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■ 開眼 | 2021. 8.31 |
R3年8月23日は「秋の長雨」がポッカリと「空いて」明るい朝を迎えた。 地面は乾いて東南の空にうっすらと太陽が薄い雲間にのぞいていた。 いつもの集合場所にいつものメンバー大型バイク4台が車首を並べた。 午前8時。 向かうは宮崎県都井岬。 小ぶりの「お馬さん」が散住する有料の灯台岬だ。 「岬神社」という呼称の神社の鳥居に詣でて雄馬の「草食み」を間近に見ながら仲間の一人と一服した。 そのまま都井岬を後にして串間市のファミレス「Joyfull」に入店したのが午後1時を少しまわった頃だ。 日は天頂にありジリジリと地表を焼き尽くすようだ。 気温31℃。 8月の下旬にしてはそれほど暑くなくても夏の炎天下の暑熱は心地良いモノではない。 ファミレスの店内はコロナ禍の為か客もまばらで涼しさが際立つ。 メズラシク「ドリンクバー」というセルフサービスの「よりどりみどり取り放題」の付いた「サラダセット」を頼み豚肉のショーガ焼きを数十年ぶりに食した。 Joyfullはチョットした経営危機にあるそうだが野菜もメインディッシュも山盛りで美味でその上安価。 総額685円であった。 帰路は志布志→都城→えびの市と全行程を仲間と走った。 そこで開眼。 これはベテランのバイク乗りなら誰でも知って実践していることであるが「上半身のチカラを抜く」「ニーグリップ(バイクのタンクを膝でグリップする)」「セルフステア(ハンドルをあまり手で扱わず向かう方向に車体を傾けて自然に曲がるのに任せる)」。 コーナー手前でしっかり減速、或いはブレーキングは直線で・・・これらの基本中の基本をあらためて「カラダで憶えた」。 何しろ実際にコーナー中のブレーキングで後輪をスライドさせてしまい慌てた。 ついでに「Uターン」時にハンドルを手で「こねて」しまって「立ちごけ」する始末。 あらためて「身をもって」オートバイの「扱い方」を知った訳である。 40年以上オートバイに乗っていながら67歳の今までこれらの事柄の大切さを思い知らされるとは・・・。 「バイク道」というモノがあるとすればやはり世阿弥の言うように「初心忘るべからず」だ。 また翌日のバスケの練習中「バイク乗り」の時と同じく上半身の脱力を意識していたらなんと左手のレイアップに成功した。 つまりシュートそのものは入らなかったのであるが「良い感じ」を味わったので今日は「イケる」と思ったら案の定いつもハズすシュートが次々と入ってゴールネットを気持良く揺らす。 これは不思議とプレイしていたらこの「脱力」と瞬間的な「間」即ち0.00何秒間の心とカラダの絶妙な「間」ができて妙にカラダにキレが出る。 全てがウマクいった訳ではないがシュートやパスの成功確率が格段に上昇した。 そして何よりも「そのフィーリング」を「思い出した」のだ。 かつて中高生時代、大学とクラブチームの初め頃、自分が「スタメン」で試合に出場し得点をチームで一番「入れていた」ことを。 その頃の感覚を急に数十年ぶりに思い出したのだ。 たとえばあるクラブチーム(一部)であった「八代クラブ」の練習に個人参加した時には「練習ゲーム」ではあったけれど自分が一番得点していたことを・・・。 これらの「良い感じ」をカラダとココロで思い出しながらプレイするといつもと全く違う「キレ」のあるプレイが出来た・・・気がする。 何よりもいつもより格段に楽しい。 60代後半でも「成長」「上達」するのは気持ちが良い。 ありがとうございました M田朋玖 |