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■ 壊れない | 2020. 4. 8 |
先月の末、即ち3月下旬に我が愛車レクサスが動かなくなった。 そのうえハンドルの先の液晶パネルにワケのワカラナイメッセージが出る。 購入して12年。 初めての故障? 「ウンともスンとも」言わない。 自動車やオートバイはスムーズに動いてナンボ。 それができないとただの鉄屑、それもとても重くて場所を取る厄介物。 流石のレクサスも21万kmも走るととうとう「壊れるのか?」と思い、落ち込んで取引しているガソリンスタンドの知人に相談するとすぐに見てくれた。 単なる「バッテリー上がり」と・・・。 12年も持ったのが不思議とのこと。 通常のバッテリーは3年から5年。 レクサスのそれは高級、高性能らしくここまで「持った」とのこと。 決して壊れたワケではないらしい。 ありがたいことだ。 12年21万kmで故障なしはドイツの高級車を含め外車には生じない。 しかもレクサスのようにオイル交換諸々以外のメンテナンスフリーで実現はしないらしい。 それはそれらの外車の中古車価格を精査すれば容易に推理されることで、中古自動車業者の間で安心して取引できるのはトヨタ車、レクサス車が最高であるとのことだ。 アウディ、フォクルクスワーゲン、ベンツ、ポルシェや米国車などメンテナンスフリーという訳にはいかず結果的にリセールバリュー(再販価値)が日本車にくらべて極めて低い。 ただし「見栄を張って」それらを購入する人々の為に会社が存続していて多くの人にとっていまだに市場価値を提供しているようだ。 「金持ちはベンツ」 このステレオタイプは米国を中心に崩れつつあるようだ。 極限的に自動車の実用性を求めるならば日本車になるらしく6年〜8年以上乗りつづけるクルマのランキングは15位くらいまで日本車となっているらしい。 最近EUから離脱しようとしている英国でもヨーロッパ大陸の国々、とりわけヨーロッパ連合の事実上の中心国ドイツの自動車に乗る人は年々減って来ているそうだ。 一方家電についてはどうも寿命が設定されているらしくパソコンを筆頭にエアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機など適当に壊れるように造ってあるそうだ。 特にパソコンは「型落ち」すると色々なアプリケーションが使用できない。 尚且つインターネットでの接続がスムーズにいかなくなる。 これは何かの作為ではないかと思えるがパソコンについてはその機械としての存在には個人的な信用度が極めて低い。 またインターネットで繋いでいると度々バージョンアップとかセキュリティーについてのアラームが出現しフリーズしたり使えなくなったりするので個人的な使用ではインターネットの「接続」は切ってある。 放っておいてもメンテナンスしても物凄く面倒臭い勝手な動きをする。 これを改善するネット会社が出現したら大躍進すると思えるが、それは現在存在しているスマートフォン、携帯電話だ。 モバイルのそれらのタブレットや端末はパソコンほどメンドクサクナイ。 主にこちらを使用して種々の検索、調べモノ、通信をしている始末だ。 或る程度時間が経つと「壊れる」ように造ってあると確信したのがソニーのビデオカメラだ。 結果的に5〜6台の新品、同数の中古品を購入して使っていたが今は全て使用不可になって見事に「ゴミ」になってしまった。 同社の業績はアミューズメント、映画、各種ソフトに移って上昇していると聞くが電化製品の製造については信用性がなく同社の製品の購入は差し控えている。 たとえ日本製品でも自動車以外のプロダクツ(製品)については何年「持つか」、年々使えるかを念頭に置いて購入するので、昔の日本車や昔の日本のオートバイが高値で取引されているのもよく理解できる。 「耐久性」「壊れにくい」「直せる」という3拍子がそろっている。 昔の日本製品への信頼性は個人の「人間」としても言えることで「壊れない」「使用寿命が長い」。 これらの目標のはモノや人やあらゆる存在の目的と共通するもので長く「お役に立てる」「喜んで貰える」。 これは個人の人生でも企業の在り方についても言えることだ。 まず「壊れない」で本来の目的を達成すること、即ち実存主義的な存在価値を十二分に発揮する為の大前提と考えている。 ありがとうございました M田朋玖 |