コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ シビレル2019. 3.20

鹿児島から我が家に向かって高速道路をクルマで北上していると、鋭く刺々しい光の針剣が暗い雲底から地上に向かって2度、3度と降りおろされた。
その瞬間の閃光から発せられた荘厳な乾いた音が、春の夜空を思い切り大きくとどろかせた後、大粒の雨をポツポツとフロントウインドウに打ち付け、ザーッと通り雨を降らせ路面を白霧に巻いた。
「まるで祝砲と御祓雨ではないか」

3月15日7時前に到着したバイク販売店・ホンダドリーム霧島は駐車場の広さに比べ奥行きがあり、30台以上殆んど新車のホンダのオートバイが美しくならべられていた。
店長はオーナーの息子さんらしい。
住所を書いて免許を見せ署名して「売買契約」を手早く済ませた。

ホンダCBR650。
2019年3月15日新発売。
カタログだけで現物もまだ見てもいない。
勿論乗ってもいないそれをまたもや衝動買いだ。

「CBR」という言葉に反応する自分の心境の変化に驚いている。
「取り回しの良さ」「軽さ」「乗りやすさ」が売りのホンダ車。
今まで30年あまり乗り継いできたカワサキブランドのその圧倒的な存在感とスタイリングに魅了されつづけホンダ車を見下す心が何かの思い込みのようにあったことに気づく。

CBRは「シビレル」の略語で、ニンジャは「忍耐する者」の略語か。

そんな風に一言で表現してみた。
新しいホンダ車の走りのフィーリングは軽快で「しびれる」。
一方ニンジャは全てが重く大きい。それがまた、カワサキの魅力でもある。けれども、痩せて非力になった為か重いことが辛い。
重厚さ、豪華さについては文句がないし、鮮やかなカワサキグリーンもデザインも秀逸だ。
・・・それでも今はいくらか安っぽいホンダのバイクに心が強く傾いている。
クルマで言うとベンツやレクサスよりホンダやマツダ。
後者の走りの楽しさ、軽さはうまく表現できないほど心躍らせてくれる。

近頃は全てにわたって「楽しさ」を追求している自分の心の傾向を感じている。
義務的な事柄、楽しくない集まりなどには出来るだけ接触しないようにしている。
そういう自身の向かうところを象徴的に現物として表現しているのがホンダのバイクだ。

バイクにこれほどの「衝動買い」をさせるチカラがあるとはかつても今も予想だにしなかったが気分が良いのでこの「心」を放置している。
年齢的にいつまで乗れるか分からないし、仕事のストレスをキッチリ解消してくれるのでこの点で自己釈明をして心を中和させている。
少しだけある罪悪感と自己満足を。

空気が暖まって来て、陽の光もあふれんばかり。
桜もご当地・九州の山中でも五分咲きだ。
バイク乗りには絶好の季節。
天気の良い日はにヘルメットとグローブだけで飛び出したくなる。その衝動を抑えて仕事をしている始末。
かと言って深夜は乗らない。
とても危険だからだ。
悪霊が、魑魅魍魎が午前を過ぎると急増してのびのびと大手を振って跋扈するらしい。
ついつい忘れがちだが「健康」と「交通安全」がこの遊びの前提条件だ。
出来るだけ健康管理を厳格に、また出来るだけ「遵法精神」を発揮して何とか長くこのライダーとしての資格を保持していたいものだ。

CBR250Rにまたがる時、それは実年齢に50歳引き16歳。
免許取り立ての頃の初心者意識である。
見かけと肉体はともかく、少年の心と共に。

あるがとうございました
M田朋玖



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