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■ 悪い予測 | 2020. 6.19 |
よくないと思いながらしてしまうのが表題である。 元々勘が鈍い方で直感が殆んど「外れる」。安心して読んでいただければ有難い。 そぼ降る雨に打たれチラチラと揺れる紫陽花の花びらには幾つかの思い出が混じって心悲しい。 雨の降りつづける映画が邦画の作品に2ケある。 「ストロベリーナイト」 「レインフォール」 後者は純粋には邦画ではないが主演が椎名桔平、名優ゲーリー・オールドマン。 結構イケてる作品であったが興行的に成功したかどうか不明。 前者「ストロベリーナイト」は誉田哲也の同名小説の映画化(実際には同じシリーズの異なる小説がストーリーになっている)。 警察小説で警察官同士のやりとりがかなり面白い。 竹内裕子主演。 中村獅童との離婚の後で「痩せこけて」おられる。 暴力団の内部抗争も絡ませてあって見応えがある。 北野武のアウトレイジシリーズよりもリアリティーにおいて映像的にもストーリー展開としても「ストロベリーナイト」に軍配が上がる。 この作品は最後のエピローグまで一度も「雨」がやむことがない。 大沢たかおがヤクザを演じており結構「ハマリ役」だがこの作品以外に同じ役は無い。 大人しそうに見えるのであろうか。 魅力的なキャスティングで楽しませてくれる。 今年は昨年と違いほどほどに降水があり農業関係者は心の中でさぞホッとしておられることだろう。 江戸時代の三大飢饉というと享保・天保・天明とある。 これらに共通する漢字が興味深い。 「保」と「明」だ。 享保は「凶報」という語感がある。 つまり「凶(わる)」い、天気予「報」は凶い報せと読める。 また「天」を「明」るく「保」つというのは雨が降らない、即ち「晴れ」が多過ぎる・・・という事態が多かったのではないだろうか。 享(凶)・天・保という感じ(漢字)に気候的な不吉さを憶える。 気候は年間を通じて安定していることが望ましいが冬は適当に寒く春は気温が上がり梅雨にはキチンと雨が降り夏は暑く秋は涼しくと順序良く四季折々の「変」化が好もしく、いずれの季節にしろ「保」たれたりすると作物の生育に非常に「ヨロシクナイ」と思える。 ひるがえって現在の「令和」。 和を「冷」すと読むと平和が「冷たくなる」と考える。なので「平和ではなくなる」と深読みしたくなる。 勿論「令」の使い方として「令嬢」とか「令室」とか「令閨」とか主に女性のお嬢様、奥様の尊称・敬称で、美しく高貴な漢字なのであるが一般庶民からするとどうしても「礼」とか「冷」とかいくらか杓子定規で冷ややかな印象を抱かせられる。 それでこの世界中を巻き込んだ感染症騒動を照らし合わせるとどうも個人的にはいたく今の時代の心象が悪い。 昭和も平和が侵された。平和を破る。昭る。 少なくとも初期の20年間は動乱や戦争。何かと落ち着きがない。 令和についても初年度から何だか「キナ臭い」。 そういう思考展開から今年の本格的な「梅雨入り」には心からホッとさせられる。 少なくとも飢饉の前兆ではないようだ。 ただし「昭和」初期と同様、不況と倒産と失業とか、かなり禍々しい時代に突入した感がある。 何とか乗り切れれば良いが・・・。 世界大恐慌は1930年、正確には1929年10月29日のニューヨーク株式市場における株の大暴落がキッカケとなっており昭和4年から5年。 これは令和元年、2年と同じくそれぞれ「七赤金星」「八白土星」の年まわりで、この辺りの一致に少なからざる不気味さと不安を感じる。 昭和14年9月のドイツのポーランド侵攻。 日本は昭和12年の日中戦争突入、昭和16年12月の真珠湾攻撃と日独伊の枢軸国とその他の連合国との世界戦争、即ち第二次世界大戦勃発となった。 個人的予測では令和4年か令和13年に戦争勃発の可能性が高いと見ている。当たらなければ良いが。 危機感というのは何事につけて、大事な心構えで、どんな優良会社でも、これがないと潰れる。 あの大トヨタ。日本一の大企業でさえ、6兆円もの現金プールがあるにも関わらず1兆円もの借り方「枠」を、金融機関に申請している。今回のコロナ危機で。 誰でも最悪の事態は心の片隅に確保しておかなければならない。人生に「安定」を求めるとろくなことはないそうだ。常に「変」「化」「危」「機」なんである。 もっと簡単に表現すると、「ピンチはチャンス」「変して化する」となる。元々個人も社会も日日変化しているのに、この世に「安定」などある筈がない。少なくとも未来にこそ「安定」がない。 一方過去は安定している。解釈さえ変えなければ。他国にその過去の解釈即ち「歴史認識」を変えろなどと要求するのは、ならず者国家に違いない。一旦お互いに了解済みなら尚更だ。 ありがとうございました M田朋玖 |