コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ マーヴェリック2022. 6. 1

「焼き印を押されていない仔牛」の意味。
派生して「一匹狼」「孤独を好む者」など群れをなさない存在、人物のコトを指すらしい。

トップガン マーヴェリック、今夏(2022年)に公開された前作「トップガン」の次回作。
主演は我らがトム・クルーズ様。
35年を経て殆んど老化しておられない。
流石だ。
製作は「あの」ジェリー・ブラッカイマー。
筆者の好きな名プロデューサーでコンスタントに「大ヒット作」を製作し続けておられる。
大したものである。
前作と同じ出演者のヴァル・キルマー唯一人。
この方もあまり経年劣化しておられない。
コロナ騒動やら国際情勢の激変の為か同作品が「現在」を描く「戦争映画」な訳なので、この辺りの「配慮」「変更」が繰り返されたのか絶妙に、或いは微妙に・・・と言って良いレベルで熟成され極めて完成度の高い「仕上がり」になっている。
前作「トップガン」と同じように何度でも観れる作品だ。
この作品についての入れ込みようは・・・ほかの全ての作品と同様と思うが・・・また格別であったらしい。
それらの背景は副読本(ガイドブック)?からしみじみと読み取ることが出来るが、その内容を一通り完読するとまた観たくなる映画作品であった。

物語は米国海軍最高のパイロットであったトム・クルーズ演じるピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大佐が或る極難のミッション遂行の為に「トップガン」に呼び戻される・・・。
その後は観てのお楽しみだが。
次回作と前作を重ね合わせるように、ちょうど一枚の写真と二枚目の写真に強い連続性を保たせ、懐かしさと同時に新しさを織り交ぜて展開させる手法、脚本、演出等々・・・「お見事」と称するほかない。
大したものである。

クルマ、バイク、ヨット、軽飛行機、軍服、ジャケット・・・そしてジェット戦闘機、空母、ヘリコプター、ミサイルなど軍事ファンには垂涎のモノやコトを巧みに「出演」させてテンコ盛り。
観客を少しも退屈させない構造になっている。
そしてラストはロマンス映画のラストシーン、ハッピーエンド・・・という訳である。
ついでに親子の葛藤、昔の因縁までうまく「決着」させている。

或る意味、映画のエンターテイメントの王道を少しも外さない優等生的映画と呼べるかも知れない。
そういう意味ではアカデミー賞をはじめ、あらゆる映画賞などという類からは無縁の作品だ。
これらが両立しない訳ではないが、少なくともそれらの賞を狙っている作品ではなさそうだ。
徹底して観客を「楽しませる」という意味で極めて純度の高い娯楽性、大衆性を保持しており、コト「大ヒット映画作り」としては教科書的作品と言えるかも知れない。

初回、次回作共にアカデミー作品賞を取ったゴッドファーザー、同パートUを想起させるほど「期待どおり」の作品ではあるが芸術性においては対極にあるのかも知れない。それでもしかし。
個人的にはどちらの作品も「好き」のレベルにおいて全く差がない

ありがとうございました
M田朋玖



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