[戻る] |
■ 悪夢 | 2021. 6. 8 |
これについて悩まれる人が時々おられる。 自分のその日の夜に見て憶えている悪夢についてわざわざ思い出して色々と悩んだり苦しんだりされる訳である。 「どんな意味なんだろう」とか「それ(悪夢)が起こったらどうしよう」とかその悪夢に繋がる連想・妄想されるさまざまな事柄が何度もアタマに浮かんで悩むということをなさるようなのである。 そのような相談を受けた筆者の解答は思い切った「一刀両断」。 「夢は単なる脳の状態を調整する為に必要な排泄機能のようなモノ」という幾分手前勝手な説明をさせていただくとひどく納得され落ち着かれる方が多い。 意外な結果である。 この理論は実のところ筆者のオリジナルで、独自のさまざまな分析と研究によって導き出された結論で、或る程度正鵠を得ていると考えている。 勿論「正夢」「逆夢」両方あるとも思えるが、どちらも現実化したりしなかったりとマチマチである。 要はその人物の「運」とそれを構築する日頃の行い、言動、ふるまいに依拠すると考えている。 人間の意識が大きく顕在意識と潜在意識とに分かたれている・・・という論は汎く知られていることである。 この顕在意識と潜在意識(無意識層)の往来はどちらかというと無意識的に脳が勝手に・・・というより自動的にその個人の一つの習慣・癖として行われ本人の自覚は殆ど無い。 それらのどちらかというと無意識的に蓄積されたひとつのイメージや想念が主としてREM睡眠期に現出し、その当人の「夢」となって認識され時々朝起床してからしばらく記憶され追憶され、それが「悪夢」と認識された場合はその夢に内容にまつわる悪い予測、たとえばその本人の事故・疾病の根拠となって医師やカウンセラーに「訴えられる」ことになるのだ。 殆どの場合それらの悪夢があまりにも荒唐無稽であったりファンタジックであったりとんでもなく非現実的であったりするので殆どの場合「苦しみ」の根拠とはならないが、意識され「心配」された時にそれは苦悩となり得る。 また実際に現実化もしやすくなる。 2重3重に「不都合な真実」となり得るとも言える。 これらの理屈の良い証左として入眠時の行動がある。 入眠時に「過去の意識をされていない出来事」と関連する。 もしくは想起させる。 映画やドラマやニュースを観た後にその「出来事」やその当事者が夢に登場したりその出来事がデフォルメされて現出したりするのを経験する。 これらの経験を殆どの人が「している」ので文初に挙げた筆者の論理に首肯・納得されるのではないか・・・と推量している。 「夢」が脳の「排泄機能」という表現は筆者のオリジナルであるが何かの本で読んだ理屈なのかも知れない。 少なくともREM睡眠、nonREM睡眠共に脳の健康に必要な類であるらしく「夢を見ない睡眠」は種々の脳のダメージを惹起すると考えている。 近頃は睡眠の健康における重要度が増しており益々睡眠薬の重要性が高まっているのではないかと将来予測している。 ありがとうございました M田朋玖 |