コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 率2020. 3.13

人間の集団の医学的見地、即ち公衆衛生の立場から「疫学」という学問がある。
今現在、世界中の人々が脅え切っている新型コロナウイルスの感染(率)、発症(率)、致死(率)を知りたいと心から思う。
けれどもそのような数字はまだ公表されていない。
勿論データの不足があるかも知れないが、〇〇県で感染者が何人出たなどと単発的な「感染」をテレビのトップニュースで流している。

たとえは悪いが長嶋が今日はホームランを打った、ノーヒットだった、1安打だった・・・とかの報告だけで打率、出塁率、長打率、得点圏打率とかが出されていないと長嶋選手がどれだけ偉大な野球選手だったかが分からない。
勿論、同人の人気度は「チャンスに強かった」とか人々に「愛されるキャラ」だったとも考えられているが、だからと言って打率などの数字が寂しいモノであったならこれほどの国民的人気を博したりしないであろうと思える。

ところで何故件のウイルス騒動で「率」とかの数字を出して国民を安心させようとしないか不思議に思う。
勿論、現時点でそれらのデータが出そろっていないとは思うがそれにしても殆んどそれに「触れない」ことが得心できない。

以前、物事の「確率」についての書物を読んだ時に社会における「個人の可能性」について細かくその「起こる」或いは「成る」率を検討した内容で興味深かった。

これはよく知られていることであるが、個人における疫病の発症率を計算したところ殆んどの「心配事」は現実化せずにただの杞憂に終わる率が極めて高いとあった。
元々、心配性の人々には一読の価値があるだろう。

たとえば職業選択などでもプロのサッカー選手とか野球選手とか芸能人とか或る程度名を成して「食える」レベルになるのにもそれ相当な運と実力と才能がいるのに、それらの人々への「憧れ」とか「華やかさ」から「願望は実現する」という書物や安易な情報などでそれほどの練習や努力もせずにひたすらそれらになれる「率」の低い職業をめざしている例を見て笑止である。
芸能人やタレントの長者番付などの順番などここ10年から20年は不動である。
少なくとも上位はこれらの人々に割って入るなどというのは相当の強運の持ち主でも大変に低い確率である。
それこそ何千万分の一であろう。

その点、極めて難関とされる私立国立を問わず大学の医学部に入って医者になることの方がはるかに高確率で「成れる」。
年間8,000人は医者の卵が養成され社会に輩出される。
先述したプロスポーツや芸能の世界より「広々とした門」だ。
また安定的な就労という点でも生涯年収という点でも現実的な選択と思える。

現在のコロナ騒動についてもこれらのことが言える。
職業選択とその「成りやすさ」の確率においてと同様に、現在この日本国では新型コロナウイルスに感染することの方が難しい。
ましてや発症して死ぬことなど万のひとつの確率もないので多くの人はテレビの〇〇県で〇人(大概ヒトケタ)などの報道を見てせっせとマスクをつけて外出を控える、集会しない、休校だ・・・と大騒ぎする。
一体何なんだろう。

まず冒頭に記した感染、発症、致死「率」を出来る限りデータupして公開するべきと思える。
チョット野球の上手な選手を見てアナタは将来きっと野球選手になれるなどとは明言できないであろう。
確率論的に無責任である。

プロで活躍している人々の多くは地方で何年かに一人出るか出ないであろう天才や逸材の集団で、その中でもスターと呼べるほどの選手は数十年に一人か数千人に一人であるのだ。
そんな風に何事も「率」で捉えると殆んどの恐れが見当違いに見えてくる。
コロナに罹って死ぬ確率より自殺死、癌死、心脳卒中死、交通事故死の方がはるかに高確率であるのに多くの人々はあきらかに発癌性のあるとされている有害食品を無秩序に食べまくってアルコールやタバコを楽しんでいる。
そちらの方が新型ウイルスなどより余程「危険」で致死率が高い。

もう一度確率について調べたら、驚くべき個人の将来が明らかになるがここは書かないでおく。
多くの人々の夢を打ち砕くことになるからだ。
プロスポーツ、芸能人への夢はブチ壊してしまったが、一見ささやかに思える個人の願望の成就達成が驚くほど小さい確率であることに絶望する人がいるかも知れない。
そもそも夢には確率を持ち出さない方が良いと考えられる。

因みに日本国内でインフルエンザの死亡者は毎日54人だそうで、年間数百万人が感染し3,000人以上亡くなるらしい。この数字を知って読者の皆さんはどう判断されるだろうか。新型コロナについての「率」に対して。この比較は無意味と言えるだろうか。
経験的にはそれら以外のウイルス即ち特定不能の肺炎に対して少しく「恐れ」を抱く。

ありがとうございました
M田朋玖



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