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■ 初泳ぎ | 2020. 6.16 |
令和2年6月8日(月)には今年の「初泳ぎ」。 夕方5時には少しだけ早く仕事を切り上げバイクに水着とビーチサンダルを放り込み西南方面に向かった。 空は灰白色で暑くはなく無風。 新しく買い替えたスクーター、スズキスカイウェーブ400は何もかも「丁度良い」。 パワーも重さもほどほど。 スピードもコントロールの範囲で収まっているので「怖くもない」「荷物が詰めて便利」。 オートバイを操る喜びは他車からすると少々劣るが乗り心地そのものは充分以上だ。 山を二つ超えてたどり着いたのは我らがサンセットビーチ脇本海水浴場。 到着すると太陽は西の空の水平線上に高くとどまっていて空気は充分に明るい。 コロナ騒動でロープが張ってあるが「禁入」の立て札は撤去されている。 人気の無い遠浅の海を沖に向かってサングラスをしたまま歩いていくと予想外に透明な海水を通して平らな足下に濃緑色の「藻」と美しい砂地が清々と覗ける。 「冷たい」 秋の海と違い、海水温度を低く感じる。 実際に測定したワケではないけれど。 ただ「感覚」の問題かも知れない。 少なくとも秋の海の温泉のような暖かく柔らかい感触ではない。 それでも呼吸を整え腹部丹田に力を入れながら海水に少しずつ身を沈めていくと想像していたよりも「キモチイイ」と感じる。 深度が胸までに来るとそのまま少し平泳ぎで沖に進む。 それなりに「海水浴気分」。 「誰もいない」ので微かに恐怖感もありながら5分ほどで浜辺に戻った。 帰路も空が明るく夕闇には程遠い。 途中コンビニでブラックコーヒーでブレーク。 出水市のファミリーマート。 「イートイン」という簡単な飲食スペースでくつろぐ。 お店の女性は中国人。 お客はフィリピン人。 ひと目で分かる外見と言葉の調子。 鹿児島県の「国際化」は熊本県より早いようだ。 いつの間にか日没し、街頭やクルマの前照灯が目立ち始めるころにコンビニを後にした。 午後7時には夕餉の時間なのかはたまた「コロナ自粛」の為か出水−伊佐線は殆んどクルマが走っていない。 曇天のために星もない、月明かりもない。 中夏の暗夜をひたすら走る。 ウサギや猫など動物の影がチラホラ。 これほど空いていると「快調」と同時に「不気味」さも感じる。 スカイウェーブも感覚としてハーレーほどではないが走る喜びにはそれほどの遜色はない。 しかも疲れないポジションの風を切る快感は大型のスクリーンで優っているかも知れない。 バイク道楽も深化させると面白い。 次々と展開していく自らの「好み」の変容もかなり「愉快」と感じる。 マットブラックの新しい仲間も純粋にカルテット(四人組)。 バイクのどれひとつ「メンバー」から外せない。 それぞれの持ち味を魅せてくれるので厭きない。 愛車のプジョー208は初心者ドライバー三番目の息子が見事に全損。 フェアレディZは永久的貸し出し。 レクサス一台で間に合わせているけれど、これもまた12年20万kmで適当にポンコツ化。 幾分トヨタ車独特のソリッドな乗り心地にガタゴトと「異音」が混じってナカナカ良いフィーリング。 見事な調和を保って我が忠実な家来達(クルマやバイク)は恭しくご主人様の騎乗或いは搭乗を待って控えている。 どうやら「海行き」はスクーターに固定されるようだ。 ありがとうございました M田朋玖 |