コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 世界観の衝突2023. 3.19

この世界は目に見える世界と目に見えない世界とに分ける考え方がある。
カタチのあるモノとカタチのないモノとに分ける表現しても良い。
また「無」の世界「有」の世界との分類もある。
いずれも考え方であるが最近の量子物理学の研究によれば人間の意識や思いや感情も素粒子(電子)、光子(フォトン)で述べている人がいるが、これなど少し飛躍し過ぎと思える。
それでも人間の思考やイメージが現実や世界を形成しているコトは事実としてハッキリしているので少なくも人間の創り出している物品で建造物については・・・そのことが明瞭明確に確認できる。
この世界をどのように見るかは実のところ個人々々の解釈とそれぞれの先入観や経験知識や教養に準拠して感得される。
即ちそれぞれの世界観によって見え方が違うということである。
よくこの説明に使用されるのが地球儀の見方と地図だ。
各々の国々で世界地図の描き方が異なる。
一般的に知られている「メルカトル図法」など各地域の位置関係はうまく表出されているが、そのサイズは赤道及び赤道寄りで相対的に小さく南北極地域で大きくなる。
その為日本国は「小さな島国」と表現されるが国土的にもそれほど「小国」ではない。
その保有する海域まで入れると広大な国土国海になる。
さらに海岸線の長さなどは大国と称される中国などよりはるかに長く、ロシアなども年中使用できる港。所謂不凍港を除けば日本の国土の方がこれまたはるかに豊かである。

話しは飛ぶがアフリカ大陸というのは海岸が殆んど「線」で高く切り立っていて船舶や人を寄せつけないらしい。
その為に西欧の文明文化が入り込み成長発展しにくかったらしい。
まさに暗黒大陸だ。
今は飛行機による航空輸送の方により重きが上がっているらしいが、それでも巨大タンカー、巨大な貨物船などの適当な入港場所が限られており鉱物資源の豊富とされる同大陸の資源開発には相当のエネルギーと技術を要したと考えられる。
今や中国が積極的にアフリカ大陸の国々や地域を取り組もうと画策し実行しているが、日本を含め欧米各国や「開発されている」国々ですら警戒心が高まっているらしい。
まさに昔の悪徳高利貸しさながらに借金のカタに価値の高い担保物件を召し上げるという強引で悪辣なやり方に対して世界中で嫌中意識の高まりを見せているようだ。

上記のように世界観と言った場合、その個人の知識や情報や思い込みや先入観や思想の影響を相当に受けているので人々が純粋にありのままの世界というモノをどれだけ把握しているのかと言うと大いに疑問である。
そのうえテレビや新聞などメディアの「創造する世界」というのは多分に恣意的、作為的で実際の「現実」とは相当に異なると考えられている。

実のところこの世界は実際に見えているとおりなのか、はたまた一個の人間の目を通して見れる光景は筆者のように色目を識別する能力の高い一般の人とは色の見え方が違うらしいので尚更それらのコトを考えてしまう。
「今この見えている世界は他の誰も同じように見えているのか」と。

もっと大解釈するならば世界はそれぞれの人間の数だけ存在する(!?)のではないかと考える時もある。
70億〜80億の世界。
それらが少しく重なりあって部族ができ、民族が生まれ国家が築かれる。
そして戦争。
それぞれの世界観と世界観の衝突と言える

ロシア・ウクライナ戦争がまさにこれで、国連を含め多くの反ロシアの国々はロシアの言い分(世界観)を全く聴こうとしないが、当のロシアからするとNATO(北大西洋条約機構)に強力な圧力を受けていると感じ反攻に転じたと言えるし、ロシア系民族への弾圧があったとする訴えも多くロシア人とプーチン大統領のアタマの中にある世界観がもとになっていると考えられる。
一方ウクライナとそれに与する欧米側の思惑もそれぞれ独自の世界観に根ざしているし、ほぼ中立としている国々と言えば中国・トルコ・インドなどもそれらの国特有の世界観が、パワーバランスがそれぞれの駆け引き的思惑で動いている。
大昔から全く変わらない人間という生き物とその集団の性質だから仕方がないことなのか。

PS:北極点を中心に地図を見るとロシアが南の国から囲まれ攻め込まれているように見える。

ありがとうございました
M田朋玖



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