コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ ブランド志向2020. 1.22

事情があって医者の仕事を辞めてしまった友人がいる。
年金をもらえる年齢だし高額の退職金を受け取る身分であったので経済的な心配がないのであろうか。
コンビニで買い物をしている件の友人チラッと見かけたところ、あまりの変わりように余計なお世話ながら気の毒になった。
いかにもみすぼらしい身なりと年齢より数十歳老けてしまった容姿にはかつての華々しい時代の壮々しい「生命の輝き」が殆んど消えかかっている。
「年を取って仕事を辞めた男の状態」
それも同年代のそれはもう一人知っている。
そのあまりの似た風態にひとつの定型的人生のパターンを発見した。
「仕事は万能の妙薬」と語るのは超優良企業の有能な成功経営者の特徴的な常套句だ。
彼らはお金儲けも確かに巧みながら仕事の動機が一般人とは違う。
少なくとも「生活の為にイヤイヤ働く」という人は皆無だ。
このような心理状態で自分のしている仕事に向き合うのは「人生に敗北している」といっても過言ではないと思える。
人生の時間の1/4から1/3を過ごす筈の仕事の「やり甲斐」とか「楽しさ」が無ければ殆んど睡眠時間と同等量の時間が人生の「苦役」だなんて・・・。
できればしたくないことをして「過ごす」時間と考えると実にモッタイナイ。
個人的には自らの仕事を楽しい作業にするべくさまざまな工夫をしている。
それは例えばファッション、種々の動機づけへの知識収集、気分、体調、考え方、心構え、グッズなど数限りない。
それらは全て毎日の訓練・鍛錬の賜物と言える。

「働き方改革」については日本政府が音頭をとって法制化されたが国民や各界の不評が取り沙汰されている。
京セラ最高顧問・稲盛和夫氏の近著「図解 働き方」の方がはるかに為になる。
これを学校の教科書にするか各企業や国民に配布した方が件の法制化よりはるかに国民にとって有益と思える。
話が飛んでしまったが上記した友人知人の共通特徴として乗っているクルマが同じ。
新車のベンツ。
仕事を辞めると高級外車に乗りたくなるものであろうか。
見るからに不健康そうな二人の様子とのミスマッチが興味深い。
かつて、これまた地元では一見派手々々しく建築業を営んでいた男は倒産前にやはり高級外車を購入して人に見せびらかしていた。
・・・という理由もあり高級外車やブランドのバッグのイメージは個人的には極めて悪い。
まるで疫病神か貧乏神のようだ。

そういう物品を全く欲さないが「安物」には目がない。
大手アパレルのZARA、H&Mのバーゲン、ユニクロ、GUのそれは時々覘いてみる。
安くて品質の良い物、それもオシャレな商品にはついつい食指が動いて買ってしまう。
「安物買いの銭失い」という言葉もあって、確かにそういう側面もある。
貧しい人々の家を訪問するとどうでも良い不要不急な安物で部屋が充満していて居心地が悪い。
空間の美が完全に失われている一方、比較的裕福な人の家は「物がない」。
綺麗でサッパリしているし清潔だ。
自称「捨て魔」という人に貯金力がある人が多い。
かと言って高級品を好むということなく安い物を上手に購入して着まわしているという風だ。
生活全体に「エコ」が身についていて経済効率、金銭感覚が素晴らしく若くても数100万円は常に持っておられる。
決して収入の多寡ではないと思える。
10万円ほどの固定収入で4万円の家賃を払い、どうして数100万円を持っているかと疑問に思うが説明を聞いてみると不思議なことにその時は明瞭に理解できる。
要するに「無駄遣いをしない」「不要な買い物をしない」だけなのだ。
それで結果的に高級品には興味を示さない。
無駄の最たる物品が見栄や虚栄の為の出費で、シンボリックに「ブランド志向」という言葉が当てはまる・・・と思える。
これらの人々はタバコの銘柄にさえランクをつけてお金もないのに高いタバコを買って吸っている。
アリエン。

ありがとうございました
M田朋玖



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