コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 意識・・・主にスポーツについて2019. 7.24

いつものように夕暮れの美しい青色に染められた濃密な夏の空気の海をオートバイで突き進んでいるとさまざまな想いが心の底から湧き上がって来て全身の細胞を「快」に誘導させられる。
愛車のガソリンタンクをポンポンと叩きながら撫でてやると「彼」も嬉しそうだ。

何しろ生命をあずけている2輪の機械なのでそれを愛さずにまたがったら一大事だ。
エンジンの鼓動や路面を舐めるタイヤの振動や前後に揺れるピッチングを「意識」して感じながらオートバイを操作すると「ただ乗っている」だけよりはるかに運転の快楽を得られる。
人間の意識は向けられる対象によって劇的に変容して心身に強い影響を与えるようだ。
特にカラダに意識を向け、そこに「快」と「暖」を念じると効果抜群だ。

臍下丹田(ヘソの下数センチに意識を集中して「快」と念じ全身のチカラを抜いてやるとカラダもココロも一瞬で軽くなる。
この時に口を軽く開け、歯を「噛み合わせない」ようにするとさらに効果が高い。
またさらに耳の穴と鼻の先端が地面と平行になる(カンペル平面)ように軽く顎をあげてやるとこの「快」が深くなってスポーツや仕事や遊びやあらゆる日常の動作・活動にスムーズさや快楽や快感を生じさせてくれてとてもありがたい。
ついでに肩や首の力を抜いて「落とす」ということをするとさらに良いようだ。
まとめると
@丹田集中
Aカンペル平面
B脱力
C肩を落とす
D口を開ける(下を軽く出す)
これらの一連のカラダの状態で全身を動かすと良調で運動能力と共に心身に「快」を得やすい。
逆に
@胸部(心臓)に意識
A顎を引く
B歯を喰いしばる
C肩を上げる
D力が入る
これらの状態は不安と不快感とカラダとココロの動きを「ギコチナク」させる。
肛門が開いていると生命に不安を感じる。
それで「肛門を締める」ということをすると生命力が全身にみなぎるらしい。
・・・というより生命力が漏れ出るのを防いでくれる。

ポイントは「脱力」で、その為の丹田集中をそこだけに「チカラを込める」ということをすると良いようだ。
中心(丹田)がしっかりしていないと全身のチカラが抜けない。
特に頚肩の脱力、顔面の脱力、上半身の脱力をするとことスポーツについては効果を発揮する。

しかし競技に夢中・熱中するとついつい上半身全体に力が入るのでワンプレイごとに「ゆるめる」ということを心の中に念じて実践すると良い。
思い切って「ゆるぐにゃ」とかの言葉で全身の力を緩めてやると相当に心地良い。
こういうテクニックを記してある教本もあるが、殆んどのスポーツテキストには書いてないことが多い。
それらに「こうやる」「ああやる」「こうするべき」「ああするべき」など動きそのものについては書いてあるが、それについての「心構え」「カラダの使い方」「時間の使い方」についてあまり言及していない。

実際には上記3項目の方がはるかに重要で、特に「時間の使い方」には個人的に強い「こだわり」があって、Jリーグにしろ、Bリーグにしろ、テニスにしろ、野球にしろ、殆んどプロというレベルでも工夫が見られないように見えて残念だ。
プレイヤー個人については「カラダの使い方」とか「休養や睡眠の取り方」「メンタルトレーニング」「イメージ練習」には思った以上の効果があると認められていても本気で取り組んでいる例はプロ・アマ共にそれほど多くない気がする。

またココロとカラダの上手な使い方をうまく行うにはそれ相当の工夫や努力がいることはお伝えしておきたい。
即ちそれほど簡単ではないということだ。
それでもこれらいくつかのヒントで素晴らしい成果・・・運動能力、仕事の能力の著しい向上が得られる筈だ。

筋肉(カラダ)にしろ、心にしろ、ゆるめることで最大のパフォーマンスを発揮することはよく知られている。
そしてまた勝負どころでチカラが入ることもよくあることだ。
歯を喰いしばってそれを傷める野球選手もおられて、巨人の王貞治選手や広島東洋カープの山本浩二選手など奥歯がボロボロだそうである。
強い喰いしばりの為に・・・。
一方で落合博満選手や坂本勇人選手など、どちらかというといつもうまく脱力しているようでバッティングポーズや歩き方やその力の抜き方が観察できる。
彼らの歯はいったいどうなっているのだろう。
スタンフォード大学の研究チームによれば長時間睡眠と「腹圧呼吸」によってパフォーマンスを最大限に上昇させることができるとのことで、試してみると効果はかなり高い。
特に「腹圧呼吸」は疲労感を取り去り、肩や全身の脱力をしやすくさせる効能を持つ気がする。
上記項目に
E腹圧呼吸(腹部を吸気・呼気時に膨らませる)
と入れておいても良いかも知れない。

「意識=悟り」らしいので意識を常にコントロールして「快」と「集中」と「楽」「静穏」「虚心」とにフォーカスしておけばどんな難事も上手にこなせる可能性がある。
今すぐここで実行できる「意識」が手軽で、どんな時にも場所を選ばずモバイルにできるのが有難く嬉しい。

「意識」
これを上手に使って「今ここ」で楽しいこと、愉快なこと、嬉しいこと、ありがたいこと・・・「だけ」に集中できないだろうかというのが最近の日常生活上のテーマである。

「京アニ事件」というのと「吉本興業」という大事件(?!)が世間で騒がれている。
いずれも犯人、被害者、加害者、損した人、得した人さまざまな見解があるであろうが意識を清明に保ってコメントしている方は多くはない・・・とお見受けする。
ただ結論的に言えることは「意識」があらぬ方向へ向いてそこに固執するとロクなことはない・・・と言える。

ありがとうございました
M田朋王久



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