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■ 性格 | 2021. 6.24 |
「人の運命と幸福の殆んどはその人の性格に依る」という言葉を若い頃から度々本で読んで来たのにあまり自覚が無いということにあらためて気付かされた。 この認識は多くの人々のそれと同調していてスタッフへの質問でも返答は即ち「性格が良い」人と「性格が悪い」人との幸運幸福の度合いや割合については「半々」というものであった。 これは筆者のアタマの中にもあって意外にも過去の書物の中身を「忘れていた」という理由を昨今のメディアや情報過多による被操作的自覚と理性的理解の「あやふやさ」や「曖昧さ」があったと反省しきりである。 多くの人々もこの「勘違い」があるのは超富裕層若しくは各国の一部の国家元首や高貴な人々(王族貴族など)の性格特質であろうか。 これらは主としてメディアやそれぞれ彼ら彼女らを扱ったゴシップ雑誌、或いは各種書物に基づいていると思うので筆者の見聞した論とかなり食い違っている。 即ち強い説得力がないとは思える。 けれども詳しく見ていくとそれぞれ出世して元首になった方々も最初の頃からそういう外見的に「悪い性格」だった訳ではなく出世するまでの自ら所属していた組織における性格は少なくともそれらの域内で「良かった」のではないかと考えている。 中国やロシア、トルコそのほかの独裁政権の元首達の専横ぶりをメディアで知らされる度にいつもそのことを思うのである。 人間は身分がその器以上に上がったり裕福になったりすると自然にしていて精神的に堕落するのだ・・・と。 余程個人的な修養をせずに自分の心を放置するとさまざまな淫欲邪欲(淫者とは所謂男女間のソレではなく単に字面のとおりみだりによこしまな欲望即ち権勢欲、悪しき金銭欲など不必要な自我(エゴ)に基づいた低次元の欲)が全身を覆い尽くしその権化のような態をなしておられるのだ。 世界中にそれらに堕した人々を見せられるにつけ人々は「性格が悪い方がお得」なのではないかと考えてしまうのである。 恐らく・・・。 これらの「勘違いした」人々を説得するのによく比類に持ち出すのが「高収入」を実現した人気タレントの性格についてである。 彼ら彼女らのお人柄は極めて「宜しき」モノ、「善良なる」モノであるらしい。 またそれらの人品人柄というものがしっかりとその顔相に出ておられる(もちろん例外もあるけれど)。 それらの「有名タレント」と称する人々が何らかの素晴らしく優れたタレント(才能才覚9を有していることについては全く異論はないがその仕事柄、結局は「人気商売」だということを忘れてはイケナイ。 即ちいくら才能や実力があっても「人に好かれる」という条件が大前提なのである。 というのは或る集団・組織に属していなくてもさまざまな人間関係を通じて「人に好かれる」「人に愛される」という結果を経てその身分を得ておられるである。 我が町人吉市出身の超有名人・内村光良というタレントもその相貌と言えば誰にでも好かれる「善良な人」そのものである。 また筆者の見知っている中小企業の社長さん達やベンチャーの成功起業家達は多くの人々の想像に反して所謂「良い人」が多い。 真面目で勤勉。 ついで質素で親切で素直で正直、素朴、誠実などありとあらゆる「善なる人柄」を具有しておられる方々が殆んどである。 勿論、中には性格の悪い人もいるが繁栄が長つづきしないし、又は後継者に恵まれないということが多い。 またそういう栄えている人の両親や祖父母が有徳の人であったり人知れず徳行を積んだ地元の篤志家がいたりする。 これはひとつの法則として統計的に立証できるほどそれらの秘話逸話にはコト欠かない。 特に日本国における日本人の場合、この傾向が殊更に強い・・・ように思える。 それこそ勘違いであろうか。 ありがとうございました M田朋玖 |