コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ ZARA2019.11.15

令和1年11月11日、月曜日は「イチゴ」1が5個。
1日だけ人吉−八代の区間の高速道路が午後9時より全面通行止めの予定。
熊本市嘉島町のイオンモールのメガネ屋さんに注文していた遠近両用のソレを取りに出かけたみた。午後9時には帰着する心づもりで人吉インター入り口ゲートをくぐり抜けたのが7:00ちょうど。
帰りの出口ゲートを通過したのが8:53。
まずまずのクリアタイム。
別にラリーをしているワケではないけれど、それ程「飛ばした」という実感もない。それでも「覆面」を気にしながらソコソコに走った。

そのゴキゲンな新調したメガネは遠近にブルーの色を入れて1万4300円(税込)。値段も物も軽い。
ついでにそのメガネ屋JINZのほぼ真下にあるZARA・・・現時点で世界一の売り上げを誇るアパレルブランド・・・に立ち寄り安手の冬物のスーツとコートも購入。
とんだ散財であったけれど満足度は高い。
全部買っても昔のコート一着を買えない金額なのだ。
メガネとスーツとコート全部で高級スーツやコート靴一品の金額に届かない。
見栄やハッタリではなく純粋に「オシャレなファッションが安く手に入る」ことが心嬉しい。
楽しい時代になったものだ。

世界のファストファッションアパレルブランドはZARAをトップにH&M、ユニクロ、GUとつづく。
我らがユニクロGU(ファーストリテイリング)にはもっと頑張って欲しいものだ。
いかんせんセンスが悪すぎる。
品質もイマヒトツ。
H&Mにも及ばない。
即ち商品力が上位2社からすると相当に劣るということだ。
残念。
日本人の好みとかセンスが元々悪くて、しまむらとかユニクロの創造するファッションで「良し」しているのかも知れない。

総じて日本人のファッションセンスは“ダサい”。
最近は特にダサい。
妙ちくりんな格好をテレビでも街でも数多く見かける。
因みにもっともイケてない女性のファッション、それも冬物の典型例を挙げるとベレー帽、細紐のブランド(たとえばルイ・ヴィトン、コーチ)ポーチ、タートルとか襟ぐりの大きい毛色のセーター、ツイードのスカート、フリル・リボンなど過剰な飾り、変わったデザインの凝ったブーツ。
これに目元パッチリの厚化粧とくれば正直正視できない。
こういうファッションはユニクロ、GUで普通に見かけるし日本中のいたるところで発見できる。
色合わせがまた「凄い」というレベル。
柄と柄、対抗色と同系色もヘッタクレもない。
まったく統一感のないコンビネーションで唖然とさせられる。
微妙な、言葉にできない色合いが、独特の日本人の女性のコーディネートと思わせるモノで、当然ながらそれらのファッションの人々とはお付き合いしたくない。
しかし、あまりにも巷でたくさん普通に見かけるものだから敢えて文章にしてみた。

その点ZARA、H&Mにはそれらの傾向のアイテムは少ない。
セットアップのスーツとかジャケット、女性のワンピースなど極めてオーソドックスなデザインと色に少し手を加えて「カッコヨク」してある。
元々人間の着るファッションに冒険、特にセンスのない人の冒険は禁物だ。
色調は一色か同系統の色2色以上を使わない。
できる限り統一した方が見栄えが良い。
統一性とバランスがオシャレなファッションの基本。
ドイツとかフランスのニュースキャスターなど、殆ど常に一色だ。スーツにしろワンピースにしろ。それも青とか白とかとにかくスッキリした色。

1が5個「いちご」。
これくらい無理やりに「そろえる」とファッション的にまとまる。
オーソドックスで美しいファッションを探すなら昔の日本映画、小津安二郎と昔のアメリカ映画に正調なソレが出てくる。参考になる。

現代は世界的にダサいファッションの時代になっているので街行く人やファッション雑誌にも参考になる類は殆んどない。

それで自分で映画や雑誌を見てよく考えて服を選ぶのであるが、最近のZARAは凄く良く、次々とハイセンスなファッションを繰り出してくる。
「乗っている」状態で売り上げもうなぎ上りと聞く。
一方ナショナルブランドの、ユニクロ・・・の苦戦がつづいている。
「やっぱり良い物は良く、悪い物は悪い」
これが基本で、もっと大衆のファッションを美しくするべくデザイナーもセンスを磨いて、或る程度強引にマスコミや映画や雑誌もこの提案的「ハイセンスの強要」をしても良いのではないかと考える。最近は洋画邦画問わずファッションで観るものがなく楽しめない。

この傾向はテレビをつけても全てにわたっていて、見苦しいファッションと振る舞いと言動を次々に見せられてゲンナリする。

統計的にも「ファッションセンスの良い人は収入も良い」とのこと。
ということは日本人のファッションセンスを高めることが国益につながる可能性がある。もっと素敵なファッションを強引に提案をしても良いのではないか。デザイナーたちも。

人類の美醜についての感覚が減衰したのかも知れない。
世の中が少しも美しくない・・・と感じられるのは残念だ。
その点ZARAの創り出すファッション世界は少なくとも何らかの「美」を人々に提供してくれる。
ユニクロ、GUにもこれくらいの気概、心構えを持って欲しいと考える。

「美的センスの衰えが脳の衰え」と仮定すると、日本全体に美的感覚の劣化を感じる。
こういう時代に美しい中年女性の素敵なファッションを見ると、心がホッとする。

北朝鮮の我らが「金様」のように懐古的なデザインの人民服を着てオカッパ頭をリーダーに頂いている国民の心はいかなるものなのか。
これらのファッションもまたひとつのリーダーシップの手法なので仕方ない。
当科通院中の87歳の女性のファッションは頭のてっぺんから足元まで見事なほど美しく統一されて調和し、とてもエレガントだ。
文句のつけようがない。
ベストドレッサーNO.1が87歳の女性とは心強いのか弱いのか。
・・・となると筆者のファッションセンスが古くさいと考えることもできるし、逆にことファッション的には時代の流れと共に衰退しているとも言える。

ファッションリーダーはあらゆる面で社会のリーダーたりうる。
ココシャネルのように。
「美的センス」というものが人間に与えているのはこと「ファッション」にとどまらずライフスタイル、言行、ふるまい、態度、マナーなど人間生活のすべてなのではないか。そう考えるとZARAは人類に何かしら「良きもの」を提供していることになる。デザイナーと社長に一度会ってみたい。

ありがとうございました
M田朋王久



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