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■ ミニハーレー | 2019. 7.29 |
6月12日に納車したハーレーダヴィッドソン社の大型オートバイは素晴らしく楽しい。 このことは何度も述べて来たが、この楽しさは「癖になる」レベルで「毎日乗りたい」「不どこか遠出をしたい」「ずっと走っていたい」との強い欲求が心の中に浮かぶ。 ・・・それで一つの解決策として、この「ハーレー愛」を薄める「ぼかす」というアイデアを採用してみた。 似たようなスタイルの安手のバイクを手に入れようと考えたワケである。 我ながら面白い思考回路だと思えるが仕方ない。 何しろ欲望のままに仕事を放り出してハーレーで旅に出てしまうワケにもいかない。 或る意味、自分なりの「苦肉の策」とも言えるのだ。 ホンダCBR250Rを売って新しく購入したのが同じホンダのレブル250. このオートバイは今や国内バイク販売での1番人気車であるらしく、中古価格が新車より10万円も高い・・・なんてことも生じるくらい。 新車の納入に4ヶ月から6ヶ月待ちとなっているそうだ。 生産が注文に追いつかないという態らしい。 そのレブル250がこれまた好都合なことにCBR650Rホンダの新車を購入した店舗。 鹿児島県の霧島市国分のドリーム店(ホンダの専売店)に黒色のソレがあって少し迷ったがまたまた買ってしまった。 52万円。 中古でも高いのは何と62万円。 何だか安く「財」を買ったみたいで嬉しい。 そのバイクはデザインがハーレーそっくり。 ライディングポジションも殆んど愛車スポーツスターXL883(ハーレー)と同じ。 軽い前傾で腰の負担もなく重量も100kg近く軽く、結果足つきも良く「取りまわし」が極めて良い。 デザイン、ポジションには全く文句ないしパワーユニットも250ccで27馬力。 充分なパフォーマンスを得られる。 最高速もハーレーと同じく120km程度。 基本スピードの出ないオートバイだ。 勿論ハーレーのあの素晴らしい鼓動感、振動、独特の「心地良さ」は無いがそれなりに楽しめる。 ・・・というのはこれに乗っていると不思議なことに「ハーレーに乗りたい」という急き立てられるような急迫感、切迫感が見事に薄れた。 これは計画どおりだ。 こういう「心」のクセは昔からあって、物凄く「気に入る」とか「好き」になるとその愛着によって本や雑誌、ファストファッションなど安価な物品は何品も買い求める・・・ということをしてしまう。 また逆にその愛着の重みに心が耐え切れずそれを軽める、薄める為の行動、即ちチョットした「浮気」みたいなことをするのだ。 我ながら卑怯な、姑息な手段と思えるが長年の「心の癖」であるようで仕方がないと諦めている。 何事も物品もスペア・・・それもできるだけ他愛のない逃げ場所的・非常出口的スペアなので、いくらか深刻でもあり罪もないと思うのだけれども他の人には詳しく説明できるほどの時間も暇もアタマもないのでこうしてコラムに考え考え書いている次第である。 本来なら同じ型、同じ色のハーレーをもう1台買っておきたいという「ゆとり」があれば・・・の欲求であるが自覚的にも人目的にもやはり羞恥心みたいなモノを心に感じてそこまではできないでいる。 上記のような心の展開を充分諒解の上でのレブル250購入という選択なので「あの先生は何を考えているんだろう」という傍目的には発作的・衝動的な行動であろうが個人的には心に何の矛盾も理解不能でもない。 ところでこのレブル250であるが「ミニハーレーの如き」ライポジと造形であるもののあらためて乗ってみると物凄く「物足りない」「手応えが殆んどない」「乗りやす過ぎる」「音が静かすぎる」など考えてみると250cc単気筒エンジンの非力さ、軽々しさを思い知らされて瞬間的にその購入を後悔もしている。 けれども同じCBR250に比べ、その人気と再販価値の高さによって自分を無理矢理に納得させてもいる。 また例の如くベタベタとバイク用のステッカーを貼りまくっているので「見栄え」的には大満足の外装も得ている。 性能的にはCBRの勝ち。 再販とスタイリングでレブルの勝ち。 ハーレーダヴィッドソンXL883には遠く及ばない。 これが結論。 それでも前述した心のカラクリが功を奏しているのかどうしようもない「愛着」が減じたお陰で仕事中の心がすっかり軽くなった。 何しろ朝から午後の仕事がイヤに長く感じられる・・・のが治った。 夕方、早く「ハーレーに乗りたい」という強い欲求が本来楽しかるべき仕事への興味関心を減じさせているという「毒」を小さなオートバイ、レブル250は完全に取ってくれている。 とりあえずはスーツ姿のままヘルメットだけかぶり素手でそれは「チョイ乗り」できるのであるから・・・。 ミニハーレー(レブル250)様、感謝。 ありがとうございました M田朋王久 |