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■ 隠忍自重 | 2020.10.12 |
9月に入っても暑さが一向に緩まない。 それでも30℃越えは正午を中心に時間を短くしている。 暦というのは有難い。 無理矢理にでも季節感が心にしっかりと生じている。 実際に正調にそれに従って移り変わっている。 9月2日が天赦日ということで中古ながら新しくクルマを購入することにした。 10数年ぶりのことだ。 自動車はリセールバリュー(再販価値)を考慮するとできるだけ価値の下がらない類が良いらしい。 持っていると価値が上がりそうな車輛を選択するのが賢明ということになる。 結果、全く意外なチョイスになった。 例えばフェラーリを3000万円で買ったとすると数年経っても2900万円で100万円しか値段(価値ではない)が下がらないらしい。 一方で新車のプリウスを400万円で購入したとすると数年後には売り値が20万円なんてことになったりするようだ。 今のご時世では新車なら軽自動車とかワゴン車やSUVが値が下がらないそうだ。 今回のクルマの選択については自信がある。 何しろ絶版車種であるし商品(クルマ)そのものが出来具合・工芸品としての価値も高いと自分なりに「値踏み」している。 年月を経ても「良いモノは良い」。 これは人間にも言えて、年を取っても単なる「年寄り」ではなく逆に美しくなる方がある。 男女共に。 人間の美というのを極めていくとそこに年月が「ヤスリ」として作用し「磨かれる」。 勿論「摩耗」「衰弱」もある。 また「枯渇」という言葉もありさまざまだ。 「枯淡」「老成」「老獪」などは良い意味で或る程度の素養がいるし経験や知識も必要だ。 「熟成」という言葉もあるように一部のアルコール飲料、ワインやウイスキーなどは年月を経なければ「旨く」ならないらしい。 自動車などは大切に使えばそれなりの「美」を創出できる。 けれども駄作はそのままで今の只の「道具」と化した商品群(クルマ)がどれだけ長く残されて「貴重品」「骨董品」「芸術品」として珍重されるかと考えた時に殆んどが「希望がない」と言える。 いくらか個性を意識した自動車であっても昨今は無条件に美しいクルマと明言できる類は「減っている」ように思える。 極く、功利的に考慮しても前記した「リセールバリュー」という言葉を指針に「中古車探し」をしてみると車種が案外簡単に絞られて選択に迷いが無く、今回の選択にとても満足している。 そうした経緯で選択したクルマをあらためて手に入れてみると確かに古いのであるけれどコンセプトである「ラグジュアリーカー」というジャンルのクルマが現在新造されていないこと。 稀少車に近い近いことなどから「再販価値」の基準と「美」と「個性」を備えている。 或る意味完璧ではないかと考えている。 これがドイツ車、イギリス車、アメ車などだと故障の問題が所有している間、使用していれば尚更のこと「ついてまわる」ので「国産車」であることが嬉しい。 何しろメンテナンスや修理が近所のディーラーに頼めるという利点がありタマ数も今のところあって交換部品にコト欠かないだろう・・・と踏んでいる。 今年は筆者にとって「変動期」と占いの本にある。 5年あまりつづいた幸運気が落下傾向に「変わる」年だ。 連れて同じ星の人々の動向がどんどん変化している。 けれどもこの変動期。 その言葉面からすると「動きやすい」かというとそうでもなく、メッセージとしては「動くな」という意味となる。 じっと動かず「地固め」をする、本業を堅持するというのが良い身の処し方だ。 ただし他から、内から「動かされやすい」「動揺しやすい」ということになる。 何かしら新しいことをするのではなく今までやって来たことを深化させる、発展させるというのが好ましいらしい。 「易学」というのは実は有難い学問で自然界・人間界・霊界などあらゆることを占うことができる。 また自らの進むべき正しい方向を示してくれて「迷い」や「不安」のある人にはこれほど素敵な「人生海路図」「人生指針」はない。 「大安心」というのが仏門の人々の大目標となるが愉快安心を心に抱くとアタマがスッキリする。 結果誤った判断をしにくい。 失敗が少なく事件や災いが起こりにくくなる。 楽しく隠忍自重・自粛自戒と何だかお念仏のような言葉になってしまう。 近頃特に。 ありがとうございました M田朋玖 |