コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ レクサス愛2019. 8.25

レクサスのフラッグシップ、新型LSの売れ行きが急落下しているそうだ。
性能も初期型と比較して排気量と馬力を落としている。
乗り心地もイマヒトツとネットにあった。
個人的にも瞬間的にそれ(レクサスLS)を欲したが、今は少しも興味関心が湧かない。

初期型LSは世界中で賞賛され、受け入れられ、売れまくった傑作であったので、この新型の「ていたらく」は何としたことか。
開発陣も内心ではココロ穏やかではあるまい。
まずデザインだ。
奇抜に見えて少しも目立たない。
取り立てて特徴が無難なデザインだった初期型レクサスLSが「目立っていた」一方で、デザイン的に斬新な新型レクサスは街中で他車に紛れて、埋没してしまっている。
あらためてクルマのデザインというものを考えさせてくれる。

「大型カムリ」かと言うくらい似通ったフォルムをしている。
カムリはそのコスパからも傑作の呼び声が高い一方でLSの評価は随分辛口が多い。
何しろ1500万円くらいの価格だ。
期待ハズレというワケにはいくまい。
具体的に新型レクサスLSのデザインをあらためて「酷評」してみよう。
まずスピンドルグリルと呼ばれる独特のラジエーターグリル(フロントマスク)が大きく張り出していて醜悪だ。
「大きな顔」をして顎が上がっていて見苦しい。
つまりボンネットからなだらかに前方に丸味を帯びながら傾斜していた初期型に比べ、新型のソレはフロントマスクの「下顎」が奇妙に地面から浮き上がっていて「一見スポーティー」なフォルムを台無しにしている。
トラックかバスのフロントヴューだ。
フロントマスクがデカいのは世界的な傾向であるらしくベンツ、BMW、アウディなど欧州車、特にドイツのそれは一様に「デカ顔」で、とりわけアウディの高級車に新型レクサスLSに近い「容貌」を発見できる。
レクサスも「流行」を追っているワケであろうか。

またリアヴュー(後ろ姿)はこのクルマに全く個性を感じさせない。
トヨタ系のクルマ・・・たとえば新型クラウンの方がオシャレである。
即ち、より洗練されている。
ハッキリ言って小さく打ってあるロゴを見なければ何のクルマか分からない。

以前にも少し新型レクサス批判をしたことがあるが、最近見かける旧型のレクサス・・・それも初期型は今見るとさらにエレガントで優雅で上品でデザインにおかしいところがなく、とても整った美しさを見せてくれている。
つまり少しも「古くない」という印象でとても美しい。
その上イギリス紳士のファッション「控え目」を具現している。

数10年後、旧車祭りかなんか量販車であっても「美しいクルマ」としてあちこちで展示されるのではないかと予測している。
それほどに「美しい」
それで耐久性もしっかりしているので460LSとかSL600hとかの中古車が安く見つけられたら今の所有車(LS600h)を持ったまま新たに買い足そうかなどと考えている。
それほどに我が初期型レクサスLSは「良い感じ」のクルマだ。
しばらくは前の「倦きた」感触はバイクやプジョーに乗るようになってレクサスに対して「愛」にまで進化したようだ。
現在売られている新車の魅力の無さの証かも知れない。

ガタゴトと音を立てるへたった足まわり、高速での「揺れ」やトロリとした手応えの無い乗り味もどこかしら日本的で愛おしい。
ドイツ車に乗った時に多くの日本人が感じる「ハッ」とするような絶妙な味わいに瞬間的に騙されてしまうが、長く乗っているとその耐久性の無さ、故障の多さにヘキエキさせられる。
これは必ず生じることなのでそれらを好むクルマ好きには強く警告しておきたい。
走行距離の長いほど、即ちよくクルマを運転する人、それを好んでする人、メンテナンスの苦手な人には「レクサス」がお勧めだ。
それが証拠にいくら型落ちしても再販価格が最も高い高級車の筆頭は今でもレクサスであるらしい。
因みに最低はアウディらしい。

ありがとうございました
M田朋王久



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