コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ ライダースハウス2020. 2.27

令和2年2月23日、24日は天皇誕生日の連休。
かねてより約束していたバイク仲間の一人と1泊小旅行に出かけた。
23日(日)は午前9:00に人吉市内の「道の駅」で友人と合流。
ハーレーダヴィッドソンスポスタ883。
同じバイクだ。
めざすは鹿児島県指宿市。
砂蒸し温泉で有名な観光地。
加治木町から合流したモト・グッチ(イタリア製のバイク)と一緒に昼食を3人で摂った後、高速道路に入り、そのまま連結している「指宿スカイライン」に乗った。
通行料100円とのこと。
山波を眺望するワインディングロードを快調に飛ばす。

その3人目との合流前、午前10時頃にはバイクと軽自動車の正面衝突事故に遭遇した。
県道226号線。
対向車線の左カーブを曲がり切れず中老の女性の運転するワインレッドの軽自動車の横面に接触し筆者のバイクの目の前で転倒し、そのライダーがオートバイの下敷きになって倒れている。
一見したところ大した怪我は無さそうで破れたジーンズの足からも出血がない。
カラダも自由に動かせるようだ。
助けられた御礼もなく独語のように「サイアク」と呟いている。
そりゃあそうだろう、朝っぱらからオートバイのツーリングに出発(熊本を目指していたらしい2人組のライダーの言によれば)。
前夜の寝不足や過労の影響の出現しやすい午前10時の自損他損事故。
無念に違いない。
たとえ軽傷としても・・・。
筆者が110番して電柱の番号をつげると、それを頼りにパトカーが現れ、ようやくその場を退散できた。
いずれにしても軽い事故で何より。

素晴らしい晴天ながらまだ2月。
空気はまだ冷たい。
特に「スカイライン」という名称どおり山の上を走るので寒さで顔の下半分が冷える。
唇が固まって休憩の時の会話がしにくい。
フルフェイスのヘルメットにすれば良かった。

モト・グッチにも試乗させてもらったが素晴らしいエンジンフィーリング。
走っていて物凄く楽しい。
言葉に言い表せない「良さ」があって思わず欲しくなってしまった。

スカイラインの終点近くに池田湖がある。
そこで地元出身の友人の一人が(この男は球磨川ラフティングのパイオニアで今や20数社のひしめく同業者の雄であった)ジェットボート屋を営んでいる。
去年創業にこぎつけた模様であるが収支や盛業のほどはさだかではない。
その拠点に同設している茶店でコーヒーを飲みながらしばらく談笑しモト・グッチは帰路に就きハーレー二台で開聞岳の周遊コースを走った。
その威容をチラチラと眺めながら山の最南端の美景(紺碧の海)を堪能した後はいかにもオソロシゲで不気味な細く長いトンネルを走り抜けた。
真っ暗ではなく天井に穴が開けてあってところどころ蛍光灯のように明かりがさしている。
それでもとにかく怖い。
抜けてしまうまで心臓のドキドキが止まらない。
友人はクールにも写真かなんか撮っている。
「度胸があるなあ」
地元では幽霊が出るという心霊スポットであるらしい。

「ホテル」に到着したのは午後4時。
まだ日は高く、いかにも春らしく暖かい。
「ライダースゲストハウス」という名称のその宿はどうも民家を改造した所謂「民宿」に近い類で、一階の元ガレージがバイク置き場で外階段を上って玄関を入り、靴を脱いで案内された部屋は8畳ほどの部屋に二段ベッドを3個置いて6人部屋にしてある。
ベッドにはカーテンが取り付けられ、ちょうど夜行の寝台列車の按配に読書灯が備えてある。
これで「眠れるのか」が瞬間不安になったがとりあえず流れに従って支配人兼中居さん兼・・・とにかく「ホテルの人」の説明を聞いて近くにある有名な「砂蒸し温泉」(公衆浴場)に相棒と入り「支配人」に勧められた「ポン太」という名の焼き鳥屋で食事をし、9時には「帰宅」して相方を差しおいて一人で就寝した。

同室者は年配のBMW大型ツアラー軍団。
恐らく「いびき」の大合唱で眠れまい。
早寝が一番。
翌日のツーリングに備えて朝の9時まで、即ち12時間あまりをそのライダースハウスの狭苦しい寝床で過ごし意気揚々と帰路についた。
お陰で良い体験ができた。
どうも「旅」というものはもともと面白いモノらしい。

ありがとうございました
M田朋玖



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