コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ フラツキ2020. 1.30

最近発見したことであるが年配者・高齢者の歩行時の「フラツキ」の原因のひとつに「遠近両用眼鏡」があるのではないかというものである。
筆者も使用しているがこれをかけて歩くと「足元がフラツク」感覚がある。
試しに外して歩くと体全体の動きが滑らかになってスッキリする。
あらゆる眼鏡にこの「作用」があるらしく、これを避けるには「裸眼」か「コンタクトレンズ」が良いらしい。
後者については経験がなく不知であるが想像はつく。

人間の歩行を中心とした体動に「眼」という感覚器官は絶大な影響力を持っているようで、脳で瞬間的に空間をミックスして処理するようで眼鏡を外して歩いた時の運動神経の「喜び」はまた格別で時々思い切り「歩き出したくなる」とか「階段を駆け上ったり駆け下りたり」したくなる。
あらためて感覚器と脳の精妙な「共働作業」を自覚した次第である。

そういうワケで眼鏡を使用している人の「フラツキ」についてルーチンに眼鏡を外して歩いてもらうことを診察に取り入れている。

フラツキと同じく「めまい」の原因はメニエール症、メニエール症候群など種々の脳の疾患(小脳や平衡感覚を司る三半規管の異常)があるが意外に「本物の病気」は少ない。

「立ちくらみ」は起立性調節障害と呼称するが種々の自律神経失調を前触れとする脳の変性疾患も疑われるが発症頻度は少ない。
大概、過労か心労か寝不足が原因である。

いずれにしても単なるフラツキなら一度眼鏡を外して見られたら良いだろう。
周囲がボヤケテ見える一方で体の動きがカラダの動きがスムーズになる。

またうつ病の身体症状に「フラツキ」「めまい」があり割りと定型的である。
CTやMRI等の脳の疾患を心配して受ける諸検査で特変なく紹介されて受診となることがあるが抗うつ治療を施用すると即効治ってしまう症状のひとつだ。
逆に「フラツキ」がひどくなる場合があって、これは薬の副作用の可能性があり断薬するか微調整をすると治癒することがある。
いずれにしてもメンタルな原因で起こる「めまい」「フラツキ」もかなりの割合であることを念頭に入れておきたい。

実際には脳神経系の疾患の確率はそれほど高くはない。
それでも除外診断の為の血液検査、脳のCTなどの検査を要する場合もある。
治療によって改善しなかった場合など・・・。

勿論下肢筋力低下という、抗いがたい「老化」現象もその原因として見逃せない。

ありがとうございました
M田朋玖



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