コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 春バイク2018. 3. 3

2月下旬になり、いきなり春になった。
暖かい気温、明るい陽射し。
あふれんばかりの光の量だ。
2月18日には日曜恒例の集団ツーリング。
午前9時に出発。
県内の西海岸に向かう。
往復約400kmの行程を途中棄権して半分程の距離に縮める。
相変わらず集団行動は苦手だ。
年を重ねて益々ひどくなった気がする。

いかにも春めいて、のどかな海岸道を潮風に吹かれながらオートバイで駆け抜ける喜びは格別だ。
途中のUターンも仲間達は慣れてくれているようだ。
帰着後の“打ち上げ”でも何も言われない。
賑やかな宴席も早々に終えて翌日の仕事(月曜日)に備える。
休日に疲れ果ててしまったら何もならない。

それでもその週の水曜日の夜には再び夜のソロツーリングに出かけた。
春らしいおぼろ月が雲を薄黄色に染め、星のない西の空に小さな輪郭のぼやけた玉子型の光輪をつくっている。
国道と高速道路は夜の9時をまわると結構空いている。
脱臼した左手の小指はガムテープと割り箸で固定され真直ぐに伸びたままだ。
FJR1300の重いクラッチレバーは人差し指と中指、薬指の3本で握られる。
これが割と快適で、小指を立て気取ってビールグラスを持つ按配で不思議にフィーリングが良い。

400kg近い車重を軽々と推進させる150馬力のエンジンの鼓動を股下に感じながら軽快にオートバイを北へ向かって走らせる。
これはもう最高の気分だ。
暑くも寒くもない。
いつのまにか良い季節になったものだ。

先夜観た古いイギリス・フランス合作映画を思い出す。
アラン・ドロン出演。
イギリス人と思われるマリアンヌ・フェイスフルという女優さんが主演だ。
1968年の作品で、舞台はフランスとドイツであるのに英語に吹き替えられている。

原題は「The Girl On A Motorcycle」
原作は「Motorcycle」。


物語は不倫と飲酒運転とSMプレイと、世間一般で言うところの背徳不徳の男女関係をオートバイという強力な脇役を配して描かれている。
幾分幻想的な撮り方と画像のタッチでなかなか芸術的だ。
当時の映画づくりの傾向を観て取れる。
稚拙とも言えるし、斬新とも言える映像技術だ。
個人的な感覚では今の映画よりオモシロイと感じた。
性描写の巧みさ、主人公や出演者の心情や考え方、状況が良く伝わってくる。

オートバイは多分「ハーレーダヴィッドソン」(女優さんの乗るバイク)、アラン・ドロンのそれは英国製の「ノートン」か。
当時のトレンドであろう。
メーカーのロゴマークが微かに見てとれるという程度であるので協賛とかスポンサー契約はなかったのであろうか。

いずれにしてもオートバイのシーン、それを走らせるシーンがふんだんに出てくるので筆者としては嬉しい。
とにかく観ているとバイクに乗りたくなる。
その喜悦や快楽をよく描いてあるオートバイ映画の傑作である・・・と自分のコレクションでは分類している。
残念ながらラストシーンが飲酒運転の果ての事故死の場面であるので、必ず途中で止めて敢えて観ないようにしている。
夜中にうたた寝しながらそのシーンを観て、潜在意識にでも入ってしまったらコトだ。
脳の中にイメージというのは現実化しやすいのだ。
言葉よりもはるかに・・・。
そのあたりの用心についてはデリケートな感覚で、世の中のネガティブイメージは出来るだけ心や脳の中に入り込まないようにしている。
人生を喜び・楽しみだけで満たすワケにはいかないだろうけれど余計な苦しみや災難、病までわざわざ引き込むこともあるまい。

イメージや言葉のレベルでも喰い止めて置くに越したことはないのだ。
それが実現、現実化させないために・・・。

いつものようにライダーズカフェに立ち寄りコーヒーを2杯分飲んで、本屋さんで立ち読みをして何冊か買い、オートバイのサイドケースに詰め込んで10時過ぎには帰路に着いた。

だんだん今のバイク(ヤマハFJR1300)に愛情を感じるようになった。
3月車検もそれがリーズナブルなら・・・色々な意味で・・・ちゃんと受けてしばらく乗り続けてみようかなと考えている。

今の年齢、体格、体形、気力、体力によくマッチしたベストチョイス・・・その上にコストとパフォーマンスを考えた時に現段階で最高のオートバイと思える。
夏が楽しみだ。
暑さについての忍容性(自分の感覚、体力)については全く未知数で、今のところ想像もできない。理由はないけれど悪い予感がない。

ありがとうございました
M田朋玖



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