(クローゼット)はギッシリと季節ごとの衣類でパンパン、ギューギューに詰まり切っている有様だ。

ところで最近は若者を中心にジーンズの幅が広がって、かつてのバギージーンズもダメージしたソレとして復活しているようだ。
「断捨離」とか言う流行り言葉に騙されてスリムジーンズ以外処分してしまった人々をいたく嘆かせている。
個人的な直感で必ず幅広ジーンズは「返り咲く」と思っていたが、意外にそれは早かった。
何しろ太いジーンズは履き心地が良い。
スリムのデニムなんて穿きにくく脱ぎにくい。

それで残していた太いジーンズは実際に個人的な好みであるので、昨今はジーンズでの外出が頻繁になっている。

「Gパンに白いTシャツ」
それに白のスニーカーなんてサイコーのファッションアイテムと思うが、実際はやはり白か黒のセットアップが仕事柄かかなり多い。

元々、白黒は好きな色なのかもしれない。
話は変わるが「黒白主義」という言葉がある。
物事を白か黒か明確にしたい、ハッキリさせたいという「主義」で、これはご本人の人間関係の不調・不具合を招来するコトが多い。
世の中は白か黒かハッキリしない「グレーゾーン」が結構多いモノなのだ。
筆者にもその気味がいくらかあって、時々苦しむ。
ついでに完璧主義もあったりしてヤヤコシイ。
ところが潔癖ということは無く清潔不潔には割と無頓着である。
これは外科医にはなれんなあと思っていたが自然的結果的に心療内科精神科に行き着いた。

個人的には心療内科なんて実にいい加減な科目は無いと思う。
この科を敢えて定義づけると「心身相関に着目した内科」。
そもそも「心身相関」という医学的見地(?!)が一般の科目の人々に広く受け入れられているかというと率直に言って大いに疑問である。
「病は気から」という大昔からの「常識(?)」と白か黒かをハッキリさせようとする・・・例えば診断と治療など・・・西洋医学の立場からするとどうしても異端なのだから仕方がない。

それでも心身相関に基づいた「病気」というのは視点を「病は気から」にすると極めて多種多様。
多くの疾病が心療内科的と言えるように思える。
どの科のドクターも薄々は感じておられると思う。
ストレス学説なんてその最たる類ではないかと考えている。

ありがとうございました
M田朋玖



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