コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 物欲2023.11.15

最近になってかつては嫌いだった・・・と思っていた(?)・・・買い物が好きになった。
買った商品が特に気に入った場合にはその物品そのものが強力な精神的エネルギーを筆者にくれることを感じている。
それであらためて「良い商品、良い買い物」をしようとお金を持って構えているが今のところ強く欲しい物が無い・・・幸か不幸か・・・。
これは少なくとも所有している物品に非常に満足している証でもあると考えれば、或る意味とてもメデタイことではある。

最近感動的に良い買い物をした例を述べると、ジャガールクルト島という金時計だ。
或る日曜日にわざわざ飛行機に乗って独りで東京までそれを買いに行った訳であるが、その時の記憶はとても「楽しい思い出」として脳裏にシッカリと刻んである。
ちょうど100万円の現金を小さな旅行バッグに忍ばせて、目的である「ジャガールクルトレベルソ金」は東京都の中野区の中古時計屋に秘蔵されていて、それをネットで調べて出かけたわけであるから自分でも驚くべき行動力である。
それを行かせるだけの魅力がその時計に「ある」という訳であるから大したものである。
依頼、その小さな角型の腕時計を見る度に深い満足と喜びを得る。
これが自分としては極めて不思議で、たかだか腕時計ごときにそんなチカラが潜在しているとはツユとも知らなかった。
それともう残りの満足は20年以上前の古いクルマでソアラ430というトヨタのラグジュアリーカーである。
このクルマの良さというのは別のコラムで書いたのでここでは割愛するが、これで夜の街をゆっくりと走らせると、とにかくこれこそ「至福の時」だと真から思える。
丸みを帯びたボンネットととろけるようなしっとりとした乗り心地は4300ccという無駄に大きい排気量と相まって贅沢この上ないとすら思える。

それともうひとつはホンダCBR1000RRという大型バイク。
これの与えてくれる満足感は一種特別なモノで唯一無二と思えるくらいだ。
(実際には世界中に何百本、何十台とある筈だけれど)
あくまで個人的な満足「感」なので誰も文句を言えないであろう。

後は気に入った旅行バッグを探しているがこれがナカナカ見つからない。
世界的に有名なブランド品だけは購入したくないし、何しろ高価すぎる。
クルマや腕時計なら許せるが個人的にはたかがバッグに大金を使うのはいささか気が引ける。
オートバイやクルマが古びて摩耗していくのは許せるがバッグのそれは許しがたい・・・という感覚なのだ。
これも或る種の思い込みと思えるので、これはあくまで個人の趣味嗜好の問題であろうと思える。
このことは衣類でよりハッキリしていて「古びた」ブランドの高級服よりデザインの洗練された「新しい」安物の方が優れてカッコいいというのが個人的な感覚で、これはスニーカーなどで最もハッキリしている。
「古びたスニーカー」という物品は古びた衣服と同様に個人的には物凄く「好き」なのであるけれど、ことマナーとしては、即ちファッションとしてアウトではないかと思うのだ。

即ち「貧乏くさい」という感覚は否めない。
「リッチな印象」というのは個人的に好きなファッションセンスではないがリアルに「貧乏くさい」というのもいただけない。
ところが古びたクルマとか古びた腕時計という類は独特の風合いというのがあって極めて好もしい。
一目で分かる傷だらけの金時計ジャガールクルトはやはりひたすらに心癒やすファッションアイテムで右手首に巻きついて筆者の心をいたく和ませ、癒やし、蕩かす。
これにはマイッタ。
今はそういう類のバッグが少しだけ欲しいと思う。
それにしても自分がこれほど「物」に執着しているとは思わなかった。
だいたいバッグとか欲しがるのは「物欲」の強い人が多いらしい。

ありがとうございました
M田朋玖



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