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■ ふたたび映画を | 2024. 1.29 |
日常の娯楽における映画の価値は相変わらず非常に高いと言える。 読書との比較においては「作品による」と述べておきたい。 ドッコイドッコイなのだ。 このことは我ながら驚きで本の価値も侮れない。 その強みは簡便さとモバイル性だ。 いつでもどこでもどこからでも読み始められる。 いつでも止められる。 そうして何よりも言葉だ。 最近はどうも言葉の方がイメージや画像よりも持っているエネルギーが大きいのではないかと思えるようになって文字の書きつづられている書物というモノの価値が尚更に増しているという気がする。 年齢を重ねて時間とお金が出来ると旅行、それも海外旅行を好む人々があるがこれは実に面倒臭い。 今時は危険でもある。 世界一と呼べるほど治安の良い我が国日本からすると諸々の外国というと物騒極まりないと思える。 あくまで伝聞や知識であるが。 それで手近な海外旅行にわざわざ行かなくても海外の映画を鑑賞することに代替しても良いのではないかと考えている。 移動の時間や手間、手続きの煩雑さ、緊張感等々一言で述べると「面倒」なので映画を何十本も観た方が「手っ取り早い」と考えるのだ。 一昔前の映画で「ボーンアイデンティティー」というマット・デイモン主演のシリーズスパイアクション映画があったが、これなどイタリア・スイス・フランスの田舎、パリとドイツのベルリン、ロシアのモスクワと世界中をロケしてまわっているので充分に海外旅行気分を味わえて秀作と言える。 ・・・という訳でボーンシリーズを中心に世界各地を転々と動きまわるスパイ映画を観るとリアリティーさはともかくいくらかの旅行気分を自宅のソファーに座して味わうことができる。 こんな有難いツール(映画DVD)は無い。 同じく「スパイバウンド」という同系の映画があったが、これまたアフリカのモロッコからスペインへ渡るジブラルタル海峡のフェリーから始まってスペイン、フランスのパリ、スイス、ドイツ、モロッコのカサブランカと次々に移動していて結構面白い。 主演はフランスの俳優ヴァンサン・カッセルとイタリアの美人女優モニカ・ベルッチ。 美人美男も観ることができて派手なアクションシーンも魅せてもらえてこれまた何とも有難い映画だ。 ついでにストーリーも秀逸。 こんな基準「旅行気分を味わえる」映画を厳選して鑑賞すれば下手なツアー、海外旅行よりも実際に楽しめるかも知れない。 「百聞は一見に如かず」という言葉があるが映画の場合「一見」でもあるのでこの諺が適合されない。 まあ実際には海外旅行と言うと素晴らしいパートナーと新婚気分で出かけるとなると心浮き浮き楽しめるとも思えるが、そんな気分に浸れるほどの恋愛となるとこちらの方が実現性は難しい。 やはり映画と読書はサイコーの人生の友だ・・・としみじみと最近考えている。 年を重ねるごとにその価値を高めそうな気配だ。 近頃は子供のように同じ映画を何回も観るというコトをしているが少しも倦きない。 邦画洋画を問わず「面白い」と感じた映画は頻回の鑑賞に堪え得る。 それでまた再び映画をDVDで観るということをしている。 勿論、新作映画で面白そうな作品があれば映画館に行ったりもしていたが傑作、即ち「頻回の鑑賞に堪え得る」作品にここ数年出くわしたコトがない。 人生の時間を考慮するとそれでも良いと思える。 何故なら自分のコレクションを選択して観るという作業だけで多忙な毎日の中では思う存分それができるほどには人生の時間が残されていない。 ありがとうございました M田朋玖 |