コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 国家破産2020. 4.18

2019年の韓国映画。
タイを発生源としたアジア通貨危機に端を発した同国のデフォルト(債務不履行)を扱った作品だ。
ナカナカ見応えがある。
1970年生まれの女性主人公が魅力的。
アタマが切れて若々しく行動的。
韓国の政府官僚で通貨担当の責任者という役。

1997年に起こった同危機はタイ、韓国のみならずフィリピン、マレーシアなどアジア各国を巻き込んだ。
勿論、日本も。
原因は「機関投資家の空売り」とされている。
結果的に同国はIMF(国際通貨基金)の支援を仰ぐことになる。
即ち同基金の実質的な支配を受ける。
それらの経緯、背景、イキサツをドキュメント風にアレンジして物語を制作してある。
面白かった。

物語はとても優れた人格、能力の高いキレキレの女主人公の活躍。
痛快である。
また元銀行員の若者が国家破産を見越した「ドル買い」で大儲けするストーリーも入れ込んである。
「国家が変わる」危機が大きな「ビジネスチャンス」であることも物語っていて政府高官と同国に存在する財閥系企業の経営者との癒着。
それによって通貨危機を乗り切り莫大な利益を得る・・・という展開。
韓国内での反響は「スマッシュヒット」だったらしい。
韓国政府や財閥系の人々にとっては苦々しい作品だったかも知れない。

この映画は自国の通貨暴落によって生じた国家破産の危機を描いているが「IMF」という組織が米国を胴元とした賭博場の支配人のような存在で「お金を借りる、貸す」ということがどういう事態であり、どういう結末を招くかが見事に表現されていて大変勉強になる。

一方、日本国政府の財政状況もひどい「借金まみれ」状態であることは国民の知るところだ。
その金額は何と「1100兆円」。
天文学的と言って良い数字。
簡単に返せる額ではない。
日本政府は毎年10兆円あまりの赤字国債を発行しており「借金」は増えつづけている。
それでも「日本国」が「もっている」のは借金の中身が他国とくらべて健全であるかららしい。
即ち殆んどが国民からの借金で、外国からの借金ではないこと。
即ち@日本国の国債を日本銀行がその殆んどを買っている現状。
さらにA日本国の「対外資産」の豊かさ、外貨準備高の量。
そしてB日本政府の所有しているインフラの価値。
特に@については家計で言えば親子で借金しているようなもの。
親(政府)が子(国民)から借金をして家庭の財政を切り盛りしている。
そのような理解でいる。
また国有のインフラ売却、対外資産の引き上げ(日本国は米国に大量のお金を貸している。即ち米国債を買っているので実質的にこれを実行することはできない)。

特に@についての日本政府の計画は不明であるが、奇策が3つあると考えられている。
1)日銀の倒産計画
潰れてしまえば日本政府の借金がチャラというワケである。
2)インフレ誘導
モノの価値が上昇しおカネの価値が下がれば借金は大きく目減りしたことになる。
この場合、金利の上昇が生じるけれど。
これは「徳政令」に近い。
お金が「紙切れ」になれば借金は無いに等しくなる。
実質的大増税と同じ効果であるらしい。
3)新札発行、銀行封鎖
2024年に日本銀行券、即ちお札や硬貨の新造計画がなされている。
上記1)、2)、3)は国がよくやる手口。
つまり3)によって国民のタンス預金をあぶり出し銀行に預けさせ銀行封鎖で国民のお金を「強奪」する。
この手法を政府が目論んでいる可能性がある。
今時の「新札発行」など不気味でしようがないというのが個人的な感想だ。

国民の財産防衛策として以下の3法があると元国会議員で経済評論家がその著書で述べている。
1)株式購入
2)金かドルを購入
3)固定金利で不動産を買う。
具体的には1)が最も難しいと考えている。
購入すべき銘柄が分からない。
広く知れ渡っている株式の変動もコロナ騒動に端を発して世界経済の後退が千載一遇のビジネスチャンスと捉えて優れた投資センス持ち主ならイザ知らず、普通の凡人俗人が安易に手を出すべきでないと思える。

3)不動産取得も同様の理由で一考を要する。
具体的にはやはり「金」と「ドル」。
特に「金」はインフレに強いとされる。
資産防衛にはやはり「貴金属」。
これは大昔からマネーリテラシーに長けたユダヤ人の資産防衛策だ。

ただし上記の国家破産については今のところ「杞憂」に過ぎないとも言える。
それは「日米関係」にある。
両国は軍事的にも経済的にも緊密な同盟関係を保っている。
今は「日英」よりも強固と考えられている。
それだけに米国が「病気」になれば日本は「倒れる」という危険性も孕んでいる。
日米は一蓮托生なのだ。
そういう意味で「ドル買い」は良いアイデアと思える。
ドルは国際的に現在最も強い通貨と考えられている。
「国家破産」という映画でも「ドル買い」で成功した若者が描き込んである。

現在の「コロナ危機」はリーマンショックを大きく上回り「大恐慌」に近いレベルとされている。意識を経済問題の方に向けるべきと思える。それはコロナの脅威よりはるかに大きい。

ありがとうございました
M田朋玖



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