コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 煽り過ぎ!?2020. 5. 2

世界中のメディアはコロナウイルスについて過剰に反応しているように見える。
これは何度も述べているように「数字」に基づいて個人的に考えたあくまでも私見である。

日本国内の数字(R2.4.30現在)を見てみよう。
新型コロナウイルスの感染者数約5000人、死者数約500人。
これは累積数であるので発生(1月下旬)よりの期間を計算に入れると平均で1日50人の感染者数、死亡者5人/日となる。
この数字は一見多数と思えるがインフルエンザだとこれが1日5500人、死者数は1日10人となる。
致死率に少し開きがあって不気味ではあるが5月1日現在の数字としてはとりたてて驚くべきモノではない。

各死因別に1日当たりの日本人の死亡者数を多い順に列記してみた。

悪性新生物(癌)1000人/日
心疾患550人/日
肺炎410人/日
脳卒中300人/日
自殺100人/日
交通事故8人/日

ざっとこんな数字。
数字について疑義のある方は2019年度で「検索」されたら良い。
このように客観的に、冷静に比較してみるとコロナウイルスの死亡者数がいかに「多くない」かが分かる。
人間が「個人」で恐れるべき病、或いは死因はコロナウイルスなどではないのだ。
勿論日本医師会の方針も理解できる。「集団」の把握や管理には必要な考え方。ここら辺の感覚を混同しないことだ。「個人」と「集団」。

それでも「個人」が同じ程度の致死率・死亡者数の交通事故やインフルエンザを恐れて人々が外出を控えるだろうか。
いまの「外出自粛」はマスコミとそれを受けた行政の過剰反応に思える。というか情報の発信方が「粗雑」に見える。
「重症」になったコロナウイルスによる肺炎の治療現場をテレビで生々しく放映しているが、これらは白血病の臨死期で無菌室の利用風景(筆者も10例あまり経験した)と酷似している。
これらが単純なウイルス感染であることに救いがあるが、基礎疾患に免疫低下状態を来す類、即ち代表的には後天性免疫不全症候群(AIDS)やガンの末期、免疫力を低下させる種々の疾患、例えば糖尿病や自己免疫疾患(喘息・リウマチ・膠原病)などで免疫抑制剤やステロイド剤等その類による治療中の患者さんなど「背景の免疫状態」はさまざまであるのにこれらへの配慮やコメントもなく人々を「恐れさせている」のはテレビを中心としたマスコミの「煽り」以外の何物でもないと個人的には捉えている。

戦前のメディア、即ち新聞・ラヂオは日本国の戦争突入を激しく「煽った」という歴史を持っている。
マスコミの連呼する「医療崩壊」など絶対起こらないと見ている。少なくとも日本では。
それよりも深刻なのは経済的逼迫。
企業倒産・失業など大不況・世界恐慌の方がはるかにオソロシイ。連動して自殺者も増える。即ち「生きて行けない」人が増える。
景気動向や社会的悪影響についてメディアも少しく配慮するべきと思う。

〇大衆は白黒をハッキリさせる傾向がある。
即ち「断言」や誘導に弱い。
〇大衆はネガティブキャンペーンに弱い。
結果、メディアの視聴率・販売部数率が上昇する。

これらの事態(経済の混乱)にどのような始末をつけるのだろう。
誰も止めようとはしない。
所謂、感染症「専門家」という人々や「煽る」人々の意見がまかり通っている。
そろそろ事態収拾に向けて人々も少しずつでも動き出すべきではないだろうか。

自動車会社・航空会社・鉄道・飲食店・ホテル・観光・アミューズメントなど被影響業種の業績不振や倒産・失業などを看過出来ない。
決して「対岸の火事」ではない。
「ざまあみろ」的ないくらか嫉妬心の混じった目で冷ややかにそれらの業種業態を見るべきでもない。
視聴率の上昇したテレビ局や部数を伸ばした新聞雑誌ですら、最終的に「顧客」である「広告主」の業績不振や倒産で取引が中止になったら大変だ。
NHKもそれらからフリーであるからと言って本質的に「国益」に沿わない今の報道姿勢をあらためた方が良いと思える。

先の世界大戦「前」と「中」で「煽りまくった」メディアが責任を執ったという話も聞かない。
やれ「パンデミック」だの「感染拡大」だのの言葉を旗頭に喜々として感染者数を報じるコトはやめて欲しい。
そもそも「感染者」と「陽性者」と「患者」の区別が出来ていない。その「感染者の方々」が如何なる背景を持たれ如何なる状態なのかハッキリ説明も区別もせずに、単に感染者数を報じられても正しく判断出来ないではないか。即ち前記した「粗雑」な情報提供になっている。
またそれに便乗して「シャカリキ」になっている各県の知事や首長、都知事などの一連の「パフォーマンス」が目障り耳障り。
どこか「スター」気取り。

研修医時代に助教授から言われた印象的な言葉
「君が開業しても君の診ている白血病の患者さん(当時10人も担当していた)を診察するのは一生を通じて2人か3人ですヨ。稀な病気です」と。

実際に開業35年あまりで経験した白血病の患者さんは僅か3人であった。
ところが今回のコロナ騒動であらためて1日あたりの白血病による死亡者数を調べてみると全国で1日20人とあった。
コロナの死亡者数は1日5人。
決して多いとは言えない。
逆に「日本の田舎に住んでいて新型コロナウイルスなどとやらの病原体に感染して死ぬ」ことは、確率的に非常に難しい。さらに当地はイタリアでもないしニューヨークでもない。
正気になってしっかり自分のアタマで考えれば、人々が恐れおののく数字ではないと思える。
会う人会う人をまるでバイ菌みたいに見なして、離れて座ったり、咳やくしゃみを異様に恐れたり。
とかはしないで穏やかに紳士的に振る舞いたいものだ。

上記の「1日当たり」も計算方法が単純過ぎて逆にややトリッキーとは思うが、個人の健康管理について少しでも益すればと思い、世情に逆らって敢えて一筆してみた。
人々の健康維持或いは増進を目指す者としては、強度の社会的心理的ストレスの方が危険な気がする。「個人」としても「集団」としても。

ありがとうございました
M田朋玖



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