コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 楽しく生きる(非健康人向け)2018. 1.26

これには当然ながらチョットした工夫がいる。
まず心身共に
健康であることが大前提である。
心とカラダの「健康を求める」ということが特に何らかの心身の不調を抱えている人については「楽しく生きる」と同義語と考えても良いだろう。
体のあちこちが痛かったり、心やカラダが苦しかったり、気分が悪かったりして「楽しい」ワケはないだろう。
特に心についてはこの楽しさを感じれない方がかなり多くおられる。
適切な治療で軽快、治癒するのであるがご本人が治療に抵抗したり、その病気そのものの治療抵抗性が強かったりすると結構ヤヤコシイ。
こういう傾向のある方は普通心もカラダも固い。
即ち頑なで固い「頑固」という特徴をみなさん持っておられる。
心もカラダも素直というのが健康のコツでもあるようだ。
つまり自然の法則や人間の素直な知恵に従って生きるというのが健康のコツと言える。
医学もその診断、治療については相当に進歩していると思えるが分野によっては「不自然」な研究もあったりして、あまりに人為的な治療や検査はこと完全な健康生活上はお勧めできない。

病気と元気はその字面のとおり「気」である。
病と元という言葉は分解すると疒に丙が病。
丙は芽から根が出て地上に葉が生え広がった状態を指すそうである。
生命のイキイキとした息吹きが塞がったさまを「病」と表現するのかも知れない。
元という字はご存知のように中国の通貨の単位で日本の円、米国のドル、イギリスのポンドのようなもので、それこそ多くの集合(経済活動)の単位となっている。
中国の元も日本の円もその表現する語意が意味深だ。

話を戻す。
「元気」について考えてみたい。
単純に元の気と考えても原点に戻った気、自然に返った気と考えると分かりやすい。
つまり「元気になる」というのは「大宇宙の自然の法則に従った生き方を取り戻す」ということになりはしないか。
人間にとって健康上好もしい物を食べ、昼夜や四季の変化、湿度や温度に応じて衣類を調節し、皮膚を清潔に保ち、日光や風に適当に晒し、時々肉体を動かし、心を軽やかに明るく前向きにして頭脳や能力を世の為人の為に使って活動する。
そして周囲の人と愛と感謝を持って和やかに調和を保って交流し・・・なんてことを毎日していると病気などにはならない筈だ。

病気はその人のマチガッタ生き方、考え方、生活態度、飲食生活を示してくれている。
何かしらタチの悪い病気になっても「なんでオレが」とか「なぜ私が」などと天や周囲や自らを恨んだりせず、まず「喰い改める」即ち食生活をよく点検してみる必要がある。
そうして古から伝わっている健康法、食事法を調べて取り入れ、確実に実行することだ。
医療機関を上手に利用することも良いアイデアだ。
特に眼科、歯科、消化器科、循環器科などは健康診断を含め健康管理、病気の予防として結構イケてると個人的には思う。
即ち病気でなくてもチョットした不調ならすぐに受診し、検査をする。
この場合、お医者さんの言質に脅しめいたモノがあれば要注意だ。

お医者さんの書いた書物によれば、中には健康診断をするな、抗癌治療はするな、外科手術はするなという論があるが、これらの説にもあながち真理・真実が隠されていないワケではない。
或る意味、正論で病院というところは全く悪意がなく善意でもって病気をつくってしまうことが多々あるようだ。
この傾向はその職業的本能から或る程度仕方のないことである。
また医者の方でも病気を見つけて、それが「早期発見」だったりするといくらか自慢げにその本人や家族や周囲に「生命を救った」と誇ったりすることもあってさらにヤヤコシイ。
かなりの悪性疾患であっても自然自癒というのが結構あるような気がするし、明らかなそれらの「診断」を受けても食生活を中心に生活全体が自然さ、正しさを取り戻し奇跡的に治癒軽快した例も色々な成書を読むと多いようだ。

ドーピングでその資格を剥奪された世界的にも名の知れた米国の自転車競技選手、ランス・アームストロングという人物は20代で睾丸の癌になり脳転移も肺転移もしていたが多くの優れた医師や母親、配偶者の懸命な努力の甲斐があって病気を克服し(完治させ)ツール・ド・フランスという世界一過酷な自転車レースで7度も優勝したのだ。
自らの「化学療法」体験の流れからドーピングして走ったと思われるが、たとえ倫理的・ルール的に違反であってもツール・ド・フランス7回の優勝者という栄誉は完全に失われたワケではないような気が・・・個人的にはしている。
つまり「大したもんだ」という尊敬の念は全て払拭されていない。

この人物の自伝的著書「ただマイヨ・ジョーヌためでなく」を読むと、母親が食事療法について熱心に取り組む場面があって、たとえばそれは「ブロッコリーを大量に摂取させる」とか「乳製品を食べさせない」とかがあって興味深かったが、これらは大昔から分かっていたことであらためて述べるほどの内容ではない。
結論が後回しになってしまったが、前記した「楽しく・・・」はこと精神疾患については特に重い双極性障害(そううつ病)、統合失調症については今のところ薬物療法が最も効果がある。
中には劇的に軽快する方がおられて、多くは適切な薬物によってなされる。
ありがたいことにそれらの薬物も今ではかなり進歩していて、あまり副作用もなく社会生活をとりあえず正常人、一般人と同程度にできるようになられる方が数多くおられる。
これらの疾患についても早期発見、早期治療が望ましく長期罹患者で未治療期間の長かった人の経過はあまりよろしくない。
このような重い精神疾患でも食事療法の効果は想像以上にあり、キチンと指導を聴いて実行実践していただける方についてはさらに経過が良好だ。
このように「病」を得て治療している人の場合、所謂健康人、正常人よりも多くの日常生活上の工夫がいるが、それらの改変も時によってはその病者を健康人よりも幸福にし、人生をより楽しい方向に導くこともありこれも人間の存在、人生生活の面白いところだ。

色々な考え方、生き方、治療法、健康法について素直に心を開いて取り組むことが「楽しく生きていく」為に絶対的に必要である。
現場の治療者の義務としてそれらの知識、情報、アイデアを学びつづけ提供しつづけて考えていく・・・ということを毎日地道に行っている。
自らの心や肉体を実験台にして・・・。

ありがとうございました
M田朋玖



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