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■ 東京銀座見聞録 | 2022. 7.30 |
ひょんな御縁から或る女性ピアニストとソプラノ歌手のデュオ(?)コンサート・・・19時間宴・・・を観聴しにノコノコと九州の山の中から出かけて行くことになった。 東京銀座YAMAHAホール。 白い半ズボンスーツにスニーカー。 雨に備えて白いキャップをバッグに携えて鹿児島空港を後にした。 東京羽田に降り立ったのは18時。 小雨のチラチラと降り始めた夏の雨がモノレールで浜松町駅に降りた時には本降りになっていた。 ある程度予想はしていた事態ではなるがタクシーがつかまらない。 電話をしても「配車できない」と恐縮して詫びながらタクシー会社の「係」が応える。 キッパリとタクシーをあきらめてゾロゾロと人々が吸い込まれて行く地下鉄駅「大門」に降りて行った。 幸い荷物は軽い。 冗談で描いた迷路画のように複雑な地下鉄路線図を睨んで「銀座」という文字を探したところ「浅草線」の線上に小さく記してある。 長い地下道を抜け浅草線の看板のある「4」という数字の「洞穴」を上ると大門駅から2駅で着くようだった。 乗り換えが面倒臭いので「東銀座」で降車すると明らかな銀座の高級ブティック街に上り出ることが出来た。 ヤレヤレ。 今度はグーグルマップでYAMAHAホールを検索した。 歩行到達距離だ。 白いキャップをかぶったまま小雨の降りつづく銀座の歩道を目的地に向かって歩いた。 19:30到着。 休憩時間を狙って入場するといくらかこじんまりとした縦長のコンサートホールで長身痩躯のソプラノ歌手が例の隙間風の戸板を通り抜ける音・・・縦笛の音のような高い音程の女性の生声がホールの空気を清らかに振動させている。 暮れなずむ夏の東京銀座を歩く・・・なかなかオツな体験であった・・・。 それでも気持ちの良い音楽を聴きながらホールの片隅の肘掛け椅子に身を沈めていると一心地ついて急な眠気に襲われた。 ほんの数分間であろうか。 うたた寝をしてしまった。 夏の雨を含んで湿り気を帯びた服が意外にも全身を適当に冷やしてくれて気持ちが良い。 20:30に幕が下りるとそのまま彼女等(ソプラノ歌手とピアニスト)の勤務する銀座クラブMに歩いて向かった。 幸い雨は止んでいる。 まさに天から降ってわいたかつて少年時代に夢見ていた「銀ブラ」(銀座をブラブラ)の実現だ。 どうやら「銀座のクラブ」というブランドはまだ健在らしい。 その高額な料金も、とても容姿の良い女性達との気の利いた会話もまんざら不愉快ということがない。 お金に余裕のある暇人ならばソコにドンドン行って楽しめば良いと思うが個人的には元々そういう騒々しく華やかな世界が好きなワケでも無く、ただ「見聞」したかったという単なる自身の「好奇心の満足」が主たる目的であるので「通い詰める」などということは起こるまいと思える。 今も当県の熊本市には「銀座通り」なる繁華街の路線があり、所謂「盛り場」としての存在感はかつて華やかなりし隆盛期(ピーク)を過ぎたとは言え確としてそこにはある。 その通りに並走して「酒場通り」「クラブ通り」なる名称の通りまであって、そこには「花の都」(?)東京への憧れがあると想像している。 個人的にはそういう類の気分は喪失してしまっていたが、ひとつの目標として銀座のクラブでその財産を蕩尽してしまうというアイデアも今はまんざら「悪くない」のではないかと最近考えるようになった。 まさに「百聞は一見に如かず」だ。 それは「期待外れ」とも言えるし「こんなもんだろう」という肚落ちするレベルで、ことさらに悪印象は無かった。 ヤレヤレ。 ありがとうございました M田朋玖 |