コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ うなぎ屋2017. 9. 4

地元人吉というところは自慢気になるけれども食べ物のおいしい町だ。
適当に入っても、どの店もかなりおいしい料理が出てくる。
ほとんど例外なくリーズナブルな値段で・・・。
地元にずっといる人はこの有難さをあまり感じていない。
東京とか大阪とか熊本市とか福岡市に出かけた時にそれを強く感じることができる。
結構なお金を出してもこの料理の味を得られないことに気づかされる。

中でもうなぎ料理は有名らしく、他県他市からクルマで訪れる人が絶えない。
ある老舗のうなぎ屋さんの店の前の道路には昼時行列ができる。
炎天下で日傘もささず並んでいる人々の集団を見ているとこちらまで暑くなる。
隣にも同じようなお店があるが微妙に味が違うようである。
他にもう1件、老舗で高速道路のインターチェンジ(仮出入り口)に近く繁盛し、店舗拡張もしていたが、その後人吉えびの間の開通にともない本線出入り口が大きくハズレ、北の端に変更されたものだからその後苦戦したようだ。
経営者は筆者と同年で、青年会議所の仲間で、友人知人のレベルであったのでとても残念な思いに駆られる。

日本経営合理化協会の会長さんの牟田学さんのセミナーでお聴きしたことであるがレストラン、飲食店というのは少し狭くて賑わって見える方が良く、行列ができてもみだりに店舗を拡張するべきではないという「教え」があったけれども、そういう意味では老舗の戦いは今のところ勝負あったということになる。

それでも全ての人吉市内のうなぎ屋さんの味のレベルではお互いにあまり遜色はないので実のところ地域一番店とかブランド力というもののチカラが生きている好例ではある。

「行列のできる・・・」というのは多分にお客さんのイメージというものの占める割合が多いような気がする。
それにしても夏の炎天下、正午の殆んど真上にある太陽の下でうなぎを食べるのを待つという人々の心根というものが想像できない。
料理の中に何か入っているのでは・・・なんて在りえない妄想までしてしまう。
確かにおいしいのはおいしいのであるが・・・。

うな重とかうな丼とかいうのは元々健康的な食品ではない。
近所のオジサンが毎日うなぎ飯ばかり食べるという噂があったが40才代で突然死してしまった。
またうなぎ好きの人には糖尿病が多い。
一般的にうなぎ屋さんには野菜料理はなく、副菜というとわずかな漬物とお吸い物だけだからである。
ウナギの蒲焼というと当地・人吉では甘い砂糖醤油で味付けたたれで、これをほかほかのご飯の上にのせて食するワケであるけれど、医学的・栄養的に健康的な料理とは言い難い。
・・・ので筆者は人吉のうなぎ料理はとてもおいしいとは思うが敢えて食べないようにしている。
少なくともうなぎの蒲焼なら一切れだけ食べて、後は良く行く焼き鳥屋さんで時々食することで充分満足している。

ついでに寿司屋さんにもあまり行かない。
おいしいお寿司屋さんもまたあるのであるけれど野菜料理がないという理由でこれまたあまりというか殆んど出入りをしていない。
基本的に外食はあまり好きではないので病院食を昼食に野菜を買って来て付けたし、1日1回食するだけで済ましている。

お寿司の好きな人も脳血管疾患が多いような気がする。
お酒を飲まなかった勝海舟も寿司好きだったそうであるが、70代前半に脳卒中の発作で亡くなったらしい。
だからお寿司のイメージもあまり良くない。

すべからくおいしいものはカラダに良くないようで、焼肉とかステーキとかすき焼きとかカレーライスとかラーメンとかチャーハンとか子供の頃から大好きだった食べ物は、今は滅多に食べない。

筆者の2歳年下の友人で会社社長のとても裕福な男は、うなぎを含め上記の食べ物が大好きで、重い病気はまだなさそうであるが肥満と禿頭で顔の肌も皺が多く、少なくとも見た目年齢は70代に見える。
筆者の中では食べない食品、料理の2番目にうなぎ料理(うな重、うな丼)というものがあって、第一等はトンカツである。牛丼などは食物として論外である。
肉を油で揚げる食品が最も有害であると聞いている。
特にトンカツは「飛鳥へ、まだ見ぬ子へ」という実話映画の主人公、医師の井村和清先生が骨肉腫に侵されて32才の若さで亡くなるという物語があるが、この先生の大好物がトンカツであったそうな。
また筆者自身の前妻の父親がこれまたトンカツ好きで大腸癌のため40代で亡くなった・・・という不気味なエピソードと先述した医学的な有害さを考慮すると恐ろしくて食べれない。
色々な経験と知識が蓄積されて世間一般に食されているポピュラーな料理ですら用心深く食べないようにしている。
長寿健康を願ってというより何やら悪性の病気になって面倒臭い思いをするのも嫌だし、身近な周囲からしてもそのような状態は望ましくないと想像している。
保険金は多少入ってもそれは借金をカバーできるほどの金額ではなく、自分という人間は冷静に損得勘定をすれば生かしておいた方が良い人間の部類に入るのではないだろうかと勝手に推量している。

ありがとうございました
M田朋玖



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