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■ 野球帽(キャップ) | 2023.10.18 |
筆者の小学校時代。 殆どの同級生がかぶっていたのが野球帽だ。 勿論、ひいきのプロ野球球団のイニシアルやロゴの入ったソレで、実際は「巨人」のが多かったように思う。 みんながかぶっているので当然ながら「自分も・・・」と何度かチャレンジしたが少しも似合わない。 これはあくまで個人的な感覚の問題なので現実的にどうだったかは今でも不明だ。 当時の筆者のアダ名のひとつに「仮分数」(カラダに比較してアタマがデカい)というのがあった。 それは顔も大きいし髪の毛がゴワゴワして多かったコトもあって結局は子供時代を通じて野球帽をかぶったコトは無かったと記憶している。 それは今もつづいていて「似合わない」という個人の感覚は未だに消失していない。 それでもアパレルショップに行くと必ず安価に売っているのでついつい買ってしまう。 これは主として「雨除け」つまり傘の代わりに髪を守るためにかぶるモノで、決してファッションではない。 ところが世界的アパレルメーカーのZARAやH&Mの近傍に・・・ショッピングモールで・・・たまたま帽子専門店があったのでちょっと覗いてみたらいかにも「良さげ」なキャップが展示してある。 だいたいキャップについてはめざとい・・・それは白と黒とベージュの3色で無地。 つまり何の印もロゴもない実にシンプル。 ・・・その上にツバ広で底が深い。 中を見るとmade in Koreaとある。 そう言えば韓国人は男女共によくキャップをかぶっているらしい。 それで、日本製や他国製より洗練されているのかも知れない。 かぶり心地も極めてよろしい。 髪の毛が大きくハミ出さないのだ。 その上「深い」ので目深にかぶることが出来て嬉しい。 すぐに買うことにしたが色で悩む。 それでとりあえず白色を買った。 これをかぶって白いスニーカーを履いて街を歩くとすこぶる気分が良い。 ついでに或るコンビニに入ったら「メチャメチャカッコイイ」などと言われる。 これは生まれて初めての経験で、帽子をかぶった姿に対して言われたのが思いの外嬉しい。 自分のファッションセンスを肯定された気がするからだ。 それで「白」だけじゃなく「黒」や「ベージュ」を求めて「made in Korea」を探すが、専門店でないと見つからない。 しからばネットでとAmazonで注文した次第だが、どんなモノが来るか分からない。 とにかく単なる野球帽と謂えどもそのデザインや「カタチ」は「深い」のだ。 ショッピングモールを探しまわると、そこいら中キャップ(野球帽)だらけだ。 実際にかぶっている人も物凄く多い。 あらゆる店舗・・・スポーツショップ、アパレル、雑貨屋等々おびただしい数の野球帽があるが筆者のめざす類はひとつもない。 かぶってみると全然フィットしない。 普通のキャップでは・・・。 たかがキャップされどキャップ。 黒いトレンチコートに白のキャップと白いスニーカーとくれば誰でもソコソコにカッコヨク見えるのではないだろうか・・・というのが筆者の分析結果だ。 今秋のファッションはこれで行こうと思う。 モノクロ。 白キャップ、黒コート、白スニーカーの3点セットでキマリ。 その上、少年時代の夢が叶ったフィーリングも良い。 伸びた髪裾もキャップには必須のヘアファッションだ。 こうなると秋の深まりが・・・適当な冷え込みが嬉しい。 やっぱり秋冬はコートだよネ。 それにキャップという脇役が登場して心躍る気持ち。 テンションがイヤ増ししている次第だ。 実に子供っぽい自分の感情で、いくらか「情けない」気もするが。これが自分なのだから仕方ない。 その上、実に安価なファッションアイテムでそれも妙に嬉しい。 ありがとうございました M田朋玖 |