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■ トリガーワード | 2021. 5.16 |
元気になる心地良い気分になるトリガーワードのひとつに「ロンドン」がある。 薫風の五月。 この良季に近似しているのがヨーロッパの島国大国イングランドの南部に位置するロンドンの気候だ。 美しい緑。 涼風。 広々とした公園で伸び伸びとくつろぐロンドンっ子や紳士の国カッコイイ男達はいつも自分自身に何かしらの精神的エネルギーを与えてくれる。 何しろ世界一観光客の多い巨大都市が国際金融の中心地でもあるロンドンだそうだ。 その都会的でモダンな呼称の割りにロンドンはどこかしら東京やニューヨークに比べ田舎臭い。 古めかしい石造りの建造物と古びたビジネスホテルなどどう見ても日本のローカル都市のそれに似ている。 殆どブラックと呼んでよいスーツ姿の大柄の男達が、鼻に抜けるあの独特のイギリス英語で語りながら、明るさの少しも衰えない夕暮れの街角のパブの前や店内にそれぞれにたむろしてビールを立ち飲みしている。 それはとても羨ましいと感じる。 日本人のようにグイグイと飲まない。 舐めるようにチビリチビリと飲む。 それを何故か物凄くカッコいいと感じる。 ロンドン旅行の数々の素晴らしい思い出が心を強く弾ませる。 それらの心地良いロンドンの風物を5月になると必ず思い出す。 ロンドン以外の快感トリガーワードは「マリスト」。 熊本市内の私立のカトリック系中高一貫教育のミッション校。 辛い少年時代を過ごした時間は結果的に相当に鍛えられて今の自分のパワーの殆んどがこの学校で心身に注入されたと感じる。 グレーのブレザースーツで生地がゴワゴワと固く、今では考えられないほど着心地が悪い。 それらの苦痛や鍛錬を経て今の仕事の衣類に多大な影響を与えている。 今でもネクタイとスーツが落ち着くのはこの時代に形成された心理と思える。 次は赤の「フェアレディZ」。 S30系という初期型のソレは大学入学当時の憧れのクルマでソレをを実際に手に入れることはできなかったが後期型のZを15年ほど昔の何とか赤のソレを入手した。 当時の電車通学がひどく懐かしい。 次に「ソアラ2800GT」。 これは開業時の憧れのクルマで「白色」のソレを何とか手に入れた。 相当に楽しんだのはバスケットボールに夢中の時で、この頃結婚もした。 何故か2度目の結婚の時にはクルマは10万円の白いニッサンサニーだった。 ソアラを失った経過を思い出せない。 離婚再婚のストレスで記憶が飛んでいるに違いない。 時間が前後するが「マツダロータリーカペラ」というクルマの名前もトリガーワードの代表だ。 シャコタン(車高を下げる改造して車高を下げた)、18歳〜20歳頃に憧れた当時の「暴走族」(今とは違ってせいぜい5〜10台で公道を飛ばして楽しむ「族」)のハシリで。 「リーゼントヘアー」「ダブダブズボン」「白いサンダル」「白の細いベルト」「アロハシャツ」かタートルネックの長袖というイデタチには素晴らしく着心地が良く、ついでに深い郷愁を誘う。 そして「トップガン」。 これは1980年代の大ヒット映画で今でもよく観られているらしく、続編が今年の夏に世界同時公開されるそうだ。 米中関係、コロナ騒動の為に延び延びになっているとか主人公のジャケットの「日の丸」を中国の影響で変えるとか色々と揉めているらしい。 これらの「心地良さ」や「郷愁」を導き出してくれる「トリガーワード」は精神的に好調な時に脳裏に良く浮かび、が何気ない日常を素晴らし祭り日にしてくれる。 それは主として感謝の心で当時と同じ体重になった今、殆んど衰えている気力体力と相まってことさらに日常生活に「快」を創出させてくれる。 読者の皆さんの「トリガーワード」は、如何なる類いであろうか? 上記の、一種の「連想法」は、お勧めしたいアイデアだ。 個人的には有難い言葉ばかりである。 ありがとうございました M田朋玖 |