コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 糖質制限2019. 7.25

糖尿病・高血圧などの慢性内科疾患の治療ほど「理屈として」簡単なモノはない。
前者は糖質制限、後者は体重コントロールと投薬とストレス解消行動、精神安定剤などの併用だ。
ただし「御本人にキチンと聴いていただき実践していただくこと」が大前提である・・・というより治療の胆かも知れない。

糖尿病における糖質制限はインスリンの注射剤などよりはるかに効果が高い。
キッチリ実行すればヘモグロビンA1cという指標となる血液検査の数値が劇的に下がり正常値になる。
しかしながらどういうワケか世界中の糖尿病専門病院、透析施設を持っている医療機関では「糖質制限」をさせないようだ。
相も変わらず昭和40年初版発行の「食品交換表」なる糖尿病食事療法についてのテキストを参考にしておられる。
この書物は単なる古典というより有害図書と思える。

糖質を1日4回もたらふく食べさせる内容になっていてバカの一つ憶えのように「カロリー」換算というメンドクサイ手続きをさせて「食事療法」を「指導」としている。
後、これまたバカの一つ憶えのように「運動」。
唖然としてしまう。
驚愕してしまう。

このテキストに従っていたら普通の2型糖尿病だとインスリン注射が必要になる。元々健康な人も糖尿病になってしまうかも知れない。
インスリンという物質は膵臓から分泌する所謂、内分泌ホルモンだ。
基本的に体内で自然に分泌されるホルモン様物質を軽々しく体内に投与すべきではない。

たとえば副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)、甲状腺ホルモンなども同様であるが2者は罪が浅い。
他に選択肢が無いことがあるからだ。
T型糖尿病以外にインスリンを投与すべきではないと思うのだけれども「糖尿病専門」はインスリン注射を早期に始める・・・ことになっているそうだ。
オソロシイ。
体内の内分泌環境は出来るだけ自然にしておいて負荷を与えないこと、即ち糖尿病の場合、単なる過食とかカロリー制限ではなく糖質制限が最も奏功し効果も確実なのである(キッパリ)。

さらに糖質制限の効能は腸内環境や筋骨格系、結合織に良調をもたらすようで、筆者の経験ではまず劇的に改善したのは「歯」である。
高校の後輩の歯科医に左の下顎の奥歯に5年ほど前に歯槽膿漏の診断を受け、実際に歯茎が弱ってグラグラするし、食べ物を噛む時に痛みがあったのに糖質制限のお陰か今は固い物、たとえばアーモンドとかをバリバリと噛み砕けるまでになった。
また時々出没していた歯肉の腫れも全く生じなくなった。
これは持病のように筆者を10年来悩ませていた歯科的トラブルで、バスケの練習でボールを顔面に受け脱臼した前歯3本も今はしっかりと「植わっている」
つまり何でも噛めるようになった。
これもあれも考えてみれば糖質制限のお陰であると思える。
他に何か治療をしていたワケでは全然ないからである。

具体的にはビール(糖質を含む)をやめた。
砂糖を含む食品、たとえば製成された牛乳、パン、缶コーヒー(微糖)、お菓子、アイスクリーム。
また白米などのGI値の高い食物を殆んどやめてしまった。
腰痛、膝痛もなく他の関節の痛みにも糖質制限は著効を示すようで、テレビのコマーシャルで盛んに宣伝するコラーゲンとかコンドロイチンとかグルコサミンとか呼称される一連の極めて怪し気な健康食品の摂取などよりはるかに効果のある食事法と考えられる。
65歳の自分が一切のサポーターをせず(特に腰と膝)にバスケットボールで走ったり跳んだり跳ねたりできるのが驚異的と自身で思える。
これは糖質制限をしていない時の持病の腰・膝などの節節病、歯肉の炎症(歯槽膿漏)などすべて治まったという点で強く実感している。

糖尿病をはじめ慢性の内科疾患のみならず整形外科的な種々の疾患の治療に極めて有効な食養生・・・それが「糖質制限」に違いない。

年齢の割に異様と思える「元気さ」の元が野菜食、少食、禁酒などの組み合わせと糖質制限食に原因していることは強調しておきたい。
すべての人々の健康増進の為に・・・。

子供にとっても大人にとっても「砂糖」は「有害薬品」と見なすくらい用心をしておきたい。
特に子供については狂人のようになる。
即ち暴れる、わめく、走りまわる、叫ぶなど落ち着きのない行動をしやすくなる。

おいしい料理を出す和食外食には「さしすせそ」の調味料がふんだんに使用される。
さ(砂糖)し(塩)す(酢)せ(正油)そ(味噌)だそうである。
少なくとも酢と味噌以外は今のところ有害調味料と言って良い。
ただし塩は一定量摂らないと生命機能に障害をもたらす。

ありがとうございました
M田朋王久



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