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■ プラス思考 | 2018.12. 1 |
平成30年11月24日。 連休の狭間の土曜日。 午前の仕事を終えて男友達とツーリングに出た。 久々である。 友人は若い二代目経営者でブルーのハーレーダヴィッドソンに乗っている。 早々に高速道路に入り宮崎県の海岸沿いの北端、大分県との県境に在する延岡市に向かった。 快晴で殆んど寒くない。 ヒートテックとプロテクターと防寒のジャケットとジーンズで身を固めた肉体にもヤマハFJR1300の巨大なスクリーンやグリップヒーターのお陰で少しも不快な寒気を感じない。 宮崎自動車道は九州圏内で最も交通量の少ない高速道路でとても走りやすい。 殆んど平坦な道で、緩やかなカーブや美しい直線が平野や高原を貫いている。 宮崎市からの帰路には夜などなだらかに降り下る真直ぐなハイウェイの先に広がる都城市の素晴らしい夜景を楽しむことができる筆者お気に入りの路線である。 薄青く光を落とした夕刻の午後5時30分には延岡駅前のアパホテルに到着した。 ビルの一階部分の駐車スペースに大型バイクを並べて停めて2階のフロントでサインを済ませ金6500円を払い居室に入ることができた。 アパホテルの創業社長、元谷芙美子氏は派手で若作りなコスチュームとカレーの販売で有名があるらしい。 その自著も各部屋に備えてある。 たまたま本を忘れて来たのでそれを入浴中にペラペラと読んでみた。 その著書によるとアパホテルは利益率が世界一であるとのことだ。 その成功の秘訣は2つ。 1.プラス思考 2.感謝 とあった。 確かに多くの成功社長は楽天的で明るく上記2つの特質を意識して持っておられる。 無理なプラス思考はマイナス思考と同じという説があってこれは理にかなっている。 たとえばとても暑い時に「涼しい、涼しい」と言って我慢しているのは客観的にはマイナスな状態だ。 「無理している」というマイナスと「現実無視」というマイナスである。 これは簡単な理屈なので憶えておかれると良い。 気分が落ちるとか苦痛が伴っている場合は真の意味でのプラス思考とは言えない。 これらを整理しないで無理矢理プラス思考をしているのは滑稽であるし結果的にマイナスである。 「頑張る」というのも時にはプラス思考ではなく「マイナス思考」となる。 「頑張る」という言葉の中に辛さ、苦しさがあって結果が良くないことが多い。 本当の「プラス思考」というのはかなり理屈的で冷静で論理的思考に裏づけられたとても「クール」なモノだ。 或る程度アタマが良くないと真の意味での「プラス思考」にはならない。 「感謝」というのも理性的なプラス思考をしていると自然に発現する心地良い気分、感情、身体感覚を伴った心の「良い状態」と言える。 即ち原因としても経過としても結果としても「感謝」と「プラス思考」がすべての幸福感、良い気分、成功などに絶対的に必要なのかも知れない。 根性とか激しい努力とかが存外に実らないのはこれらのことが整理して理解されていないからと考えられる。 マラソン選手などが良い例だ。 ゴールに倒れ込むようにテープを切る金メダリストは稀である。 殆ど彼らは、どちらかというとゴールテープを悠々と胸を張って爽やかに切る。 ことほど左様に「プラス思考」にしろ「感謝」にしろ人間の高度な思考力の賜物で、普通自然的に心に生じるものではない。 極論すると「プラス思考」も「感謝」も或る程度アタマが良くて論理的思考が無いと出来ない。 愚かな人々は多く、すぐに簡単に「不平不満」を口にする。 それも反射的、衝動的にそれ(不平不満など)を口にし周囲を不快にさせ自らの運気を一気に下げてしまわれる実に残念な現象である。 愚者⇒不平不満⇒不運 賢者⇒感謝⇒成功 というような方程式があると考えている。 周囲を見まわし、どれほど知識があり高学歴で身分や収入が高く多くても不平不満や愚痴を述べ立てるのは不徳であると共に自らを「愚者」と周囲に宣言しているようなものであるから油断せずに注意深く自分の言動や心の状態を見張っておきたい。 これらのカラクリを充分に理解しているのにそれらのネガティブな思考や気分の悪くなる、落ち込むなどの症状があればサッサと病院に行って薬を貰い服んだ方が良い。 ゴチャゴチャ「考えている」よりはるかにマシであるし安全だ。 ネガティブ思考というのは結構危険なのである。 純然たる良質な「プラス思考」というモノは誰でも手に入れることができる。 ただしそれなりの苦労や経験、知識、教養、学問というモノが必要と思える。 繰り返しになるが「感謝の心」というものは冷静で良質な思考の産物なのである。 一般に世間で「マイナス」を「プラス」に変えることが出来た人物を成功者と呼ぶことができる。 そして「感謝しつづける」「恩を忘れない」 これらの資質はその人間に幸運と幸福をもたらす。 あらためて胆に銘じておきたい。 ありがとうございました M田朋玖 |