コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ デタラメ2019. 4.11

最も頻繁にデタラメを軽々しく述べ立てるのはテレビである。
勿論同じ系列の新聞も雑誌も。
内容はそれほど甚大な影響を与える類は少なくても人々はその内容を信じ、誘導され、被操作的な「購買行動」に走る。
概ね世界中の文化、とりわけ先進国・中進国の多くの国民のそれはテレビを中心に展開されており、近頃は愕然とするほどに同質化してツマラナイ。
伝統文化がそれぞれの地域で廃れてしまって、テレビ文化・・・それは一般的にお下劣で操作的で・・・商業主義的で「売らんかな」の性向・本能を持っていてかなり作為的であるにも関わらず、人々はそれらの背景に考えが及ばず報道されたり宣伝されたりしているその内容を多くの人があたかも真実かの如く信じ切っていて、趣味嗜好までも上手に操られて客観的に、冷静に見れば特異な行動をさせられてしまう。

時代的にはオイルショック時の「トイレットペーパー騒動」が最も印象的だった。
以降も時々しみじみとこれらの傾向はつづいており、現代の健康志向(高齢者のみならず若い人の抗加齢や若返り)や「痩せ」願望につけ込んでこれを食べればそれ(健康や美や若さ)が手に入ると謳ってモノを売るということをしている。
これはテレビという通信媒体のひとつの本能で、これを理解しないと上手に騙されてしまう。
スポンサー(広告主)を主な顧客とする放送会社・テレビ局は「物を売ってナンボ」なのである。
番組の「視聴率」で国民の注目度を測定し、広告主は放映権の「時間帯」「価格」を算出し商品とその販売数と利益と税金とを混ぜ込んで、時には「販売促進」の為に思い切ったテレビ広告をまるでギャンブルのように「打つ」のである。
超優良企業(営業純益)が高い場合、広告をする必要はないが、その商品をテレビを日常的に観るとされる所帯年収1000万円以下の一般大衆向けに「売っている」会社だと大衆心理を効率よく操作する為に技巧を凝らしたコマーシャル放送を流すものだから大概の人はそれらの「カラクリ」に考えが及ばず思わず衝動的にモノを買ってしまうのである。

或る意味でそれが現代社会の経済の「流れ」でありシステムであるので、それにどうのこうの文句をつけるワケではないが内容がデタラメだったりするので一言書いておきたいのだ。
特に「健康番組」などを観ると極めてアザトイことに、本物の医者に白衣を着せて登場させデタラメをいかにもまことしやかに述べさせる。
これで多くの人はキチンと騙されて狙いどおりの「行動」即ち「購買」をする。
それは食品や薬品に限らず運動器具や枕やフトンだったりする。
多くは無害な商品が殆んどであるが、中には長期的に見て悪質な物品が結構混じっていて悩ましい。

特に目につくのは「枕」だ。
変わった形状の枕を売りつけてそれを使用している人が首の骨(頸椎)の変形を来し、両手のしびれや頭痛、肩凝りの原因になったりするので用心したい。

筆者は教育界の碩学、森信三先生の「無枕健康法」の信奉者で10年以上前から「枕無し」で眠っている。
枕をすると頚猫背になって肩凝り、頭痛、手のしびれなどの原因となってついでに姿勢的に見た目も醜くなる。
これは西欧人も含め全世界的な傾向で、高級ホテルなどにおいてある2ケで対になった巨大な枕などがこれを助長していると思える。

世界中、少なくともテレビで見る限りアメリカ人〜ヨーロッパ人、アジア人全ての人々が強い頚猫背になっておられて、姿勢の美しい人は滅多に見かけない。
それを発見できるのは米国のアカデミー賞授賞式くらいであるが、これらも昔日の美人女優のなだらかな肩と首すじで構成される何とも形容し難い背中の「美」を持つ女性となるとこれまた稀有である。
イブニングドレス、カクテルドレスどちらでも良いが肩と胸元を丸出しにする独特のファッションは只痩せていれば良いというワケではないのだ。
適当な肉付きと色合いとこれまた名状し難い優美さを持っていないと誰でも着こなせる衣類ではない。

そんなことはどうでも良いが猫背、頚猫背を枕のせいにするのは早計かも知れないが、少なくとも「ベッドと巨大サイズの枕」とテレビとが(内容ではなく)創造する人間のライフスタイル人間の体形を醜くさせていることに強く警鐘を鳴らしておきたい。
飲食生活についてのテレビの有害さについて何度も書いて来たので少し恐縮であるが、少なくとも健康度を高める番組は皆無と言って良い。

昨年夏、8月にACAPという全国的団体に呼ばれて大阪で講話をさせてもらったが「大顰蹙」を買ってしまった。
個人的には「内容」はまあまあだと考えていたが「下ネタが多い」とか「まとまりがない」とかであったとのことであった。

真実は食品関係の会社とその「お客様相談室」即ちクレーム係の人々、それを管轄する公的な団体の役人さんであったので「食品の害」について自論を述べたからかも知れないと思える。
このACAPはとても和やかな組織で、皆さん仲も良く善良な人々である。
それでも業種はさまざまでも共通点として製造会社が多く、その商品について文句をつけたら気分も悪いだろう。
多分、純粋に心理的な内容だけを語れば好評だったかも知れないと思うが、近頃は心理には飲食と睡眠が深く関わっており個人的には人間関係よりもはるかに重大と捉えているからだ。
最近は特に。
仕方がない。
こういうカラクリがあって経済活動を行う時に純良な商品やサービスのみが世間に流通しているワケではなく怪しいそれらがテレビなどで広告され堂々と売られていることもまたキチンと承知しておきたい。

ダイエット会社ライザップの経営不振が一時メディアで取り沙汰されたが、そのビジネスの内容を伝聞すると凄いと思えるくらいインチキ臭い。
そもそもダイエットは糖尿病治療より難しいが理屈は簡単である。
糖質を中心とした減食をすれば良く、その為には先述した良質で長い睡眠が役に立つ。
巷間、ダイエット=運動というステレオタイプな思考回路はあらためなければならない。
「運動」などより「睡眠」が減量させるチカラを強力に持っている。
極論すると痩せ薬をと言った場合、精神安定剤と睡眠薬で充分だ。
それらを使用して水以外に何も飲食せずゴロゴロしている長時間の睡眠を取るということを正しく実行すれば結果(体重減少)を確実に得ることができる筈だ。

悩める人、仕事が辛い人などにジャブジャブ薬を飲みなさいと助言すると大概の人はただちに症状が取れてしまう。
病院に通院していて悪化する人の殆んどは「減薬したい」という根拠の無い欲求を持っていて、それを服用しない、減らしているという実態があるようである。
これらもテレビで薬の有害さを述べ立てられている為と思える。

ついでに
『「睡眠不足」は「睡眠薬依存」より精神や身体に悪い』
このことは案外知られていない。皆さん一生懸命薬なしで眠ろうとなさる。若いときなら持っても年齢が高くなると脳に不可逆性のダメージを与えるそうた。筆者と同年の開業医者で「睡眠薬を飲まない」と威張っていた酒飲みは、知っているだけで3人は早世した。ここ5年で。オソロシイ事実なのに、テレビなどでそれらの薬品についての危険性とか行政の規制などでさらに治療や説得が難しくなった。いったいどうなるんだろう。筆者がデタラメかメディアや行政がデタラメかハッキリさせるには、出来る限り元気で長生きをする必要がある。

ありがとうございました
M田朋玖



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