コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ Splendid Bar in Tokyo2022. 3. 5

パレスホテル東京は皇居のお堀に直隣面した千代田区丸の内に在する超のつく一流ホテルだ。
10年ほど前の大改装によって「超」に生まれ変わった・・・と。
これはタクシーの運転手さんの言葉だ。

日本経営合理化協会主催。
件のホテルは新春全国経営者セミナーの開催される謂わば「常宿」になっている。
確かにスタッフの接遇も素晴らしいし部屋の設備・・・冷蔵庫、サニタリーセット、バスローブ、宅配便書類、レターセットなど全てに渡って細やかで「ぬかり」がない。
まさに「痒いところに手が届く」というレベルだ。
手荷物を運んで貰ったボーイさんには少額の紙幣の一枚をチップで手渡した。
とにかくそんな気分にさせるサービスなのである。
遮光カーテンもレースの内カーテンもオール自動。
浴室はガラス張りで、これはラブホテルの趣きだ。
広くも狭くも無いダブルルームは恐らくスタンダードレベル。
即ち当該ホテルの安価な類だ。
階層によってクラス分けも峻別してあるに違いない。
富裕層の人々で常住している大作家或いは著名人、政治家、大企業のオーナー経営者などが頻用しているかも知れない・・・などという想像と案内。
「成り金達」の虚栄の張り合いに利されているに過ぎないのかも知れない。
・・・などと要らぬ妄想が自然に浮かんでくる「構え」の高級ホテルである。
残念ながらこういう類に感激するタチではないようで安いビジネスホテルの極端に狭い居室内で有料の映画を小型のテレビで観て「宿賃」の余った分で外食をしたり本を買ったり最寄りの喫茶店でお茶を飲んだり・・・などの方を好むこともあるが、この際「贅沢」を楽しむべしとルームサービスを味見したり一流ホテルの「バー」や「ラウンジ」を探索したりと研修でいくらか疲労の蓄積したアタマとカラダをバスタブに5分ほど漬け込んで新しい下着にタートルネックとZARAのセットアップ「ジャケスラ」をまとい早い時間のカクテルとコーヒーを求めて件のバーの扉をくぐった。

鏡のようにピカピカに磨かれた黒塗りのカウンターの上にグラスを置き、まるで手品師の曲芸の如きあざやかな手腕の動きでシェイクされた「トロリ」としたドライマティーニをカクテルグラスに厳かに滴らせてなみなみと注がれた微かに粘稠した液体をしみじみと味わいながら口中に流し込むとその瞬間は確かに至福のひとときであった。
200円そこそこの缶チューハイとは格段の「開き」がある。
当然と言えば当然だ。

話は飛ぶが研修の中身はいつものように少しも残らない。
恐らく売り物になる「講演」はほんの10%にも満たないと見ている。
たくましいけれども「日合」が商魂逞しい強欲会社ならば何とか上手に編集を試みて「売り物」にするのかも知れない。
USBやCDに落として通信販売で顧客に頒布するのであろうから。
これは色々な意味で有難いし何回か繰り返し聴講しないと中身がよく理解できないことが多いのだ。
これはどんな講演にも総じて言えることだ。
そういう意味では全ての講演が商売になるのかも知れない。
即ち元が取れる。

いずれにしても今回の東京旅行はまんざら楽しくもないモノではなかった。
ありがたいことである。
こんな優雅な身分が・・・。

ありがとうございました
M田朋玖



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