[戻る] |
■ 14秒 | 2022. 9.23 |
R4年9月4日はバスケの県リーグ試合。 阿蘇市の某工場の付属体育館で開催された。 コロナ禍とやらで無観客とのこと。 誰も応援者がいない。 13:30開始。 自分を含めて総勢6人。 バスケットボールは基本的に5人で試合をするスポーツ。 トータル32分間とはいえ交替なしでプレイするとヘトヘトだ。 ついでに全員40歳以上のロートル。 自分に至っては何と60代後半だ。 勿論「自分が出場する気」は毛頭ない。 チームの足を引っ張ったらオオゴトだ。 ここは「黒子に徹する」と決めてコーチングもついでに・・・と甘い考えでいたら流石に老練な仲間達も後半へばって来て「息も絶え絶え」といった趣き。 負けてしまいそうな気配が漂っている。 最初に楽勝すると思えた点差も「若い」相手だと後半には体力差が如実。 とうとう第4クォーターには残り3分で1点差負けの状態になった。 そこで気分を変化させる為に最もへばって足を引きずっているメンバーに交替を促すと、どこか嬉しそうに唯々諾々と応じた。 そして恐る恐る出場したところたまたま自分のアシストで点が取れて3点差で勝っている状態になり、タイムアウトを取り仲間の一人が「あきらめずに頑張ろうぜ」となり再び筆者はベンチに。 それで再びワンゲーム決められて1点差(勝っている状態)になり相手ボール、残り14秒。 相手側が起死回生のワンゴールを決めれば殆んど「負け」が確定する。 フリースローでも2点取られる可能性があるのでヘタにファールも出来ない。 結構厳しい状況だ。 NBAレベルになると14秒もあれば殆んど100%ワンゴール2点を決めてくる。 その後ワンプレイ、ツープレイと準備しているが何しろ「草バスケット」。 基本的に素人集団。 流石の「若い相手」も少しく疲労困憊と言える風が見てとれる。 ・・・と緊張した面持ちでベンチに座っていると仲間の一人が「足をつらせて」ベンチに駆け込んで来た。 必然的に自分の出番。 ヤレヤレ、こんな緊張状態で出場する羽目になるとは。 ただし自分のやるべきコトは理解しているつもりだ。 ボールを「持たせない」「パスさせない」「シュートさせない」。 これを守るべしと考えていたらなんと相手方も「シューター」を送り込んで来た。 そうしてなんとその彼が自分のディフェンスする相手だ。 そして案の定そのプレイヤーがボールを取りに来て、まず第1に「ボールを持たれてしまった」。 ところが自分のディフェンスが「効いた」のかシュートを狙わないでパスを出した。 そしてレシーブをした男がシュートを放ったが見事に外れ一巻の終わり(相手方からすると・・・)。 相手側のミスで負けたのだ。 もしかして筆者のマークマンが筆者を見定めて強引にドライブしたりシュートを打ったりして来たら抑え込める自信は無かった。 筆者はボールを「持たれたコト」そして「パスをさせたこと」「シュートを打たれた」らアウトだ。 ミスの連続。 そして相手はもっと多くのミスをした。 シューターはすみやかにシュートを打つべきだ。 14秒もあれば実に簡単なことであるのに。 「年寄り」相手に「舐めていた」のかも知れない。 14秒、実に長い人生のひとときであった。 ありがとうございました M田朋玖 |