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■ 生涯現役 | 2022. 9.13 |
お盆を過ぎると急に涼しくなった。 気のせいか夜になると北の方から風が吹いてくる。 寒いと感じるほどではないが、少なくとも「暑く」はない。 鈴虫が鳴きつづけ、どうやら日本国も本格的に「秋」に突入したようだ。 60代後半を迎えるにあたって・・・60歳代を過ごしてみての感想を述べてみたい。 年齢を重ねる毎に速度を増す時間。 それこそ時間に置き去りにされそうな精神の逼迫感がつづいている。 それは人生の秋から冬に移ろいゆく老境に本格的に入らんとする感触が心とカラダの両方に在って、敢えて活動性を高めようとする意図と・・・裏腹に「楽をしよう」という誘惑があって常に葛藤しているという感覚もある。 友人の中には年齢的に退職を「強いられて」仕方なしに隠居生活に入った同級生がいる。 彼らを見ているととにかく衰え方が凄い。 筆者がすべてにわたって現役にこだわる理由も彼ら・・・同級生の友人達の隠居状況を観察するにつけ尚更にこれらの思い・・・現役でいる・・・自分自身への説得材料にしているという実感がある。 バイクやバスケに加え社交ダンスという趣味に加え週に2回から3回は親しんでいるカラオケも日々の活動に占める割合がバスケの練習と反比例するように増えて来て歌のレパートリーも増加し、巧みさも向上したのではないかと自画自賛している。 表題の生涯現役も仕事に限定すれば毎日毎日経験や知識が増えてゆき、コンピューターのソフトにデータが蓄積されて行くような按配な訳で、年齢を重なるごとに性能向上(仕事の効率・生産性、その機能)が見込める筈だ。 ・・・であれば所謂定年退職などモッテノホカなのではないかと・・・個人的には考えている。 いかがであろうか。 そういう訳で個人のビッグデータを投げ捨てて老後に引退生活をしてしまうという人々の多いことにあらためて驚かされる。 人生何でも「勉強」なのだ。 毎日毎日新鮮な気持ちで臨むならば初心を忘れないよう日常生活を営むならばどんどん新しい体験が蓄積されて相当に楽しいのではないだろうか。 実際はそういう気分にはナカナカなれずに毎日が惰性で不変的連続的で厭きてしまって「何をしてもオモシロクナイ」状態ならば仕事が「ウキウキと楽しい」とはならないと想像しているが考えようによっては健康でそれなりに楽しみがあってやること為すこと「楽しい」と感じるのに「その気」になればいつでもどこでも獲得できる「気分」なのではないかと考えているが、多くの人は「そうではない」ようだ。 「脳」というこの私達が保有しているスーパーコンピューターを最大限使って「実際はそのような人間は存在していないらしい」人生を楽しむのにこの「現役感覚」は最も身近な手段であろうと思える。 そのような意味で「生涯現役」をめざすというのは「良いアイデア」と考えている。 現実的には「退職」や「引退」を周囲から迫られるのであろうけれど、繰り返しにはなるがそれらの流れに「逆らって」自身の「身の振り方」を積極的に、自主的に、主体的に決定していくことが肝要であろうと思える。 年を重ねるごとに愉快に感じる事柄も結構多い。 とりあえずそれらの項目をリストアップしてモノに書きつけておくことから始めてみたい。 「たのしいコトリスト」とそれらの「楽しみ度」の度合いを数量化してみる・・・。 さっそく実行してみた・・・結果的にモノ凄くささやかな事柄が毎日の人生生活の喜びを創り出してくれるコトをあらためて知ってとても嬉しい気分を味わっている。 ありがとうございました M田朋玖 |