[戻る] |
■ 感謝力 | 2020. 9.23 |
かなり昔、数10年前に知り得た知識で「心の治療」に最も有効な「心の作業」が「感謝する」こととあった。 確かに日常的に接する不調の人々は殆んど「感謝する」ということをなさらない。 勿論いきなり「感謝しなさい」と言われても直ぐには得心しないのが通常の人間の心であろう。 年齢的に同級生の何人か、或いはまた年下の後輩でも「重い病」を得て亡くなった男や今現在闘病中の友達がかなりの数でいる。 原因としたらやはり圧倒的に健康管理の不充分さ、或いはまたマチガッタ健康法をその日常に取り入れてその大切な健康を害した人もある。 それで特に重い病もなくとりあえず健康に過ごしている人を観察していると「健康管理」について数々の情報を集め自分なりに研究して強い意志でそのことに注力しておられるようだ。 特に90歳以上の長命の方々は一部の例外を除いて健康についての努力を怠らないように見える。 85歳以上の人への「後悔していること」のアンケ―トでは圧倒的に第一位は「健康管理」をしなかったことであるらしい。 次いで「貯金をしなかった」「家族との時間を大切にしなかった」と。 後二者については66歳の現時点で感覚的に「ほどほど」なので特に感想を持たない。 健康管理の要点は @飲食 A人間関係(精神状態) B遺伝体質 @ABについて自分の傾向をよく知り、あらためるべきはあらため、改善すべきはするといったことが肝要になる。 @飲食A精神については効果がすぐ表出されるがB遺伝体質は不明だ。 分かっているようで分からない。 両父母、両祖父母の健康状態・長命度を平均すると自分の「寿命」が出るらしいがこれに逆らうべくさまざまな健康法を色々と調べ実践実行している。 人間の「感謝する力」についてはこれまで繰り返し述べて来たように高度な精神機能であるらしい。 ところが人間の場合、残念なことに感謝すべき事柄が山のようにあるのに殆んどそのことに気づかず油断していると不平不満の方に意識が強く向いてしまう。 それ(有難いこと)を失うまで「有難かった」というコトに気づかない。 たとえば身体的な問題。 何らかの疾病によって視力や聴力、或いは四肢の動き、モノをおいしく食べる能力、入浴や排泄などの日常の生活機能から歩く、走るなどさまざまな「身体機能」を使って楽しんでいるにもかかわらずあらためて「感謝する」という人は少ない。 それで意識して所謂普通のこと・些細なことを「有難がる」という癖をつけておくと毎日の日常が「トンデモナク」「ハッピー」になる。 いくらか理性を働かせて「考える」ということをしないと「感謝する心」が生まれて来ない。 あらためてノートかなんかに書き留めてみると良い。 「自分が恵まれている」ことに少しは気づけるかも知れない。 日本に生まれ日本人として世界一治安の良い水のキレイな国に住み、あふれんばかりのさまざまなおいしい食物に囲まれ、言いたいことを好きなように言って毎日を安全に豊かに暮らせていることに感謝をしない人々は多い。 皆さん当たり前と思っておられるようだ。 世界の人口70億のうち10億人は飢えているとのこと。 また7000万人の国を持たない人々(難民)がいて、言いたいことを言っているとすぐに逮捕されるオソロシイ大国もある。 健康と自由と種々の楽しみ事。 それらを好きなように味わえる「普通の日常」という幸福は失ってみないと分からない。 いつも述べているように国の安全を守っているのは憲法9条でも他の法律でも国連でもない。 自衛隊という軍隊と米軍の駐留だ。 自衛隊不要論を唱えている人々は「亡国の徒」と呼称して良いだろう。 「国」「国民」「国家」というものについての感謝の足らない人々。 他国に侵略されたらどんなことになるかも想像できない愚者たち。 「平和と安全と健康な生活」 これは実のことろ「只」ではない。 日本国民や世界中の人々の弛まぬ労働や工夫によって成り立っている。 それなりに「費用」「コスト」はかかっている。 どれこれもそれらすべての事柄に感謝できない人間は「愚者」或いは忘恩の輩と呼ぶべきだろう。 感謝すべき物事に常に意識を向けていること。 これが幸福な人生の大前提かも知れない。 ありがとうございました M田朋玖 |