コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ スポーツ中毒2018.10. 7

平成30年も10月に入り余すところ3ケ月となった。
朝夕の涼しさと日没の早さは確実に秋の訪れを人々に告げているが、日中の気温はまだ夏のモノである。

今年は正月よりバスケの練習を再開して左手の小指の骨折脱臼という怪我の休養2ケ月を除いて殆んど毎週コンスタントに月・水・金の8:30分から10時までバスケのチーム練習に参加させてもらっている。
勿論筆者は最高齢者、下は中学3年生の15歳、直下の高年者でも21歳も年下の43歳であるから64歳という年齢は鋭く突出している。
それでも身長178cm、体重68kg。
軽くなった肉体はサポーターなどの補助装具を一切に身につけず、GUのショートパンツとTシャツのみ。
シューズの下に靴下も履かないことがある。

軽々とした肉体は自分の感覚では練習の度にドンドン軽くなっている感覚で、縦28m横15mの板床の艶々しいコート上を若者達と一緒に自由に駆けまわれる喜びはまた格別である。
その上シュートでも入れれば気分も最高潮。
ゲーム前のランニングシュートでも決まれば「有頂天」というほど心楽しい。
「カラダを動かす」喜びがこれほど脳快楽をもたらすのかとあらためて思い知った次第である。

心拍数が一定量を超え発汗しだすと脳内ホルモン、たとえばエンドルフィン、ドーパミンなどの快楽物質が放出されるのか若い時の飲酒時のような気分のハイテンションを味わえる。
これは当然のように麻薬なみに癖になるようだ。
練習でハリキリ過ぎると翌日の仕事に支障を来すほど疲れてしまうので、かなり運動量、特に走量・スピードには微調整を要するのであるけれど身体が軽くなった分、元々「走れる」カラダなのでついつい頑張ってしまう。
特にゲームとなればディフェンスで頑張らないと仲間に迷惑がかかる。
オフェンスと違いあからさまに「手を抜く」ワケにもいかずゲーム参加数を絞るしかない。
アタマでは分かっていても思わず知らず「走って」しまう。
ここら辺の運動の加減はベテランの上手な選手はよく心得ていて巧みにコントロールしているようであるが筆者のように基本ヘタクソな年寄りプレイヤーはバカみたいに走りまわって疲れ果ててしまう・・・などという状況まで追い込んでしまって後で後悔する。
いくつになっても学ばない愚か者なのだ。
我ながら情けない。
昔の仲間は賢くもとっくに引退しているというのに・・・。
トホホ・・・。

それにしてもやめられないのはこのバスケとバイク。
いったんは引退を決意したものの¬ビールをやめてチョットカラダの調子が良くなると、またぞろ発症した慢性の病気のように30代に戻ったかと思い違いするほど毎週の「バスケ三昧」である。
率直に言って練習日が待ち遠しい。
それほどハマっている。
ネットで新しいバスケのシューズを手に入れたら、またまたその履き心地にテンションがイヤ増す。

初めて「足にする」アシックスという国産ブランド。
日本人の足によくマッチするようで、ナイキやアディダスなどよりずい分と足に嬉しい。
まさしく老体に鞭を打つワケであるから履き物くらい新調しないと我が肉体がカワイソウだ。

チームでするスポーツより個人を好む人も多いが、どういうワケかいくらか天分のあった陸上競技や、より巧みに競技で来たハンドボールなどいくら誘われても、より難易度の高いバスケを選び、その人間関係のヤヤコシサ、チームでするスポーツのコミュニケーションの難しさを克服しながらセルフィッシュに、或いは自己犠牲的にプレイするかなど複雑で面白さが尽きない。
勿論シュートやドリブルやパスの能力、跳躍力、走力、持久力、ディフェンスの能力などさまざまの個人の能力を要求してくるスポーツでもある。
そしてついでに総合的な人間力も問うてくる。
それらのすべてが挑戦的で心楽しい。
「ナイスシュート!」「ナイスブロック」「上手い」「凄い」など心おきなく声を出せるのも年齢を重ねた特典かも知れない。
ただのバスケの練習でもとにかくやりたい放題、言いたい放題でも殆んど無礼・失礼にならなくなったのも嬉しい。
暴言・悪言が口から出てこない。
殆んどすべて誉め言葉・励まし言葉であることは我ながら驚いている。
それらとともに、楽しそうに嬉しそうにプレイする仲間達が愛おしいとさえ感じる。
つい最近までバスケの練習に時の人間関係のメンドクササが全く気にならなくなった。

「人がどう思おうと気にしない」

これが「アスリートの魂」かも知れない・・・と最近になって思えるようになった。
究極的にはスポーツを含め人生の全てが自分との戦い、或いは自己成長の過程である・・・。
いずれにしてもスポーツも本当の自分を知り、成長する手段なのかも知れない。パラリンピックなどの選手の場合必ず「自分の限界」を越えなければ「出来ない」らしい。スポーツそのものが。ひとつの目標として、「限界を越えて行く」というアイデアは、アスリートの喜びに資するのかも知れない。
あらためて気づかされた真理と思える。
灼熱の暑さが去った秋。
MLBもポストシーズンに突入。
NPBもクライマックスシリーズ、日本シリーズ。
いよいよ野球も終盤戦。
スーパーバイクも順調にジョナサン・レイが勝ち星を重ねて史上初の4連覇もカウントダウン。
それらに同期してBリーグ、NBA(米国のプロバスケリーグ)が始まる。

テニスの錦織圭がいくらかランクアップはしたもののトップ10入りは果たせず活躍がイマイチ。
その分、大坂ナオミが全米オープン優勝の快挙。
自室のテレビもスポーツ観戦の為だけに存在しているかのように殆んどスポーツ番組が映し出されている。
スポーツ中毒という有様だ。

ありがとうございました
M田朋玖



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