コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 薬品と食品2018.10. 4

薬を服むことに抵抗を持つ人は多い。
更に病院にかかるのを嫌がる人も多い。
中には薬は毒と公言してはばからない人もおられる。
これらの人々はさぞ不便であろうと思える。
体の不調が生じた時にその回復のために色々とメンドクサイ手続きや工夫をしなければならないからだ。

たとえば高血圧。
この疾患は基本的に多くは無症状であるから本人の自覚は普通、健康診断などの血圧測定によってしか得られない、即ち「自分は血圧が高い」という全く理性的心配性的自覚である。
放置して平気な人、病院に行って治療を受ける人・・・殆んど生活指導と服薬行動・・・とに大きく分かれる。
高血圧の治療効果については疫学的検討において現在厳正に管理した方が良いという流れもあるが本当のところ自分で調査したワケではないので自信をもって明言はできない。
製薬メーカーと大学などの研究機関が出したデータであっても簡単に盲信することを個人的に控えている。
患者さんの健康管理と「生命を預かっている」というようなやや尊大な考えからではなく、ただ単に治療結果が自分の臨床経験から確信が持てないからである。

血圧値200/100という純然たる高血圧の女性の患者さんで全く服薬なしで100寿を達成した例も経験したし、その他未治療の高血圧の高齢者で「健康」な人を何人も見て来たからでもある。
80歳とか90歳の高齢者の場合、服薬や食事を含め生活指導も基本的にしない方が良いように思う。
何故ならそのスタイルでそこまでの長寿を得ているのであるから何らかの「働きかけ」は逆に有害ではないかと考えるからである。

それでも若い人や中年、壮年で仕事をしている人の場合、高血圧や肥満、糖尿病は初期段階では無症状であるのにしみじみと脳・心・腎、即ち人間の重要臓器、それも血管の集中した「臓器保護」という観点から血圧値、脂質、血糖値、体重はコントロールしていた方が良いと考えている。
所謂動脈硬化は血管の劣化老化を招来しこれらの臓器を傷めてしまうからである。
これは見て来たワケではなく医学教育の賜物、製薬メーカーや学会誌やセミナーのデータ展覧によって知り得た情報で経験的には未だにハッキリしないというところもあるが、前コラムで著した「ノーテンキ病」を参照されたら結構「症状」もあるという印象である。

それでも高度高血圧で狭心症、心不全、腎不全の患者さんをあまり見たことはない。
ただ脳梗塞、それも隠れ脳梗塞、無症状の脳血流異常・障害の人は臨床的によく見かける。
肥満もなく血圧値も血糖値も資質の値も体重も正常な人は余病も少なく脳の働きも活発で、活動的でいかにも「お元気」である。また昔「治らない」とされていた高血圧も減量や適正な飲食生活を実戦すると治癒する人もいる。

生活習慣病とうつ病やその他種々の精神疾患には深い関連があって併存合併していることが多い。
どちらの疾病群にも共通して因果関係も相関関係もある。
これは確信を持って言えることで、医学会や世間ではあまり認知されていないがその中心には悪い「食生活」「人間関係」「ストレス」という極めて重大な原因がある。

特に悪い食生活と服薬行動をひきくらべた場合、前者の方が悪質度が高いのに冒頭に述べた「薬に抵抗」がある人のケースでは定型的な固定観念があるようだ。
即ち「薬は毒で副作用は怖いモノ」という強い思い込みである。
薬の副作用についてはテレビや週刊誌などで大袈裟に報道され、経験の浅いお医者様も一緒になってこれらの言質を後押しされるので誤解はさらに深まる。

ご存知のように薬品、それも医療機関や薬局で出される処方薬は厚生労働省の厳正な試験を受けて認可され使用される。
それは外国で繁用されている薬品についても行われるので、認可が遅れて処方できないケースもあり、政府の諮問機関によって「早める」ような施策が進められたがそれでもまだ遅い。
それくらい慎重に認可される薬品であるので催奇形性はともかく発癌性については必ず厳格な臨床検査がなされている筈だ。

農林水産省の管轄である多くの食品、食料品についてはそこまで検査や試験はなされていないようで、特に日本国の場合、食品添加物天国というくらい甘い管理。
殆ど野放し状態だ。
そういうワケで食品と薬品といった場合、前者の方がはるかに危険と思えるのにタバコを含め多種類のアルコールやさまざまの有害食品をがぶがぶと口に入れて平然としている人が「薬は飲まない」と頑なに拒んでいるのを見ると失礼ながら心の底で「笑ってしまう」

「人生は生まれて死ぬまでの時間」であり有限である。
その有限な時間を快適に過ごすか不快的に過ごすか・・・。
要するに人生観の問題が飲食行動、服薬行動の前にドッカリと横たわっているのにそこまで考えが及ばず、ただ単に「副作用」という言葉に敏感に反応してはるかに怖い「発癌性」を看過して極めて有害な「食」をいい加減に選択しておいしいから食べるということをしておられる。
まったく笑止である。

口を三つ書いて山。
山のように食べることが悪性の病気「癌」の本態である。
過食ほどカラダに有害なことはないと言える。
「健康食」と同時に「健康薬」という考え方もあるし、筆者の場合サプリメントも含め多くの薬品を考えて摂取しているが食品についてはそれ以上に注意深く質と量を選択して摂取している。
有限な人生を実り大きいモノにする成功や幸福の為の行動も大切かも知れないが健康管理を上手にして快適に気分よく気楽に生きるという視点も有益であろうと思える。
人生の完成の為の努力と同時にそれを良質で気分の良いモノにする工夫として食行動と服薬行動についてはもっと前向きによく吟味検討するべきと思えるがいかがであろうか。

実のところ高血圧は薬で治療するのが一番手っ取り早くて簡単なのである。多くの生活習慣病と同じように。それを頑なに拒む「気持ち」は分かる。けれども理性的には理解できにない。単なる無知無理解だけなのではなく、頑迷な「思い込み」過ぎないと見ている。

生活習慣病と多くの精神疾患。
悪い生活習慣をあらためるのは意外に大変だ。
特に減量減食、食事内容の変更などは特に。
薬物はそれらを一挙に解決してくれる可能性とチカラを秘めた大変便利なものである。
快適で心地良い人生の為にこれほど有難い物質が・・・薬・・・他にあるであろうか。

ありがとうございました
M田朋玖



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