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■ 義理人情2022.11.21

所謂、人間関係の基本はこれに尽きる・・・という考えもある・・・ようだ。
ところでその対極にある不義理・薄情・自己中心主義についても、人生全体における真の意味での損得勘定という側面から、あらためて捉えなおしてみたい。

義理人情を大事にすると短期的・瞬間的には「損」をする。
「損して得取れ」という「商いの道」の王道があってこれは正しい。
易占についてもこの論がある。
或る優良企業の中にも社是社訓に「損の道を行け」とばかりに進んで「損」を奨励している例もある。
従業員が得をする・・・というコトは雇主が「損」をするという一面があると思える。
損得勘定における「義理人情」の位置づけを見ると長期的には相当にお得である。
宇宙的(精神世界的)にもこれは言えていて義理人情に篤く散々「損」な行動をする著名人の逸話も多い。
その真逆のスタイルの生き方の有名芸能人の話はあまり聞かない。
どちらかと言うと義理人情に篤い人物が著名人や有名芸能タレントに多いと聞く。
またその逆の人物の不評をと不出世話しが多い。
つまり不義理・薄情が人間の「鳴かず飛ばず」の話しが多いという訳だ。
これらの「美談」もいくらか装飾を施されているかも知れないが少なくとも「表に出ている」逸話としては「ケチ臭い人間」という印象の人物は少ない。
やはり「器の大きい人」が多いのである。
特に「大物」と呼ばれる著名人には、また社会的要請や周囲の目があってそういう行動選択をしなければならないという側面があるかも知れない。

もっとも有名な「気前の良い芸人」さんの筆頭は藤山寛美という上方のお笑い芸人さんらしい。
数百万円とか数千万円と物品や金品を惜し気もなく人に与えていたらしい。
大したものである。
そんな芸当は逆立ちしても、太陽が西から上がっても無理であるが義理や人情の為にいくらか個人的に「損」をした時にはホッとさせられるエピソードではある。
「気前が良い」人は基本的に義理人情に篤いと言えるし、酷薄で薄情で不義理な人間はいたるところで「ケチ」を表出し傍目に醜い行動を人に晒して恥じない。
特に義理を果たさない人物は「言い訳」が得意だ。
この点については個人的にも反省しきりだ。
基本的な義理を欠いて「失礼」を喫したことが何回もある。
思い出すと「穴があったら入りたい」というほど恥ずかしい。
「情に篤く」「義理堅く」「気前の良い」男は無条件にカッコイイ。
男のカッコよさの基本は見た目よりこちらの方が大きい気がする。
ついでに付け加えると「恩着せがましくない」と言う大事な要件を満たさなければならない。
「恩着せ・・・」の為にすべてのカッコよさが台無しになる可能性もある。

結果的にカッコイイ男は損ばかりしているコトが起こる。
むしろ「損をしよう」と生命がけで決断し実行しているかのように見える。
「男の美学」を説いていて実際に不義理で薄情で「ドケチ」なんていう男がいたら「カッコ悪さ」の極致であろうと思える。
薄情というのはとにかく不義理にしていて綺麗ゴトばかり言っている人物は特に男の存在として恥ずかしい。

いずれにしても男がカッコヨク生きたいのであれば「気前が良い」「キップが良い」「義理人情に篤い」「自ら損をする」と決めて行動することだ。
そういう器量がいくらか瘦せ我慢的でも絶対的に欲しいところだ。
「武士は食わねど高楊枝」
たとえ貧乏であっても身銭を切っていくという態度・心構えが大切であろうと思える。

ありがとうございました
M田朋玖



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