コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

[戻る]
■ 遥かなるヨーロッパ2017. 3. 7

難民として地中海やトルコを渡りヨーロッパを目指す人々の集団が後を絶たない・・・というより世界的な問題となっている。

ヨーロッパの良心(?)と呼ばれたドイツ連邦共和国、アンゲラ・メルケル首相もこの問題で苦境に立たされていると聞く。

イギリスのEU離脱の大きな要因ともなっているのもこの問題だ。
多くの日本人からすると、まるで対岸の火事ならぬ遠く“川下の火事”みたいに感じていると思われるがこれを知らないとヨーロッパに限らずアメリカも世界も分からない。

イスラム教とキリスト教は言わば一神教の二大宗教として仏教その他の宗教と一線を画しているが、世界勢力図はこれらの対立の構図と捉えることができる。

たそがれゆくヨーロッパにとって東西冷戦の終わりを告げた1989年のベルリンの壁崩壊以降、分裂と離合を繰り返し、さらに混迷を深めるように見える。
そのヨーロッパに迫害を受けたとされる中東やアフリカ諸国からの難民や移民が殺到しているらしい。

ドイツ、フランス、スウェーデン、ギリシャ、デンマークなどのそれぞれの高齢社会に応じて労働力を確保すべく“難民”の流入を許しているのであるが、犯罪とりわけ性暴力の頻発には各国政府とも頭を痛めているようだ。

ロマ(ジプシー)をして“出稼ぎ”と同じと称せしめたおびただしい数の難民たちも多くは男性であるらしい。
女性への扱いが一種独特なイスラムの国々からすると肌を露出させて香水で良い匂いがする女性など“犯しても良い”という考えもあると聞く。

大変な危険を冒して地中海を渡りヨーロッパに漂着したとも呼べるほどあらっぽい渡航は彼ら難民たちにとってヨーロッパ大陸に辿り着きさえすればスマートフォンを頼りにGPSで自らの存在位置を知り、仲間たちと連絡を取り合い、シェンゲン協定により一部の東欧諸国以外、原則自由に往来できるヨーロッパは逃れてきた迫害と暴力の母国よりはるかに過ごしやすいのだ。
それは生き延びる為だけというより人間の持つ基本的欲求である自由を保障してくれるものなのだろうか。

そのような意味で言わばパラダイス、天国に住んでいる殆んどの日本人にとって国・国家というものが強力な国民の保護者として我が子のように愛しみ育む日本国への深い恩と感謝を感じずにはいられない。
戦争で息子を失った或る老母がボランティア活動で昭和天皇をチラリと垣間見た時に思わず、万歳をして涙を流したという事実は日本人にとっての国家というものが諸外国とは異なり「家族的」と称すべき深い絆と親愛の情によって結ばれているという事実を物語っているように思える。

そういう観点から遥かなる極西の国ヨーロッパを日本国からツラツラと眺めるに「民族の大移動」ということが度々起こったヨーロッパ大陸という風土を歴史的に俯瞰してどうしても理解できない部分があるのではないかと思えるのがヨーロッパの難民移民の問題である。

ありがとうございました
M田朋玖



濱田.comへ戻る浜田醫院(浜田医院)コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせいよくある質問youtubeハッピー講座