コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 2023〜2024ツーリング記2024. 1.24

年が明けると急に昼間の光の量が増えた気がする。
空気はまだ冷たいものの新春の陽光が目に眩しい。

今年も恒例の年末年始の集団オートバイツーリング。
それぞれ「走り初め」「走り始め」という訳である。
思い出してみると物凄く楽しい。
九州の田舎の道路は世間の喧騒をヨソに比較的空いている。
我が愛車ホンダCBR1000RRは昨年の秋に車検をしたばかりでエンジンも走りも絶好調だ。

冬至を過ぎると当然ながらだんだん日が長くなる。
寒気は相変わらずでも「春の陽光」が目に眩しい。
特に山林を通り抜ける国道を走っていると木陰が路面に深い影を落とし、明るい陽光に反射された白く輝く路面とが交互に出現してイヤに走りにくい。
つまり木陰に入ると道路の路面の状態が読み取りにくく、オートバイを操るのに怖くて飛ばせない。
次々と移り変わる路面の変化に目がついて行けずひどく臆している心理状態で、それらに慣れているであろうと飛ばしている仲間達に少しずつ遅れる。

その結果ついには仲間と「はぐれて」しまってたまたま見つけた緑色の看板、即ち高速道路の入り口を見つけると迷わずにそれにバイクの鼻先を転回させた。
午後3時頃のコトである。

その3時間前には宮崎神宮のそばの護国神社(人出が少ないという理由)で初詣をして「山椒茶屋」というチェーンのうどん屋に入ってサラダバーでキャベツの千切りを食した後、天ぷらそばツーリング仲間達と一緒に食べた。
どうやら麺類を食すると急激に気分が落下するタチのようで、昼食後にはオートバイの運転が急に苦痛になる。
筆者にとっていつも「うどん屋」は鬼門なのだ。
これは経験的に分かっているコトではあるが「団体行動」と強いられる集団ツーリングではいたしかたないことと諦めている。

そういう経緯で自分だけ午後4時30分頃には自宅に帰着した。
シャワーを浴びて部屋着に着替え映画を観た。
「女神の見えざる手」
ジェシカ・チャスティン主演のリーガルサスペンス(?)。
もう何回観た映画なのにいつも新鮮と感じる。
バイクの緊張がすぐには取れないのでオートバイを降りてもすぐ入眠することができないためこうして映画を観て少しずつ自分の心とカラダをクールダウンさせる。

今回のツーリングの収穫のひとつ「妄想力、想像力」が退屈を「吹き払う」というモノだ。
宮崎行きの国道は年始のクルマで混み合っていて、その後ろに集団のオートバイでトコトコ走るとどうしても退屈する。
それをカバーしてくれるのが言葉やイメージの創造や妄想だ。
それらの喜びは結構深い。
バイクの運転と組み合わせると或る種の陶酔感すら味わえる。
そうこうしているウチにはアッという間に目的地に着いた。
勿論オートバイを飛ばせばいいのだがこの妄想や想像は不可能だ。
そもそも帰りの高速などスピードが出ているのでバイクの運転に集中しないと危険だ。

今年も年初からオートバイやら映画やら妄想やらと楽しみ喜びで満たされている。
ついでに元旦、正月の一日にはカラオケボックスで歌まで歌った。
人生70歳の年末年始は自分の「好きなコト」で満たされていて大満足だ。

ありがとうございました
M田朋玖



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