コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ マスク2018. 1.18

今年もインフルエンザがそれなりに流行している。
それなりにというのはそれ程の大流行ではないということだ。
マスコミの「大流行予測」もあたった試しがない。
予防注射の効果についても言及されているが実感としては確かに接種した人々の来院はないようなので「ある」としておこう。
ちなみに筆者はインフルエンザ予防接種を打ったことはない。
その上「手洗い」「うがい」「マスク」などあらためてしたことはない。
それでもかからない自信はある。
少なくとも患者さんの来院時にマスクをかけているというのは失礼になるのではないだろうか。
コンビニに行くと今は殆んどの店員さんが白いマスクをしてレジで応接している。
外国人からすると日本人の振る舞いで奇妙なのが「マスクを着けたままの会話」というもので最初はビックリするらしい。
この季節多くの患者さんがマスクをして来院されるが、特に何も言わないけれどその会話のしにくさは特別のモノがある。
口元が見えないので表情が読み取りにくい。
それでも何とかコミュニケーションがとれるのは言葉や声の調子や目の表情があるからで、普段は少しも気にならないがあらためて想起するとかなり奇妙には感じる。
マスクは予防にも拡散にも殆んど効果がないらしい。
手洗い、うがいについてはテレビや医療機関で推奨しているらしい。
日本人の外出、街路、スクランブル交差点などの様子を見ていると黒っぽいコート姿に白いマスクというのが多くの日本人の男女の特徴のようで、あらためて観察すると外国人は殆んど見かけない。
日本人の場合、マスクをかけていても怪しい人と思わないようで多民族国家でないことが影響しているのであろうか。
人種、民族が単一なのでお互いに警戒していないのであろう。
インフルエンザウイルスよりはるかに怖い怪しい人間、困った人間、アブナイ人間に対する方が余程恐怖に感じる諸外国の事情を勘案するとやはり「日本国は平和」であろうことの証かも知れない。

しばらく前にあおり運転、嫌がらせ運転が話題になったが欧米、特にアメリカでは車のクラクションなどは余程の緊急事態以外には絶対鳴らさないそうで、これは「相手がどんな人間か分からない」からアタリマエなことだそうである。
日本人よりも兇暴な人が多いとされる欧米ならではの習慣である。
ちなみにヨーロッパでもパリなど大都市などでは原則クラクションを鳴らすのは緊急時以外「禁止」だそうである。
平気で人のマナーや不作法について注意する、クラクションを鳴らすなどは実はとても「危険な行為」なのである。
映画などでもそれ(注意、説諭など)がきっかけで大きな事件・犯罪になっていくという物語が洋画を中心に時々散見される。
怖い話である。
まさしくスリラーだ。

逃走や防衛や攻撃は心理的に同根であるし、同じ猛毒のアドレナリンが体内で放出されている状態である。
それは人間の緊張の表れで、人によっては自分への攻撃と受け取ることもあるので用心がいる。
こう考えると只のマスクであるけれどインフルエンザウイルスに対する防衛が人への防衛(攻撃)に受けとられかねず、また怪しい人間と思われてしまう可能性もあり、それらを許している日本人の感覚も結構大雑把で寛容なのであることも確認できる。

しかしながらマスク顔が相手に不快感を与えかねないことは少し自覚しておくべきかも知れない。
だいたい時と場所によっては銀行強盗とか何らかの薬物中毒者か病人みたいに見えるかも知れないではないか。
少なくともまっとうな紳士淑女には見えない。
それは日本の文化では許されるかも知れない。また中国の大都市なら深刻な大気汚染の問題もあったりして正常な人間に見えるかも知れないが・・・。

先日テレビの最新のファッションショーを観ていたら、これこそマスクをモチーフにしてファッションに取り入れてあって興味深かった。
デザインとして面白い試みである。
異常な、病的なコーディネートである顔面のマスクを逆手にとって見事であった。
オカッパ頭の韓国人の男性デザイナーで名前は忘れた。

こんなことを書いていたらとてもオシャレな茶色柄の使い捨てでないマスクをした女性が現れて結構サマになっていたのでこれからもマスクファッションが拡散し定着していくのではないかという内心の予測もある。

いずれにしてもマスクファッションについては感じの悪さと魅力とかないまぜになって一種独特の印象を醸し出している。
美しい容姿の女性の場合、マスクですらもその魅力を引き立てるということがあるようである。
こういう時代、状況、季節であっても筆者はマスクはしない。
インフルエンザなどという上品な流行性感冒にはかからないという根拠のない自信がある。
これも我ながら不思議なことだ。

ありがとうございました
M田朋玖



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