コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ ドライブ2021. 8. 2

「クルマ好き」イコール「ドライブ好き」と言えるかも知れないが、ここ数年はおろか数十年間「クルマの運転が好きではなかった時期」がある・・・ことに気づいた。

知人からの情報で「運転の姿勢を変えてみたらどうか」とあえい、若い頃・・・運転が好きだった頃・・・のように座席をメイッパイ後ろにして安楽ソファーのように後方に強く傾斜させて座りハンドルを握ってみた。
試しに・・・。

・・・すると思わぬことに運転が「楽しく」なった。
それは運転の教本にあるような「シャチコバッタ」ドライブ姿勢ではなく、どちらかというと「昔の暴走族」とか「ヤンキー」とかの乗り方でいくらか「ヤンチャ」な傾きであるが、気分的には結構「イケてる」。
というのはまず車の中での自分の前方のスペースが広がって車のスピードメーターなどの計器類と前方の景色が同時に良く見渡せていくらかの「安心感」があるのと、何よりも教本にあるハンドルにしがみつくような(筆者からすると)座席の位置取りより良くリラックスできて運転中の心の焦りが減じた。
結果的に「スピードを出したい」という欲求が薄れて前に遅い車がいてもあまり気にならないという「心の現象」を得てこれは所謂「安全運転」に資するのではないかとも思える。

そんな感じで田舎町から熊本市などの都会(?)へ出て夏の遅い夕暮れ時にたそがれゆく薄暮の青色の空気の中を明るい国産の高級車を厳かにゆったりと流しているとウットリとした心地良い気分が全身をとろかして或る種の郷愁の混じった少しく悲しみを含んだ感情が湧いてきて益々「クルマの運転」が何かしら特別な修行者の作務のような気がしてくる。

「バイク乗り」からするとクルマの運転は殆んど何の準備も要らず、天候に関係なくいつでもどこでも軽装で乗れるのが便利だ。
それに筆者の場合、オートバイをさんざん運転すると「クルマの運転をしたくなる」。
オートバイのスピード感覚、恐怖感覚と癒やしが軽減し緊張した精神をリハビリ的に「楽」にしてくれる。
自動車の運転の「安楽感」はまた「心ときめく」類でなくても色々と思いを巡らせてくれる。

昔の犯罪ドキュメント等を読むと「クルマを使った犯罪」が今より多かった気がする。

勝田某という消防士は自分の愛車を使って高速道路を東西南北に走り抜け無差別に女性のレイプと強盗殺人を数年間にわたって繰り返し犯したが、その「無差別ぶり」「犯罪エリアの広さ」をもってして警察を悩ませ逮捕を「手間取らせ」られたらしい。

クルマの「機動力」は昔のように「空いた道路」「燃料費の安さ」「運転への強い嗜好性」等が与していると思える。
現在よりも「ドライブ」が楽しみだった時代だったような気がする。

ありがとうございました
M田朋玖



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