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■ 今ここ | 2019.11.27 |
楽しい。 楽(らく)。 良い言葉だ。 「それを知るものはそれを好む者に如かず それを好む者はそれを楽しむ者に如かず」 中国古典の言葉。 楽しむ者が一番優れていると解釈できる。 仕事を楽しむ、人生を楽しむのに何の遠慮も、誰に気兼ねも要らない。 心おきなく楽しめば良い。 ただし楽しみ方のコツはある。 自分の「思いどおりにならない」ことを受け入れること。 自分にとって不快な状況を愛すること。 この2点は重要だ。 自然にしていてこれらの状況が起こる。 人によっては頻繁に起こる。 「何も求めず満ち足りていること、誰かを何かを自分の欲する方向に向かわせようとする試みをやめること」 これらはヴァーノン・ハワードの著書「スーパーマインド」からのアイデアであるが、人生の楽しみを「受け取る」のに必要な心の構えだと考えている。 近々のコラムで記した理論物理学者のホーキング博士の奮闘ぶりを見知るにつけ五体満足の肉体と頭脳を持っている正常な普通の人間にとって視覚・聴覚・触覚・味覚などの与えてくれる喜び、カラダを自由に動かせる喜びを味わうのを「邪魔」するのがアタマだ。 頭蓋骨の中身が喜びと苦しみの元。 思考、感情、欲望などが人生の喜びを「受け取る」のを阻害していることが多々ある。 そういう人々はまるで愚者か狂人のように見える時がある。 何かを考え、何かを書き、何かを話し、何かを造る。 これらの創造の喜びは脳の前頭葉連合野の高次の脳の機能だ。 後頭葉は知覚(視覚、聴覚、運動覚など・・・)。 これら脳の働きを使って最大限の喜びを味わう(楽しむ)のに大切なことはまずそのように「決意」して「今ここ」で、即ち思考の感情の過去と未来の間の往来を許さず意識をキッチリとそこ(今ここ)に固定集中して思う存分に楽しむことだ。 今ここの瞬間に「楽しむ」という意図と決意と集中と忘れる・捨てる(過去と未来)という「心の作業」を行う。 これは注意深く集中して行わないと人間の意識は過去と未来(思考感情)に飛んで行ってしまう。 元々それらはそういう性質を持っているのだ。 即ち純粋に「楽しむ」ことと「今ここ」への集中は心理的に不可分なのだ。 一緒に人生を楽しもう。 その為には「気分が良い」「体調が良い」必要があり、その為に食事と考え方と或る種の薬物のチカラを時々借りる必要があるかも知れない。 最後の「必要」は決して邪道ではないと考えている。 人類の英知が人間の幸福をめざした、言わば文明の「利器」と言える類だから・・・。 人類の与えてくれる文明の創造物や大自然の恵みを最大限に使って自分の感覚を最大限活用して・・・。 そう決意さえすればあらゆる事柄・物から喜びや楽しみを人間は得ることができる・・・筈だが・・・。 ありがとうございました M田朋王久 |