コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ バスケの練習2018. 1.24

昨年(平成29年12月)から再びバスケの練習に行きだした。
週3回、約1時間半の練習だ。
減量して食事を変えたせいかカラダがとても軽い。
練習後にあった膝痛も腰痛も肩痛もない。
40代〜50代の頃にはバスケの練習をすると翌日キツかったり腰痛を中心に時々膝の痛みもあったりしたのに今では整形外科で誂えた左膝の金属入り特殊サポーターもしていない。
我ながら驚くべき心身の変化で、日中にあった眠気とか倦怠感とか抑うつ気分もない。

まさか64才になってまだバスケットが出来るとは想像もしなかった。
普通にシュートも入るし、走れもする。
実のところ「走る」ことについては自分で調整してあまりゲーム中、練習中に思い切って走らないようにしている。
それは息が上がって苦しくなるからではない。
単に自分の肉体をいたわっているだけである。
元々スポーツや運動がカラダに良いとは思っていない。
だから健康の為にバスケをしているワケではなく、純粋な趣味・遊びとしてそれを「プレイ」している。
特にシュートを入れた時の快感というものは特別で、幾分麻薬的だと思える。
勿論、単に若い連中とコート上を駆けまわるだけでもウキウキワクワクするような快楽ではあるし、自分の肉体の健康感を心おきなく味わえるという点で他のスポーツ、たとえば年齢に適応したゴルフとかビーチボールバレーとかましてやグランドゴルフとかゲートボールとかの及びもつかない。
結構、難易度の高い競技としてはゴルフがあるが難しさの質が違う。

飛んだり跳ねたり走ったり攻撃と防御を心理的にも肉体的にも駆け引きをしながら相手を出し抜いて放つシュートが相手コートのゴールネットを鮮やかに揺らす時、即ちクリーンショットが決まった時の喜びは或る種、至福の瞬間である。
身体の躍動感、リズム感もチョット違う。
結構アタマも使うし人間関係、特に敵方(ゲームの時)の性格、心理を読み、仲間、味方のプレイも念頭に入れて狭いコートをいくらか格好をつけて走りまわる時には幾分ナルシスティックな快感も味わえる。

「俺はこれだけプレイできるんだ」みたいな。

多分に自己満足的であっても心理的満足感とストレス解消間には素晴らしいものがある。
最近はドライブインシュートにもミドルシュートにもチョットしたコツを知り得て実行してみたところシュート確率が格段に上がった。

人間の成長欲求には限りがないようだ。
再びまたバスケットボールのテレビ番組も観るようになった。
知らずに自分のプレイに参考にしているようだ。
勿論いくら練習してもできないプレイも数多くある。
試合運びやゲームの勝敗については無駄なプレイもたくさんあるのでそれらはあらためて練習はしない。
ディフェンスの技術とシュートだ。
前者については体力も必要なだがアタマも使える。
頭脳的に動くこともかなり重要である。
オートバイに乗る時のように色々なことを考えながらプレイする。
何も考えないで本能的に無心にそれをする時もあるが、やはり考えるのは好きだ。
仲間のプレイも観察する。
良いプレイは取り入れ、悪いプレイは省く。
カラダの動きに出来るだけ無駄のないよう効率的に走り、動くように常に考える。

カラダで憶えているプレイもあるにはあるが、それに少しずつ知恵・知識・情報を付け加える。
チーム全体も見る。
とにかく尽きないヨロコビがバスケットボールというスポーツにはある。
これはどんなスポーツにも言えることで、極めて行くと限りがない。
心理的にはまるで底無し沼にハマった小動物のような気分かも知れない。

正直に言うと若い時より面白いと感じる。
それは戦いに勝つとか上手になるとか優越感とかコンプレックスとかを超越した、言うならばネガティブな感情や欲望を削ぎ落した純粋な楽しみとして「ある」からだと思える。
・・・それでも「上手になりたい」という欲求がないと練習は面白くない。
不思議なものである。
仲間のメンバーの練習ぶりを観察していると若い人、少年から年配者まで誰もがシュートやドリブルの練習を一心にしている。
それは或る意味とても滑稽な光景だ。
普段は勝負ごとに淡白で「バスケは楽しければいい」とクールに嘯いていた人ですらとにかく「上達したい」という潜在心理を自由練習の時には隠せない。
最近は練習の時に他者や仲間の練習風景を観察するのが楽しみだし、自分のプレイの参考にもなる。

…てな感じでバスケの練習に行くと若い時とちがってさらに深い味わいを得ることができる。
「60の手習い」という真逆の60にして「病膏肓入る」とはこのことだ。

ありがとうございました
M田朋玖



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